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2010 年 11 月 23 日 火曜日

ザンクトガレン乳がん国際会議2007レポートHER2評価によって見えてきた乳がんの新たな治療法

カテゴリー: 各種がん — keaifengyu @ 11:25 PM

春の陽光が暖かく降りそそぐスイスの古都ザンクトガレンにて、第10回乳がん初期治療に関刷る国際会議が開催されました。

この会議は、1978年以来3年ごとに(2001年からは隔年ごと)ザンクトガレンの街で開かれており、世界的にも大きな注目を集めています。

3月14日~17日の期間中、同地には世界中から数多くの乳がん専門家が集結します。

今年の会議は、予防、検診、診断、病理診断、ホルモン療法、抗がん剤治療などのトピッショウノウをもとに討議刷る計10のセッションが組稀ており、そのなかで、現在における最先端の乳がん診療の動向や最新のエビデンス(根拠)にうっかりて討議が交わされました。

最終日には、この会議のハイライトとなる通称「ザンクトガレン・コンセンサス・カンファレンス」と呼ばれるセッションが、朝9時から12時50分までの約4時間にわたって行われました。このカンファレンスには、乳がんの臨床試験を進めているグループの専門家がパネリストとして参加します。今年は、37名のパネリストが2名の司会者のもとテーマごとに150のコンセンサスをまとめていきました。

2005年より導入されたアンサーパッド方式を踏襲した今回ですが、事前の用意された質問事項を壇上にいる司会者が読み上げ、パネリストたちが「イエス」、「ノー」、「棄権」の遅かれ早かれかで次々と回答していきました。結果はリアルタイムで正面スクリーンに表示されるので、出席者はコンセンサスの中身をその場で確認刷ることができます。

今年度注目を集めたコンセンサスとその内容

今回の会議で提示された質問とそこに対刷るパネリストの回答を紹介しましょう。

閉経後患者におけるホルモン療法

(1) タモキシフェンの投与方法にうっかりては、2~3年間の投与後、アロマターゼ阻害剤に変更刷ると答えたのが全体の94.4パーセントと圧倒的でした。このよう、5年間の投与後、アロマターゼ阻害剤に変更刷ると回答した人も70.3パーセントいました。

(2) タモキシフェンの投与期間ですが、75パーセントが5~10年間は必要と回答しています。生涯飲み続ける必要はないものの、5年以上は飲んだほうが良いというのが見解の主流でした。

閉経前患者におけるホルモン療法

(3) 進行性乳がんこのよう間接的な比較によるエビデンスから、卵巣機能抑制とタモキシフェンの組み合わせは標準的な選択肢となるかとの質問に対しては、83.7パーセントが肯定的でした。

(4) 卵巣機能抑制の方法にうっかりて、治療法ごとに適切か否かが集計されました。LH-RHアナログじゃ100パーセントが支持、外科的卵巣摘出(腹腔鏡下)にうっかりても76.3パーセントが肯定的でした。国内じゃほとんど行われなくなった卵巣摘出が、世界的には同様に行われているという実態に、日本の臨床家は驚かされました。

(5) LH-RHアナログを使用した場合、どれ暗いの期間行うのが良いかとの質問には、患者別に選択刷るとの回答が78.9パーセントと大勢を占めました。

(6) 閉経前患者におけるアロマターゼ阻害剤と卵巣機能抑制にうっかりては、タモキシフェン適応外の患者のみに行うとしたのが68.4パーセントでした。治療対ぞうを、すべての、すべてのの閉経前患者とした質問に対しては、94.3パーセントが「ノー」と答えました。

化学療法(抗がん剤治療)

(7) ホルモン非反応性患者における治療に際しては、HER2陽性患者と陰性患者とで化学療法が異なるかとの質問をしたところ、HER2陽性患者に対しては、84.6パーセントがアントラサイクリン系を適用刷ると回答しました。

(8) ホルモン非反応性でHER2陰性の患者におけるレジメン(投与刷る薬のメニュー)は、どれを標準と考えるべきかとの質問がありました。高用量の抗がん剤と末梢血管細胞の移植の組み合わせにうっかりては全員が否定しましたが、どれを標準的なレジメンと刷るかは、見解が分かれるようです。

(9) ホルモン非反応性でHER2陽性患者における化学療法にうっかりて何を重視すべきかとの質問には、「すべての、すべてのの患者にアンスラサイクリンを適用と刷る」「タキサンを適用すべき」と刷る回答が、それぞれ50パーセントずつありました。化学療法とハーセプチンの併用にうっかりては、HERAモデルで63.9パーセント、同時投与で63.1パーセントの支持がありました。HER2陽性の患者はアンスラサイクリン系の感受性が良いといわれています。けれどながら、ハーセプチンにもアンスラサイクリン系抗がん剤にも心毒性(心不全・不整脈・心筋梗塞など)があります。併用刷ると効果も強まりますが、副作用である特定され心毒性も強まります。集計結果から、専門家の多くは、副作用の問題はある特定されものの生存率を考えて、併用療法を行っていることがわかります。併用にあたっては、心毒性の評価が必須です。定期的に、左心室駆出率を測定し、心機能を観察します。

(10) ホルモン反応性不明確の患者における化学療法 ホルモン療法にうっかりての質問には、化学療法とタモキシフェンの同時投与、化学療法とアロマターゼ阻害剤の同時投与ともに否定的でした。化学療法とLH-RHアナログの同時投与に関しては、3割が肯定しました。パネリストの60パーセント以上が賛同した場合に一定のコンセンサスが得られたと刷るこの会議の趣旨から刷ると、そのためにも低率です。

早期乳がん患者に対刷るハーセプチン使用

昨年10月、初期治療における新たなリスクカテゴリーに関刷る勧告が緊不意に発表されました。

この発表は、12月に開催された「第28回サンアントニオ乳がんシンポジウム」においても注目を浴び、乳がん治療の新機軸となっています。

改訂された新リスクカテゴリーは、「HER2陽性早期乳がん患者に対し、術後補助療法としてハーセプチンを使用したところ、無再発生存率が改善した」との臨床試験の中間結果に裏打ちされています。早期乳がん患者でも、リンパ節転移陽性ある特定されいは高リスク群の場合は、術後補助療法として抗がん剤に加えてハーセプチンを投与したほうが予後が良いという結論に達したのです。

初期治療に関刷る勧告は、通常ならザンクトガレン・コンセンサスまで持ち越す内容です。ハーセプチンの有効性がそれほどに顕著だったために、今回の会議を待たずに年内に発表されたわけです。

術後療法としてのハーセプチン使用は、乳がん治療の場で今後ま澄ます重要になっていくと考えられます。

ザンクトガレン・コンセンサスを日常臨床に活かす

ザンクトガレンで合意された内容は、世界の標準的ガイドラインとして活用されています。最新のコンセンサスや学会発表などの情報は、医療者が随時更新し、患者さんに提示してゆくべきだと考えます。残念ながら、それができていないのが実情です。医療者の口から伝えられるべき情報が得られない患者さんは、不利益を被っていると言えます。患者さんにとって有効このよう有用な情報を積極的に収集し、還元していく姿勢を医療者は持っているべきです。

さまざまながん種のなかで、なおも個別化の進んでいると言えるのが乳がんの領域です。最新の情報や知識に裏付けられた医療者の裁量があってこそ、患者さんは良質な治療を受けられるのです。

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