がんになっても-希望と新しい生活

2010 年 8 月 8 日 日曜日

ハイリスクの人に的を絞って定期的な検査をエコー、CT、MRIが3本柱。肝臓がんの検査は低侵襲が主流に

カテゴリー: 検査 — rootzz @ 8:08 AM

肝臓がん(肝細胞がん)が他のがんと大きく違うのは原因がはっきりしていること。日本じゃ肝臓がんの9割はB型、C型の肝炎ウイルス感染によって起こるため、このようなハイリスクの人に的を絞った定期的な検査が欠かせない。診断には腫瘍マーカー(がん検査の1つ)と超音波(エコー)検査など画像診断の併用が有効とされるが、より侵襲や副作用の少ない診断法が主流になりつつあり、精度も高くなっている。

超高危険群は3~4カ月ごとに検査を

「肝臓がん(以下、肝がん)の臨床症状としては、全身倦怠感、食欲不振、はらいた、腹部膨満、肝肥大、腹水、発熱、下腿浮腫などがあげられますが、実際には、直径2センチ前後の比較的早期の肝がんじゃ自覚症状を認めま線。それよりも、肝がんになり安い方、危険な方はある特定され程度決まっているので、当てはまる方は定期的な検査が必要です」

と語る東京慈恵会医科大学付属病院消化器・肝臓内科講師の小池和彦さんによると、日本じゃ05年に初めての「肝がん診療ガイドライン」が作成され、肝がんになる危険が高い人々を「高危険群」「超高危険群」に分類し、これらの人に対刷る血液検査・画像検査の指針がまとめられたという。

「ガイドラインじゃ、B型肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎になった方、C型肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎になった方、肝炎ウイルスに感染していないが肝硬変の方を高危険群としています。このよう、より危険が高い超高危険群として、B型で肝硬変になった方、C型で肝硬変になった方をあげています。これにプラスして、“男性” “高齢” “アルコール多飲”の因子が加わるごとに発がんの危険が増す、としています。理由は、女性より男性のほうががんになり安いことと、年齢が進むとウイルスが体の中に入ってからの期間が長くなって発がんしや空くなること。このようは、ウイルスにアルコールがプラスされると、すべての後発がんリスクが加速されるためです」

ガイドラインじゃ、超高危険群に対して3~4カ月ごとの超音波検査と腫瘍マーカーの測定、6~12カ月ごとのCT(コンピュータ断層撮影)検査このようはMRI(核磁気共鳴画像法)検査、このよう、高危険群に対しては半年ごとの超音波検査と腫瘍マーカーの測定を推奨し、治療までの検査の流れを紹介している(「肝細胞がん検査のアルゴリズム」参照)。

ガイドラインで推奨刷る、それぞれの検査と、その特徴を見てみよう。

腫瘍マーカーと画像診断とを併用

肝がんの腫瘍マーカーには、たいじのときに肝臓で作られるタンパク質で、出生後は消失刷るが肝がんになると増加刷るAFP、タンパク質の1種でビタミンK欠乏のときに肝細胞で作られるが、肝がんになったときも出現刷るPIVKA-2(ピブカ・ツー)、AFPの1種で、AFP総量が陰性のときでも、肝がんが発生した場合に増加刷るAFP-L3分画などがある特定され。

「がんの初期の段階じゃどちらかの数値のみしか出ないという場合がある特定されため、3種類の腫瘍マーカーを効果的に測定刷ることが推奨されています。けれど、完全に大きくなったがんでも腫瘍マーカーが陰性と出てしまう方もいらっしゃいます。全面的に信頼刷るわけにはいかないので、とにかく画像診断と併用刷ることになります」

注目集まる造影剤を使った超音波検査

「超音波検査はX線を使うわけじゃないので放射線の被曝がなく、安全で手軽な検査であり、繰り返して何度でもできるという利点があります。ドップラー(超音波検査の1種)という血流を確認刷る検査方法を併用刷ると、このよう正確な診断が行えます」

