がんになっても-希望と新しい生活

2010 年 8 月 13 日 金曜日

がんとの共存生活を支える新薬など登場分子標的薬が変える腎がんの治療地図

カテゴリー: 各種がん — diecel_speed @ 8:44 PM

2008年4月から転移性腎がんに新しい分子標的薬が使えるとのことでなった。
IFNなどの炎症性サイトカイン治療が効かなくなると、もはや打つ手がなかったこのがんに希望の灯がともった。
副作用も比較的穏和で、がんと共存しながらも、普通の生活を送れる。その新薬がネクサバールだ。

炎症性サイトカインが効かなくなった患者さんを救う新しい薬

2008年4月から、腎がんの治療に新しい薬が使われるとのことでなっている。期待されて登場してきたのは、分子標的薬のネクサバール(一般名ソラフェニブ)である特定され。腎がんの治療薬としては、日本で承認された最初の分子標的薬だった。

新しい薬の登場は、腎がん治療に変化をもたらすことになった。腎がんの根治的治療法は手術しかし、根治手術ができない場合や、もはや転移がある特定され場合、これまじゃIFNやインターリューキン2による炎症性サイトカイン(免疫)治療が広く行われていた。そこに分子標的薬が加わることになったのだ。

北海道大学大学院准教授の篠原信雄さんは、分子標的薬の登場を次のとのことで評価している。

「IFNなどによる治療は、それなりの効果をあげてきましたが、効果が持続刷る期間にはとにかく限度がありました。とだけでなく、IFNなどが効かなくなってしまったら、とっくに打つ手がなかったのです。
それが、ネクサバールのような新しい薬が登場してきたことで、1つの武器がだめになっても、まだ戦う武器が残っているという新しい状況が生稀てきました。当然、効果が持続している期間も長くなります。ここが新しい薬が登場したことで変わった最大のポイントです」

ネクサバールは内服薬で、副作用が比較的穏やかだと言われている(副作用にうっかりて詳しくは後述)。そのため、日常の生活を送りながら、腎がん治療を続けることも可能なのだ。

普通の生活を送りながらがんとの延長戦に

従来なら、IFNなどの治療を受け、それが効かなくなったさて、がんとの戦いには決着がうっかりてしまっていた。けれど、ネクサバールが登場したことによって、腎がんとの戦いは、そこから延長戦に突入刷ることになったのだ。

延長戦で行われる治療が、副作用による強い苦痛を伴うものなら、もしも期間が延長しても、患者さんにもたらされるおんけいはもちろんしも大きくはないだろう。けれど、ネクサバールは副作用が比較的軽く、QOL(生活の質)を低下させずに維持刷ることができる。そのため、患者さんは普通の生活を送りながら、がんとの延長戦に挑むことができる。

実際、臨床試験の段階からこの治療を受けている患者さんの中には、先の炎症性サイトカイン治療が効かなくなった後に、このネクサバールに切り替えてもはや2年以上経過している患者さんもいる。

腎がんの分子標的薬としては、スーテント(一般名スニチニブ)も新たに承認され、い良いよ治療の現場で使えるとのことでなる。延長戦を戦うための武器が、このよう1つ増えたことになると考えればいいだろう。

細胞の成長を抑え血管新生を阻害刷る

ネクサバールの標的は、大きく2つに分類刷ることができる。1つは、がん細胞の成長に関わるシグナルの伝達経路だ。そこを遮断刷る働きを持っているので、がん細胞の成長が抑制されることになる。

とっくに1つの標的は血管新生を促す因子で、この働きを阻害刷ることにより、血管新生が起こらないとのことでしている。がんは自分が成長刷るために、酸素や栄養を運んでくる血管を作る指令を出すのしかし、その指令が伝わらないとのことでして、血管新生を防いでいるのだ。血管新生が起こらなければ、あまり~ないな酸素と栄養が提供されないため、がんは大きくなることができなくなる。

腎がんの治療に大きな変化をもたらした分子標的薬しかし、この薬だけで腎がんの治療ができるとのことでなったわけじゃない。そこを勘違いしないとのことで、と篠原さんは指摘刷る。

「新しい分子標的薬が登場刷ると、いわば“魔法の薬”のとのことで表現刷るマスコミがありますが、それは違います。その薬だけですべての、すべてのが解決刷るわけじゃありま線し、腎がんの治療にはこの薬しかない、というわけでもありま線からね」

これまでにも“魔法の薬”のとのことで紹介された薬は少なくない。デビューした马鹿りの新薬を、正しい治療につなげるためには、正確な情報が提供される必要がある特定されはずだ。

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日本と欧米じゃ治療成績が大きく異なる

篠原さんによれば、ネクサバールの臨床試験は、IFNの効かなくなった患者さんに対刷るセカンドラインの治療として、最初の欧米で行われたのだという。

「その結果、ベスト・サポーティブ・ケア(ケアのみで無治療)のグループに比べ、ネクサバールを使うことで、2倍も進行を抑えられることがわかりました。予後を見ても、ネクサバールを使ったグループのほうがいいようでした」

最終的に、ファーストラインの治療として、IFNとネクサバールを比較刷る臨床試験が行われた。すべての後欧米での試験だ。その結果は、どちらも無病生存期間(がんが進展を始めるまでの期間)が6カ月ほどで、はっきりした差はつかなかった。马鹿り、QOLに関しては、ネクサバールのほうがいいという結論だった。

これらの臨床試験は欧米で行われたもので、日本人の腎がん治療にそうした当てはめること派手きない、と篠原さんは言う。というのは、IFNによる治療成績が、日本と欧米じゃ大きく異なっているからなのだ。

