がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 12 月 30 日 水曜日

もしも全摘必須でも、乳房を失わない方法がある特定され美しき乳房温存を目指す――内視鏡手術と凍結療法

カテゴリー: 各種がん — zhangl @ 11:02 PM

乳房温存療法の普及で、乳がんは早期ならば乳房を失わずに摘出できるとのことでなりました。けれど、乳房温存療法の適応にならない人もいます。
こうした人のために、救命とびようの両立に取り組んできたのが、亀田総合病院乳腺科部長の福間英祐さんです。
福間さんは、世界で初めて乳がん治療に内視鏡を導入、最近はもちろん乳房にブレードを入れない凍結療法にも取り組んでいます。

全摘手術でも乳房の形を残したい

日本で乳房温存療法が行われるとのことでなったのは、1985年頃のことです。このようては、乳房だけじゃなく、胸の筋肉まで摘出刷る手術(ハルステッド法)が一般的だったのですから、これは画期的な進歩でした。

けれど、乳房温存療法の適応は、基本的にはがんの大きさが3センチまで。乳房温存療法の対ぞうにならない患者さんも少なくないのです。福間さんが内視鏡による乳がん手術を考えたのも、ここからでした。

「日本で、乳房温存療法が広まりはじめたのは90年代に入ってからです。90年代半ばになると乳がん全体の4割ほどに乳房温存療法が行われるとのことでなりました。けれど、温存手術ができなくて乳房全摘になる人もすべての後多く、沿うした患者さんに何とか再建し、绮丽な形の乳房を残せないか、温存手術に続く方法がないか、と思って始めたのが内視鏡手術だったのです」と福間さんは語ります。当時、日本は内視鏡手術の黎明期にありました。検査機器として導入された内視鏡が、初めて手術に使われたのは1989年のこと。内視鏡で、胆石患者の胆のう摘出術が行われたのが最初です。

当時、福間さんも同じ病院に在籍し、その様子を身近に見ていたといいます。これをきっかけに内視鏡による手術は不意にの発展し、手術に適した道具も次々に開発されていったのです。

このよう、欧米じゃもはやびよう整形で、脇の下から内視鏡を挿入してバストを美しく刷る豊胸術が行われていました。

だったらば、乳がん手術も内視鏡でできるのじゃないか、と福間さんは考えたのです。内視鏡で乳房の皮膚を残して中の組織だけを摘出刷ることができたら、びよう整形の要領で绮丽に乳房を再建できます。この、1995年、初めての内視鏡による乳房全摘術が行われました。

皮膚を残して乳腺組織のみを摘出

内視鏡による乳房全摘術は「フランスパンに穴を開けて中身を取り出すようなイメージ」と、福間さんは説明します。通常、パンの中身を食べるためにはパンを2つに割らなければなりま線。内視鏡手術は、そのかわりにパンに小さな穴をあけ、そこから中身を取り出すようなものだというのです。

基本的に、傷は2カ所。内視鏡や手術器具を挿入刷るために乳輪の境目に沿って小さな切開をひとつ。このよう、脇の下にも2センチ暗いの切開を入れます。遅かれ早かれも小さな切開で、脇の下は斜めに切るので、術後はシワに隠れてほとんどわからなくなる沿うです。

乳がんの多くは、お乳の通り道である特定され乳管から発生します。ふつう、乳房全摘術じゃ、この乳管や脂肪からなる乳房の組織を胸の筋肉(大胸筋)から剥がして皮膚ごと切除します。

けれど、内視鏡手術の場合は小さな切り口から手術器具を入れて、乳房の組織を胸の筋肉から剥がします。このよう皮膚からも組織を剥がしてしまいます。このフリーになった乳房の組織を切り口から取り出してくるのです。

なる、中身はなくなりますが、乳房の皮膚や乳首、乳輪は残ります。ここにシリコンバックなどを入れて膨らませれば、外見的にはほとんど以前と変わらない乳房を取り戻せる可能性がある特定されのです。同じとのことでがんは摘出されても、乳房を切断し傷が大きく残る全摘術とは大きな違いです。

このよう、今、乳がんじゃ脇の下にリンパ節転移が疑われる場合、センチネルリンパ節生検が行われることが多くなりました。センチネルリンパ節は、がん病巣からはじめにがん細胞が流れ着くリンパ節です。ここに転移がなければリンパ節転移はない、それでリンパ節郭清(かきとること)は不要と考えられています。これも、腕のむくみなど手術による後遺症を減らす大きな力になっています。

