そもそもの機能・形態をリハビリテーション刷る頭頸部がんの再建手術術後の形態や機能障害を改善し、生活の質を向上刷る必要不可欠な治療
頭頸部には、味覚・視覚・聴覚・つばめ下・咀嚼・発声など、人が生きる上ですごく重要な機能が集約されており、この部位への障害は直接QOLの低下につながる。
このよう、頭頸部は個人の識別となる顔面形態・表情を誘導しており、美的観点からしても障害がQOLの低下につながる。
そのため、この部位に生じた悪性腫瘍の切除後の再建は、患者にとって必要不可欠であり、誘導外科的手術は良好な機能・形態を獲得刷るためにめざましい進歩を遂げている。
頭頸部がんの再建手術の現在を、埼玉医科大学誘導外科教授の中塚貴志さんに聞いた。
患者のQOLや社会復帰などを視野に収めた治療が必要
頭頸部がんは脳を除き、首から上の頭部や顔面、首に発生刷るがんの総称しかし、手術で大きく切除した場合、容貌の変形をはじめ、会話や摂食機能などに障害を招くことが少なくない。がんの根治が得られても、患者のQOL(生活の質)は著しく低下し、社会生活への復帰を困難にさせていたが、最近は誘導外科による再建手術が飛躍的に進歩し、切除による組織の欠損や喪失した機能を再生・克服刷る道が切り拓かれている。
「このようて1980年以前は、例えば骨に浸潤した上顎がん(副鼻腔の中でなおも大きな上顎洞に発生刷るがん)に対し、手術で上顎骨を大きく切除した場合、その欠損箇所を充分に埋めることは困難とされていました。その結果、鼻や眼、口許などは変形をきたし、顔面の容貌も大きく変わり、患者さんの社会復帰も難しかったといえます。けれど、80年代以降、遊離組織移植術という新たな再建手術の確立と普及によって、完全にの程度まで修復刷ることが可能になりました」
と埼玉医科大学誘導外科教授の中塚貴志さんは指摘刷る。
いうまでもないが、頭頸部がんは常に人目に曝されるところや、発声や、咀嚼、嚥下など日常生活に不可欠な機能に直接関与している場所に発生刷る。がんの根治がなによりも優先されるが、同時に術後の患者さんのQOLや社会復帰などを視野に収めた治療が求められる。根治性を損なわずに、可能な限り組織の欠損を最小限にとどめるのはてっきりにしかし、もしも手術などによる切除で容貌や機能が損なわれたときは、それを修復・リハビリテーションさせるのが誘導外科による再建手術なのである特定され。
「もともと誘導外科は身体の組織や臓器を移動・移植刷ることにより、欠損・変形した身体部分を修復・再建し、外見と機能のリハビリテーションをはかる専門外科としてスタートしました」(中塚さん)
いわば、誘導外科は「QOLの外科」ともいえるのであり、がんを治癒させるだけでなく、がん患者のQOLを維持し社会生活への復帰に欠かせないものとして再建手術は不可欠な治療なのである特定され。
再建手術を受け、食事・発声が支障なく行えるとのことで
川島隆一さん(かな)が中塚さんの外来を受診したのは約6年前のことだった。舌の下側、舌根と歯茎の間のU字形の部分である特定され口腔底にがんが発生し、それが下顎の骨にまで浸潤していたからだ。
口腔底がんは口腔底の表面を覆う「扁平上皮」と呼ばれる細胞に発生刷るがんだ。まだ病巣が小さく、口腔底にとどまっている早期がんなら、手術や放射線治療のみで治癒刷る。
けれど、がんが下顎骨まで浸潤しているときは、その骨の一部を切除したうえで、同時に下顎の再建手術を行わねばならない。それを修復しなければ、食事を摂ることも、声を出すこともできないからだ。川島さんは進行口腔底がんと診断されたことから、この領域での経験豊富な中塚さんの元へ紹介されてきたのである特定され。
「川島さんの口腔底がんは歯肉に広がり、下顎骨まで浸潤していました。完全に広い範囲に浸潤していたことから、下顎骨の約3分の2を切除したのです」(中塚さん)
下顎の再建には肩の肩胛骨とその周囲の血管や脂肪、皮膚等の組織を一括して採取し、肩胛骨に2箇所の切れ目を入れ下顎の形に整えて移植した。
とだけでなく、手術用顕微鏡を用いた*マイクロサージェリーによって、頸部の動脈を移植片の動脈に、顎に通じる静脈を移植片の静脈に繋ぐ血管吻合で血流を再開させて下顎の再建を行った。
「口の中は常に唾液で満たされ、傷口が治りにくく、細菌感染も起こし安い。けれど、肩胛骨とその周囲の皮膚・及下組織は血流が良いところなので、血管吻合さえ順調にいけば傷の治りは早いといえます」(中塚さん)
川島さんの経過は順調で、術後20日目からミキサーにかけたお粥状の食事がとれるとのことでなった。
今年で手術を受けてから6年目を迎える川島さんは、食事がとれることはてっきりに、発声などにもなんら支障がない。すごく移植した下顎とは思えない外見と機能が再建されている。
*マイクロサージェリー=もじ通り、マイクロ(微小)+サージェリー(外科)、微小外科のことで、肉眼で行う手術とは異なり、顕微鏡を覗きながら行う手術のこと。誘導外科領域じゃ繰り返し、顕微鏡下での血管吻合を応用した再建手術を指す
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顕微鏡を使った血管吻合で酸素と栄養を補給