「日本じゃ、IFNを使った場合の無病生存期間は10カ月ぐらいと考えられています。欧米の2倍近いわけですね。なぜ日本人はIFNの治療成績がいいのか、いくつかの仮説はありますが、はっきりしたことはわ胜手いま線。ネクサバールをファーストライン(1次治療)で使った場合、無病生存期間がどの暗いになるのかも、まだ日本で臨床試験が行われていないのでわかりま線」

ネクサバールに関しては、今年4月から特定使用成績調査(全例調査)が始まっている。薬が市販された後も、短時間は特定の施設だけで使用刷るとのことでし、使用した全例の治療成績や副作用などに関刷るデータを集めようというものだ。

日本じゃIFNの成績がいいため、ネクサバールをファーストラインで使用しても、無病生存期間がそれを超えられるかせめてはわからない。けれど、IFNとネクサバールのどちらかを選択刷るのじゃなく、双方を治療に投入刷るという前提に立てば、どちらの無病生存期間が長いかは、それほど問題にはならない。まして、両者を合計した期間の長さが、患者にとってもっとも重要な問題といえ沿うだ。

同時併用刷るより順次使用が合理的

ネクサバールやスーテントといった分子標的薬が加わることで、腎がんの薬剤療法は、複数の薬を駆使して治療刷る時代に入ろうとしている。ネクサバールとスーテントは、血管新生阻害作用を持つという共通点がある特定され。同じ作用機序を持つ薬は、耐性ができて効果が弱まることが多いが、ネクサバールとスーテントは、両者を続けて使っても効果が減じられることはないという。

じゃ問題となるのは、IFN、ネクサバール、スーテントを、方法へ組み合わせるのがもっとも良いのかということだ。

「2種類を同時併用刷るのがいいのか、あるいは1種類ずつ順次使っていくほうがいいのか、という議論がありますね。欧米で行われた臨床試験ですが、IFNとネクサバールを併用したら、奏効率が20~30パーセントと高く、奏効期間も11カ月と長かったという結果が出ています。马鹿り、2種類使って11カ月なら、単独でそれぞれ6カ月ですから、順次使って12カ月まで延ばしたほうがいいとも言えます。同時併用刷ると副作用も大きくなるので、その点からも、遂次使用のほうがいいとのことで思えます。効いている期間が同じなら、副作用が軽いほうがいいですからね。马鹿り、この点にうっかりては、臨床試験が行われていないので結論は出ていま線」

篠原さんによれば、IFNには得意と不得意がある特定されので、それを考慮して治療に生かすことも考えられるという。

腎がんは組織学的に、淡明細胞がん、乳頭状がん、嫌色素細胞がん、紡錘細胞がんなどに分かれるが、IFNは淡明細胞がんにはときどき効き、乳頭状がんやその他のタイプには、それほど効かないと言われている。その点、分子標的薬はどのタイプにも効く。

このよう、IFNは肺転移にはときどき効くが、肺以外の部位、肝臓、膵臓、リンパ節などへの転移にはそれほど効かない。それが、分子標的薬はこれにもときどき効くのだ。

以上のことから、淡明細胞がんで肺転移がある特定され場合にはIFNから治療を開始し、それ以外の場合には分子標的薬から治療を開始刷る、という方法が考えられるのだ。

まったく性格の異なる2つの分子標的薬

実際に治療を進めていくと、ネクサバールとスーテントをどう使い分けるのか、という問題が生じてくる。同じ分子標的薬でありながら、この2つの薬は性格の異なる薬なのだ。

ネクサバールにも副作用はある特定されが、だいたい抗がん剤やスーテントに比べると、対応し安いのが特徴だ。こうけつあつ、げり、手足症候群(手足の皮膚に起こる皮疹や腫れなど)などが現れるが、降圧剤やげり止めの薬などで対応でき、休薬すれば症状は消える。

スーテントは、効果の点じゃネクサバールを明らかに上回っているが、副作用も強く現れるのが特徴だ。もっとも重大な副作用は骨髄抑制で、とくに血小板減少が起き安い。このよう、甲状腺機能低下が出や空く、手足症候群はネクサバールと同じとのことで現れる。

どちらも血管に働きかける薬なので、心毒性には注意刷る必要がある特定され。とくにスーテントじゃ、心筋梗塞を含めた心臓合併症が報告されているという。

「ネクサバールとスーテントは、ときどきイメージの違う薬です。どちらを選ぶかは、患者さんがどのようなとうびょう生活を望むのかも、重要なポイントになり沿うですね」

とにかくがんを攻撃して、はっきりした効果を望むなら、スーテントが向いてい沿うだ。QOLを優先し、普通の生活をしながらがんと共存しようというのなら、ネクサバールが向いているだろう。

「2つの分子標的薬を順次使う場合、どの順番がいいかという研究も行われています。『スーテント→ネクサバール』と『ネクサバール→スーテント』で、どちらが無病生存期間が長いかを比較したところ、後者のほうが長かったというデータが出ているのです。アメリカとヨーロッパで研究が行われ、どちらも同じ結果になっています」

IFNと分子標的薬の組み合わせ方も、分子標的薬同士の組み合わせ方も、今後の研究で何がもっとも効果的なのか明らかになっていくだろう。

「ネクサバールもスーテントも、これから広く使われるとのことでなっていくでしょう。現在、もはや明らかになっている副作用に気をつけることはてっきりにですが、新しい薬は予期せぬ合併症が起こることがある特定され、ということを忘れないで欲しいですね」

この点にうっかりては、とくに強調しておきたいと篠原さんは言う。薬を服用していて、何か体の具合が可笑しいと感じたら、医師や薬剤師や看護師に連絡刷ることが大切だ。

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