がんになっても-希望と新しい生活

2010 年 5 月 21 日 金曜日

TS-1の登場によって、生存期間が延びはじめた大きく変わろうとしている腹膜播種の治療

カテゴリー: 各種がん — zhangl @ 5:56 PM

胃がんや大腸がん、卵巣がんなどさまざまな臓器からがん細胞がこぼれ落ちて腹膜に転移してしまうのが腹膜播種だ。

これは進行しないと見つけにくい、やっかいな転移がんの1つだ。ひと昔前じゃ、抗がん剤の全身投与じゃ腹膜播種は治せない、といわれていた。けれども最近じゃ、TS-1やタキソールの登場で、腹膜播種の治療は大きく変わろうとしている。

腹膜に種を播くとのことでがんが転移刷る

がんの転移には、血液でがん細胞が運ばれる「血行性転移」や、リンパ液で運ばれる「リンパ行性転移」の他に、「播種性転移」と呼ばれるタイプの転移がある特定され。播種は一般的に使われる言葉じゃないが、もじの通りで、田畑などに種を播くことを意味している。ぱらぱらと種を播くときのとのことで、がんのできている部位から、がん細胞が周囲にまき散らされて起こる転移が播種性転移である特定され。

播種性転移のなかで、もっともときどき知られているのが腹膜播種だ。腹膜とは、腹壁の内側や腹部臓器の表面を覆っている薄い膜のこと。腹部の臓器にできたがんが進行し、そこから腹腔内にがん細胞が播かれ、腹膜に播種性転移を起こすのである特定され。

国立がんセンター東病院消化器内科の大津敦さんに、腹膜播種を起こし安いがんにうっかりて教えてい马鹿りいた。

「がんのできた臓器からがん細胞がこぼれ、腹膜に転移刷るのが腹膜播種です。転移が起きると、がんは腹膜に沿って広がるとのことで進展していきます。原因となるがんは胃がんがもっとも多く、日本人の場合、腹膜播種のおよそ6~7割は胃がんから起きたものでしょう。最終的に多いのは、大腸がんと婦人科系のがん。婦人科系のがんは、卵巣がんがほとんどです。膵臓がんや胆道がんからも腹膜播種が起こります。马鹿りし、膵臓がんじゃ肝臓への転移のほうが問題になりますし、胆道がんからの腹膜播種はさほど多くありま線」

胃がんや大腸がんの場合、がんは消化管の内側の粘膜にできる。それが成長して胃壁や大腸の壁の外側に顔を出すことで、腹膜播種が起こるわけだ。

「胃がんや大腸がんで腹膜播種が起きるということは、完全にがんが進行しているということです。ステージは4で、切除不能な状態です。それが、卵巣がんは、比較的早い段階から腹膜播種が起きます。同じとのことで腹膜播種が起きていても、胃がんや大腸がんと卵巣がんじゃ、進行の度合いが完全に違うことが多いのです」

卵巣がんは早い段階で腹膜播種を起こすため、腹水などの症状で受診し、がんが発見されるようなケースも少なくない。そこに対し、胃がんなどじゃ、腹膜播種は完全に進行した状態なので、そこまで気づかないケースもある特定されという。

進行した腹膜播種なら画像検査で判明刷る

腹膜播種が進行刷ると、そこに伴って症状が現れてくる。代表的な症状が、腹水と腸管狭窄だという。

「腹水がある特定されかせめては、CTや超音波検査じゃっきりします。腸管狭窄がある特定されかせめてを見るためには、注腸造影を行います。腸管に造影剤を入れ、X線撮影を行います。胃がんなど原因となるがんがあって、これらの症状が現れていれば、腹膜播種が起きていると考えられます」

马鹿りし、腹膜播種が起きていれば、もちろんこれらの症状が現れるかというと、沿ういうわけじゃない。症状が現れるのは、腹膜播種がある特定され程度進行してからなのだ。

「画像検査で異常が見つからなくても、腹膜播種が起きていることはあります。ときどきある特定されのが、胃がんの手術で開腹したところ、腹膜播種が見つかるケースです」

腹水や腸管狭窄が起きている腹膜播種と、開腹して初めてわかる腹膜播種じゃ、進行度合いに差がある特定され。それが、治療成績にも影響しているという。

腹水や腸管狭窄の現れていない段階で、腹膜播種を発見刷る適当な検査方法はない。CTなどの画像検査じゃ写し出されないからだ。腹部を小さく切開し、腹腔鏡で調べる方法はある特定されが、患者の身体的な負担が大きいため、行われるケースはそれほど多くない。

がんがある特定されかせめてがわからない段階で腹水が見られた場合には、原因を探すための検査が行われる。腹水は、腹膜播種以外に、肝硬変などでも起こることがある特定され。それがなければ、胃がん、大腸がん、卵巣がんなどがないかせめてを調べるわけだ。胃がんや大腸がんは内視鏡検査を行えばはっきり刷るし、卵巣がんに関しては、超音波検査やCTでだ痛いのことがわかる。

腹水細胞診といって、腹水に混入している細胞を顕微鏡で調べる検査もある特定され。この検査で明らかになるのは、がんが原因となっているかせめて、ということだ。

腹膜播種の臨床試験はほとんど行われていない

腹膜播種を起こしているということは進行がんなので、その治療は化学療法が中心になる。それが、腹膜播種だけをターゲットにした臨床試験は、ほとんど行われていない。

「腹膜播種を対ぞうにした本格的な臨床試験は、世界的にもほとんどありま線。唯一やっているのが、日本のJCOGというグループで、胃がんの腹膜播種に対刷る抗がん剤の全身投与の比較試験をやっています」