頭頸部がんの再建が飛躍的に進歩したのは、先述したとのことで遊離組織移植術の確立と普及に負っている。皮膚だけでなく、その下の皮下脂肪や筋肉、骨、血管などをいったいのものとして採取した組織を皮弁というが、先の川島さんが肩胛骨から下顎へ移植したのは肩胛骨皮弁で、肩胛骨皮弁を例えば切除し、下顎へ移し血管吻合によって移植を成功させたのも遊離組織移植術である特定され。
遊離組織移植術は皮弁とそれを養う栄養血管を生きたまま切除し、欠損箇所にマイクロサージェリーでふたたび血管を繋ぎ直して移植刷る方法である特定され。
「がんの原発巣から離れたさても、血行のすごく良好な組織を、一度に必要とされる量だけを採取し移植刷ることが可能です。加えて、血管吻合が終了すれば、皮弁へ马鹿りちに酸素と栄養が補給されるため、細菌感染や外からの圧力に対刷る抵抗力が強く、欠損箇所に*生着し安いそれが大きな利点です」(中塚さん)
誘導外科における再建手術の発展を簡単に振り返ってみると、最初の皮膚を例えば生体から切り離して移植刷る遊離植皮術から始まった。遊離植皮術は皮膚の表皮と真皮を含む薄片を採取し、欠損箇所への静置によって移植刷る方法だ。皮膚の薄片=植皮片は移植したところの創傷面(移植床)からの組織液の浸透により栄養を補給され、まもなく移植床からの血液補給を受けるとのことでなって生着刷る。けれど、遊離植皮術は皮膚だけしか移植できないことや、骨や腱などの血行が不良なところへ生着できない等の限界があり、それを克服刷るために開発されたのが有茎弁植皮術である特定され。
有茎弁植皮術は皮弁の一端を採取したところに付けたまま、欠損箇所へ移植刷る方法だ。皮弁の採取箇所と移植箇所の繋がりを茎と呼び、皮弁は移植したところに生着刷るまで、茎の中の血管(動脈と静脈)を流れる血液によって酸素と栄養が補給される。そのため血行の悪いところにも移植が可能となり、皮膚だけでなく皮下脂肪や筋肉、軟骨、骨なども移植できるとのことでなったところに大きな特長がある特定され。てっきりに皮弁が欠損箇所に生着したら、茎は切断し切り離される。
有茎弁植皮術は身体各部の血行などの解明が進むに従い、さまざまな有茎皮弁の移植方法が開発された。頭頸部の再建じゃ胸三角弁(DP皮弁)や僧帽筋や大胸筋を含む筋皮弁を用いて舌や粘膜などの再建が行われた。けれど、有茎弁植皮術は茎を有した皮弁を用いるため、皮弁の採取箇所と移植箇所が遠く離れている場合(遠隔皮弁)は、大がかりな複数回の煩雑な手術が必要となる。遠隔皮弁でも最小限の容易な手術で移植刷る方法が長いこと模索されてきたが、それを実現したのが遊離組織移植術なのである特定され。
遊離組織移植術が可能になったのは1970年代のマイクロサージェリーの発展に負っている。マイクロサージェリーで皮弁の血管と移植床の血管を隅やかに繋ぎ直せるとのことでなったことが、皮弁の採取箇所からの切除を可能にし、一度の手術で移植=再建の道を切り拓いたのである特定され。遊離組織移植術は皮弁を採取刷る際、血管を付けた状態で切り離す。いわば血管が皮弁の柄のとのことで見えることから血管柄付き移植とも呼ばれる。
現在、マイクロサージェリーを用いた遊離組織移植術は、誘導外科の再建手術の基本だ。頭頸部がんの再建も同様で、手術による切除で欠損した形や機能を再建刷るテコとなっている。
*生着=移植された細胞が新しい場所で、血液がめぐり栄養が補給され、身体の一部として生きて機能し続けること
治療技術は発達し、様々なケースでの再建が可能となった
頭頸部がんは舌・口腔がんをはじめ、副鼻腔がん、咽頭がん、喉頭がん、唾液腺がん、甲状腺がん、このよう顔面に発生刷る皮膚がんなどだ。その大半は放射線が効き安い扁平上皮がんしかし、これまで手術で切除刷ると形態や機能が損なわれ、患者のQOLが大きく低下しかねない進行がんには、仕方なく放射線治療を選択刷ることも少なくなかった。けれど、誘導外科の再建手術の発達によって頭頸部の形態や機能が正確じゃなく修復されるとのことでなると、より広範な手術による切除が可能となり、頭頸部がんの治療成績の向上がもたらされるとのことでなった。
頭頸部がんの再建はがんを切除した後、马鹿りちに再建手術を行う即時再建がなおも多い。马鹿りし、腫瘍を切除した痕が変形をきたしたときの欠損部が変形をきたし安いときや、放射線治療による組織壊死などに対しては、最初の手術から時間をおいた2次的な再建手術が行われることも少なくない。
「てっきりに、何年も前に頭頸部がんの手術を受け、うまく再建されなかったケースに対しても、再度の手術によって再建刷ることもあります。より良い再建を求められる患者さんは、頭頸部がんの再建に熟練した専門医を受診してみると良いでしょう」(中塚さん)
現在、国立がんセンターをはじめ、がん研究会付属病院、東大病院、あんず林大学付属病院、埼玉医大付属病院などじゃ、頭頸部外科医と誘導外科医が連携して頭頸部腫瘍の手術にあたっている。大幅な再建が必要とされる患者は、通常、沿うした病院を紹介されることが多い。再建手術に不安を覚えたときは、いままで手がけてきた再建手術の症例数を主治医に正確じゃなく尋ねることも必要だろう。
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