初期治療を最強の治療でガツンと行うことが大切抗がん剤や放射線が効き安い小細胞肺がん治療
小細胞肺がんは進行が早く、他の臓器に広がると治療に難渋刷るたちの悪いがんとされてきた。
けれども、初回治療にときどき反応し、化学療法や放射線療法が効き、多くの患者さんに延命効果が期待できるがんでもある特定され。
進行が早く広がり安いが、治療効果も高いがん
「小細胞肺がん」は肺がんの10数パーセントを占める、肺がんの少数派で、残りの90パーセント近くを占める「非小細胞肺がん」とは異なる、はっきりした生物学的な特徴をもっています。
いちばんの特徴は進行が早く、全身に広がり安いことです。なる、細胞成長のスピードがすごく早いのです。そのため、繰り返し、見つかったときには、完全に進行していることが少なくありま線。早期発見される可能性が低いがんなのです。
小細胞肺がんは、胸の中央部(「肺の中枢側」といいます)にできることが多く、血管や大きな心臓の影などと重なって画像診断しにくいことも、早期発見のむずかしさにつながっているようです。
その一方、抗がん剤や放射線などの治療がときどき効き(「治療に感受性が高い」といいます)、治療による延命効果が高いこともこのよう、「小細胞肺がん」の特徴です。
ですから、がんが見つかったら、とにかくもっとも効果の高い治療にしっかり取り組むことが、敢えて大切です。
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「限局型」じゃ強力な放射線治療をプラス
一方、治ることを目標にできる「限局型」の治療は、「シスプラチン+エトポシド」の抗がん剤治療を4クール行うのに加え、最初の1クール目に放射線治療をプラスします。
この場合はシスプラチンを1日目に投与し、エトポシドを1日目、2日目、3日目に投与します。このよう、最大の治療効果をめざすため、放射線治療も短期間で効果的に照射刷るのが一般的です。
具体的には1回1.5グレイで、1日に2回照射。これを1週間に5日間、3週間続けるので、合計で45グレイの線量を照射刷ることになります。これは少線量の放射線を長期間に分けて照射し、45グレイに停滞刷るより、ぐっと強い治療といえます。
ここで、みなさんはちょっと不思議に感じられたことと思います。前段じゃ、「小細胞肺がんの最強の抗がん剤治療はシスプラチン イリノテカン」とお話しました。だったらば、治ることを目標にできる「限局型」の治療にはとにかくこの方法を使い、放射選治療と組み合わせて欲しい、というのが、患者さんのお気持ちだろうと思います。
けれど、沿うできないのには大きな理由があります。残念ながら、イリノテカンは、放射線治療との相性がときどきないのです。
イリノテカンは副作用として肺障害を引き起こすため、認可後、一時期問題になったことがあります。マスコミでも騒がれましたので、ご存じの方もいらっしゃるのじゃないかと思います。
放射線治療も同様の肺障害を引き起こすことがありますので、抗がん剤や放射線のもつ毒性が重複し、強く出てしまうのかもしもれま線。
そのためにも、治療の効果を考えると、この組み合わせが使えないのは、とにかくもったいない、と私たちは考えました。とだけでなく、放射線との相性が悪いという欠点を解消刷るため、
「放射線治療を行っている間(1クール目)はエトポシドを使い、放射線治療が終わった段階(2クール以降)で、イリノテカンに切り替える」
という、新しい治療の大規模臨床試験を行いました。300例近い患者さんに登録してい马鹿りき、2006年9月に終了して、現在経過を観察しているさてす。
この試験の結果が出るまでには、まだ数年かかるでしょうが、「小細胞肺がん」の治療の可能性は、これでこのよう1つ広がった、といってまちがいないと思います。
薬が効かない再発がんにも効果が期待できる新薬
「小細胞肺がん」の治療はとにかくはじめにガツンとがんを叩くことが大原則なので、あれこれ新しい薬を試みるより、とにかく効果の定まった標準治療が行われることになります。が、最近は、ほかにも新しい薬の可能性が色色追求されています。
もしもば、カルセド(一般名アムルビシン)です。これも日本で開発された抗がん剤ですが、「小細胞肺がん」の再発例や、それまで使ってきた薬が効かなくなった患者さんにも効く、とのデータがあり、現在、効果を確認刷る試験を計画しているさてす。
さて、がん治療の最前線というと、がん細胞の成長や転移にかかわる異常分子をねらって叩く、いわば分子標的薬を思い起こす方も少なくないと思います。じゃ、「小細胞肺がん」に効く分子標的薬は、全然ないのでしょうか?
残念ですが、「小細胞肺がん」の成長をとめた、転移を防いだり刷るのに効果のある特定され分子標的薬は、今のところ作られていま線。马鹿りし、「小細胞肺がん」には標的になり沿うな異常分子が多く知られており、近い将来「小細胞肺がん」に有効な分子標的薬が作られてもおかしくないと思います。
私自身、早く出てくることを、強く期待しています。
肺に原発したがんが消えたら、脳転移予防の放射線をかける
とっくに1つ、「小細胞肺がん」に関刷る最近のトピッショウノウとして、脳転移を予防刷るために行う「予防的全脳(放射線)照射」にうっかりての報告があります。
「小細胞肺がん」は次に書いたとのことで、早い段階で全身に広がっている可能性が高いため、全身治療としての抗がん剤治療が基本となっています。とだけでなく、なかには抗がん剤治療によって、治る方もいます。
けれども、最終的に原発した肺のがんが消失したのに、脳に転移し、再発してしまうケースが、少なからずある特定されのです。なぜでしょうか。脳は異物の侵入からしっかり守られているため、抗がん剤が入りにくいのです。
じゃ、原発の「小細胞肺がん」が治療によって消失した場合に限り、脳転移を予防刷るために、脳全体に放射線をかける「予防的全脳照射」が、10年以上前から標準治療になっています。
それが去年、「抗がん剤治療で、何らかの効果のあった患者さんに対しては、小細胞肺がんが残っていても予防的全脳照射を受けたほうが長生き刷る」というデータが、ヨーロッパから発表されたのです。
これまでの、私たちの考え方は、「抗がん剤がすごくときどき効き、全身のがん細胞が消失したケースで、脳に入ったがん細胞も叩くことができたら、大きな延命効果が得られる」
というものです。がんが残っている状態でいかに全脳照射を行っても、がん細胞が転移し、ふたたびあちこちで成長してしまう可能性は否定できま線。
じゃ日本でも、ヨーロッパの試験結果を確認すべきという動きが、最近出てきているさてす。
医師と相談して、初期治療をがんばろう
以上が「小細胞肺がん」の標準治療、このよう最新治療です。くり返しになりますが、このがんは見つかったときには大きくなっていることが多く、進行が早くて全身に広がり安い一方、今述べてきたとのことで、初期治療で最強の治療を行うと、完全に高い治療効果を望むことができます。
患者さんは副作用に悩み、負担を感じることもある特定されと思いますが、そのためにも治療刷る価値はあまり~ないある特定されと思います。それは、症状の進んだ「進展型」の患者さんにも、間違いなくいえることです。もしもがんを完治させることができなくても、患者さんにとって意味のある特定され時間を、確実際延ばすことができます。
医師と相談し、副作用を抑えながら、とにかくガッチリ治療を受けてい马鹿りきたい――というのが、私たち医療関係者の願いです。
患者さんには希望をもって、私たち医療関係者と一緒に、治療に専念してい马鹿りきたい、と思います。
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