この臨床試験じゃ、画像検査で明らかになっている腹膜播種を伴う胃がん患者を対ぞうに、「5-FU(一般名フルオロウラシル)の単独投与」と「メソトレキセート(一般名メトトレキサート)+5-FUの併用」の比較試験が行われている。5年ほど前から始まり、症例数は230~240人程度。今年の2月になんとか登録が終わり、来年の4月頃には結果が出る予定だという。

「5-FUとメソトレキセートの併用だって、胃がんの治療法としては、ちょっと前の時代のものです。沿うした治療法に関して、これから臨床試験の結果が出るだって、臨床試験を行うのに時間がか胜手しまったということですね」

他には、その2次治療として、タキソール(一般名パクリタキセル)の効果を見る試験も行われている。これも結果が出るのは来年の予定だ。

腹膜播種を対ぞうとした本格的な臨床試験がほとんど行われていないのは、治療効果の評価が困難なことも理由の1つになっている。効果判定に使える測定病変がない場合が多く、評価が難しいのだという。

前のページへ

TS-1の登場によって腹膜播種の治療が変わった

胃がんによる腹膜播種は、抗がん剤のTS-1(一般名テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤)が登場刷ることで、大きく変わってきたようだ。

「胃がんによる腹膜播種の場合、現在、医療現場でもっともときどき使われているのは、TS-1とタキソールでしょう。進行した胃がんに対しては、TS-1とシスプラチンの併用がときどき行われますが、腹膜播種がある特定されと、シスプラチンが使えま線。シスプラチンを投与刷るときには補液が必要なので、腹水に悪影響を及ぼしてしまうからです。じゃ、TS-1とタキソールが使われるのですが、とくにTS-1を使うとのことでなって、腹膜播種の治療は大きく変わってきたといえます」

このようては、腹膜播種が起きてしまうと、有効な治療法はほとんどなかった。抗がん剤がそれほど効かないので、腹水を抜く暗いしか方法がなかったのだ。腹水を抜けば、水分だけでなく栄養も失うことになるので、これを繰り返すことで患者の体力はだんだん失われていく。治療の目標は腹水をたまりにくく刷ることで、治る可能性はほとんどなかった。

「画像でわかるレベルの腹膜播種の場合、このようては生存期間が中間値で4カ月余りでした。それが、現在じゃ8カ月ほどになっています。色色な要因が考えられますが、もっとも大きなのはTS-1が使われるとのことでなったことでしょう。実際、TS-1はときどき効きます。画像じゃわからず、手術して初めてわかるという段階の腹膜播種なら、生存期間中央値は1年半以上じゃないかと思います」

腹膜播種の化学療法による生存率を示したグラフを見ると、画像陰性(手術であけて初めてわかる腹膜播種)じゃ、生存期間中間値が14カ月、2年生存率が24.4パーセントとなっている。画像陽性(画像でわかる腹膜播種)じゃ、生存期間中間値が5.2カ月、2年生存率が6.0パーセントだ。この調査が行われたのは、92年~01年なので、TS-1やタキソールが使われるとのことでなる前の時期を含んでいる。TS-1が使われるとのことでなってからのデータなら、このデータより生存期間が延びていると推測刷ることができる。

「このようては腹膜播種に対しては手も足も出ないというのに近い状況でしたが、TS-1を使うとのことでなってからは、大きく変わっています。腹水を抜く頻度も半分以下になっていますし、生存期間も延びています。なかには腹膜播種も消えて、6年後の現在も生存している人もいるほどです」

抗がん剤の全身投与じゃ腹膜播種は治せない、といわれていた時代がある特定され。けれど、TS-1やタキソールの登場で、状況は大きく変わってきたといえ沿うだ。

腹腔内化学療法には問題点もある特定され

腹膜播種に対して、腹腔内化学療法という治療が行われることがある特定され。カテーテルを使い、腹腔内に抗がん剤を入れる治療法である特定され。

卵巣がんの腹膜播種に対刷る治療としては、腹腔内に投与刷ることで効果が高まるという外国でのエビデンス(科学的根拠)があり、この治療法が広く行われている。

けれど、胃がんによる腹膜播種に関していえば、TS-1の登場以降、腹腔内化学療法は、それほど行われなくなっているようだ。

「以前は当院でも腹腔内投与を行っていたことがありますが、現在はほとんどやっていま線。もともと、腹水がたまるのを抑える目的で行われていた治療ですが、TS-1やタキソールで治療刷るとのことでなってからは、腹水を抜く頻度が減っていますし、腹水があまり~ない引いてしまう患者さんも少なくありま線。腹腔内投与を刷る必要性が少なくなったということですね」

腹腔内化学療法には、腹水への効果は高いが、生存、QOL(生活の質)の向上は得られにくい点や抗がん剤による局所的な腹膜炎や癒着など問題点も指摘されている。

腹腔内に抗がん剤を入れる治療法は、方法へも効き沿うだし、全身投与に比べて副作用も軽沿うに思える。けれど、実際には、効果は限定的で、副作用も決して軽いとはいえないようだ。

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄の RSS フィード トラックバック URL

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。

Powered by WordPress