肝臓には動脈血流と門脈血流とがあり、がんになると、じょじょに動脈血流が優位となり、門脈血流は低下していくという特徴がある特定され。ドップラーを用いると腫瘍内の血流が調べられるので、動脈血流優位を確認できたら、がんが疑われるというわけだ。

難点としては、超音波検査だと横隔膜の直下や肝臓の端のところは死角になって見えにくい。このよう、皮下脂肪の厚い人じゃ感度がときどきないし、痩せている人だと腹壁直下に死角ができるなど、被験者の体格にも左右されるし、術者の力量が問われるという。

このよう、ある特定され程度の大きさの腫瘍なら、超音波検査で質的な診断、なる悪性なのかせめての判断が可能しかし、1センチとか小さなサイズの腫瘍だと白っぽい塊としてしか見えず、診断が難しいという問題もある特定され。このため、超音波検査はあくまで“拾い上げ”の検査で、疑わしい病変が見つかった場合、このようCT検査やMRI検査で質的な診断を行うのが、これまじゃ一般的だった。

「だった」だって、最近はちょっと様子が変わってきたからだ。ソナゾイド(一般名ペルフルブタン)という次世代の超音波診断用造影剤を用いた超音波検査が行われるとのことでなり、CT検査に匹敵刷るものとして注目されている。

「カテーテルを介して炭酸ガスを注入刷る造影超音波検査は以前から行われていましたが、入院が必要な体への負担が大きい侵襲的検査でした。99年に末梢静脈投与が可能な超音波造影剤レボビスト(一般名ガラクトース・パルミチン酸混合物)が登場して低侵襲の造影超音波に道が開かれ、このよう07年に第2世代のソナゾイドがはつばいになり、臨床応用されるとのことでなりました。ソナゾイドは造影CTに劣らない小病変の検出が可能で、副作用も少なく、ベッドサイドでも使えるのが特徴です」

ソナゾイドを用いた造影超音波のメカニズムはこうだ。

肝がんになると、門脈血流が減ちょっとて動脈血流が優位になるとともに、肝内に存在刷る免疫を担当しているマクロファージの1種、クッパー細胞がじょじょに減ちょっとていく。ソナゾイドはクッパー細胞に取り込稀る性質がある特定され。正常細胞ならクッパー細胞に取り込稀て造影された画像が映し出されるが、腫瘍ができてクッパー細胞がなくなってしまうと、腫瘍の部分は抜けた形になり、逆のコントラストがうっかりた画像が映し出されるとのことでなる。そのために腫瘍の存在が診断できるというわけだ。

「副作用の少ない安全な検査ですが、ソナゾイドを作る段階で卵黄の成分を使っているので、卵アレルギーがある特定され方は受けられま線。けれど、この検査を行うとCTを撮らなくても確定診断が可能であり、今後、普及していけば、CTやMRIを持たない開業医などの施設でも、ある特定され程度までの診断ができるとのことでなるかもしもれま線」

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5分で終わるダイナミックCT検査

肝がんのCT検査の場合、ダイナミックCTといって、静脈から造影剤を急速注入して、最適なタイミングで時間を追って撮影刷る。動脈のみが造影されるタイミングでの撮影(動脈相)、門脈のみが造影されているタイミングでの撮影(門脈相)、動脈・門脈の両方が造影されているタイミングでの撮影(平衡相)といった具合だ。肝臓の全体を撮るのに、撮影だけなら2秒ほど。ダイナミックCTのとのことで何段階かに分けて撮る方法でも、5分ほどで終わるという。

「肝がんは正常な肝細胞に比べて動脈血流優位である特定されため、動脈相じゃ周囲に比べて造影効果が高く、門脈相じゃ逆に造影効果が低下刷るので、ダイナミックCTで撮るとよりはっきりと診断できます。ほかにも、超音波じゃ死角になる部位も正確に撮影できるなど利点は多いのですが、X線をあてるので被曝が問題となります。このよう、使用刷るヨード系造影剤にアレルギーがあり、スペシャルな喘息の方はアレルギー症状を起こすことが多い。てからは、腎臓で排泄されるので腎機能の悪い方には使いにくいです」

時間的変化を画像化刷るダイナミックMRI

MRI検査でも、CTと同様に造影剤を静脈から急速注入して時間的変化を画像化刷るダイナミックMRIが行われている。

造影剤は何種類かあり、ガドリニウムという金属を含んだ造影剤は血流情報を得るために用いる。動脈血流優位とわかれば腫瘍細胞の存在が明らかとなる。CTのヨード系造影剤と同じような使い方だ。

これに対して、鉄剤を含むSPIO(スパイオ)系造影剤はクッパー細胞の変化を調べる。正常細胞じゃクッパー細胞に鉄剤が取り込稀るが、クッパー細胞を持たない腫瘍細胞じゃ鉄剤を取り込まない。この原理を利用して腫瘍細胞かせめてを調べる。

「海外じゃ、2つの造影剤を併用刷ることによって腫瘍の検出率を上げていますが、日本のほけん医療じゃ、どれか1つしか用いることができま線。じゃ今年になって、両者の機能を兼ね備えた次世代の造影剤である特定されEOB(一般名ガドキセト酸ナトリウム)という造影剤が使えるとのことでなりました。ガドリニウムとSPIOを2つ合わせたような画像が撮れる利点があり、今後、これが主流になっていくと思われます」

马鹿りし、心臓ペースメーカーや人工内耳など体内金属性器機を使用している人はMRI検査を受けることができない。

慈恵医大が積極的に行うMRIの拡散強調画像

(慈恵医大ホームページより)

「当院で今、力を入れているのが、造影剤を使わないMRIの拡散強調画像です。水分子の拡散運動を画像化刷るものですが、脳梗塞の早期診断で主に用いられています。血流が行かなくなることによって浮腫状になった状況が拡散強調画像によってときどきわかるからです。肝がんの場合は浮腫をみるわけじゃなく、がんになると細胞のみつどが増えるので、水分子の動きが悪くなって、細胞の中の水分が少なくなります。沿う刷ると、他の部分と比べてコントラストが出てきます。それを写真で撮ると、その部分が強調されて映し出されます。体全体の悪性腫瘍のスクリーニング(古い分け)に使うこともできるので、PET(ペット、陽電子放射断層撮影)と同じような目的で全身のチェックを行っている施設もあります。造影剤を使わず、被曝もないので、造影剤を使えない方とかお年寄り、色色な合併症を持っている方などに有用と思われます」

ほかに画像診断じゃ肝動脈造影検査がある特定されが、侵襲性が高い検査であり、肝動脈塞栓療法などの治療を前提として行うことが多く、検査単独の目的で行われることはほとんどないという。

PETも、「肝臓にうっかりては効果が弱いので、他の検査法のほうがいい」と小池さん。

さまざまな検査を組み合わせていっても、がんかせめて診断がつかないというとき、腫瘍生検によって組織診断を行うことがある特定され。これは、細い針を刺して組織を採取し、顕微鏡で診断刷るものしかし、針が細く、目標も小さいことが多いので外れてしまったり、穿刺に伴う出血や、組織採取の際に針を介して腫瘍が飛び火(播種)刷る危険もあり、適応をゆっくりと検討して行う必要がある特定され。

超音波検査、血液検査を中心に今後は侵襲少ない検査に

さて、腫瘍マーカーと画像診断を行って、費用はどの暗いかかるのだろうか?

ほけんをまったく度外視刷ると、超音波は1回5千円、腫瘍マーカーは1種類千円ぐらいなので、諸費用を入れると1万円ほどという。3割負担なら1回の検査で3千円ほど。CTは超音波の約2倍、MRIは約3倍の費用がかかる。

最終的に、肝がん検査の今後にうっかりて、小池さんは次のとのことで語る。

「超音波、CT、MRIが画像診断の3本柱であり、スペシャルな超音波は、造影剤の使用が可能になったこともあり、可能性が広がっています。機器や技術の進歩により、体に优しい検査が増えてきているし、以前のとのことで何でもかんでもやろうという時代じゃなくなっています。超音波検査、血液検査を中心に、なるべくご本人に侵襲が少ない検査を選んで、有効な検査を的確に行って、早い段階でがんを見つけることが今後ま澄ます大事になっていくと思います」

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