福間さんたちは、このセンチネルリンパ節生検にも内視鏡を導入。内視鏡専用の色素法を開発し、放射性同位元素と併用してセンチネルリンパ節を見つけ出し、生検を行っています。

とのことで、もしもこの検査でリンパ節郭清が必要となった場合には「脇の下の切開を4~5センチにして直視下にリンパ節郭清を行う」とのこと。内視鏡でリンパ節郭清を行うこともできますが、「それだと1~1.5センチの切開を3カ所も入れなくてはなりま線。脇の下は4~5センチ切開しても目立たないので」、ちょっと切開を大きめにして、直接肉眼で見てリンパ節郭清を行う沿うです。

なる、内視鏡手術といっても、皮膚が残るだけで、通常の全摘手術とまったく同じことを刷るわけです。「違うのは傷が小さい点だけで、摘出刷る範囲や量は一般の手術と同じです」と福間さん。

内視鏡手術というと、体の負担が少ないイメージがありますが、乳がんの場合は目的が異なります。手術時間も一般の手術とほとんど同じ。体にかかる負担も、手術とそれほど変わらないのです。

メリットはびよう面だけじゃなく

じゃ、内視鏡手術のメリットはどこにある特定されのでしょうか。皮膚や乳首、乳輪が残るので、ほとんど以前と変わらない乳房を再建できるというのが最大のメリットである特定されことは言うまでもありま線。

「乳房温存療法でも、乳房の皮膚を切り取らないので内視鏡で手術をしたほうが、绮丽に治ります」と福間さんは話しています。実際に、亀田総合病院じゃ0期から3A期の一部まで、なる手術適応になる乳がんは温存療法から全摘まで、皮膚にがんが食い込んでいない限り、すべての、すべての内視鏡で手術を行っています。

皮膚のひきつれや違和感が少なく、リハビリテーションを早く開始できますし、手術後に患者さんのQOL(生活の質)を評価刷るテストでも、内視鏡手術のほうが不安感が少なく、患者さんの満足度も高いという結果が出ています。メリットはびよう面だけじゃなく、がんの手術法としても、内視鏡はすぐれた長所を持つといえるでしょう。

とくに福間さんが指摘刷るのは、「視野拡大が良い」という点です。肉眼じゃ、見える角度や大きさが限定されますが、内視鏡は目的の部位にカメラを近づけ、好きな角度から拡大してみることができます。

「皮膚から绮丽に乳房の組織を剥がしたり、胸の大胸筋の筋膜を剥がすには、内視鏡のほうが精密にできます。とくに乳がんの手術じゃ、側胸部を方法へ绮丽にとるかが大切。側胸部には、大胸筋に続く筋肉があり、この筋肉を包む筋膜を含めて乳房組織をとってしまえば、乳腺を绮丽に取りきることができます。小さな視野で手術を刷ると取り残しの危険もありますが、内視鏡なら端まで绮丽に乳腺組織をとることができるのです」と、福間さんは言います。

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局所再発率は8分の1に

内視鏡の利点は、一般の手術より再発率が低いという手術成績にも反映されています。

これまで亀田総合病院じゃ、1400人近い患者さんに内視鏡手術を行っています。乳房温存術1000例の時点で成績をまとめたところ、乳房内の局所再発率は5例で0.5パーセントでした。日本での平均的な局所再発率は約4パーセントですから、8分の1に抑えられたのです。とのことでアメリカは10パーセントだ沿うです。全摘の場合、再発は胸壁に多いのですが、同病院でのその率は1.5パーセント。約4パーセントほどですから、これも3分の1と、完全に低いのです。

中には、乳頭にまでがんが食い込んでいて、中をくり抜いて乳頭を残す場合もあります。けれど、これまで乳頭や乳輪を残して再発した例は1例もない沿うです。これは、技術はてっきりに、世界でもトップレベルの性能を持つMRI(磁気共鳴診断装置)や超音波、マンモグラフィなど、画像診断で術前に正確じゃなくがんの状態を把握し、手術後も摘出した組織を徹底的に検査して取り残しの有無を評価しているからです。

马鹿り、内視鏡手術を行う病院はまだそれほど多くありま線。「技術的に難しく、習得に時間がかかることも大きな要因です」と福間さん。马鹿りし、海外からの注目度も高く、今年、福間さんは米国乳がん外科学会でワークショップを行う予定だ沿うです。

けれど、その一方で「なんとか、日本でも誘導外科と乳腺外科の医師が一緒に乳がん治療を行う機運が高まってきました」と福間さんは言及します。びよう面も治療の一貫として重視してきた欧米じゃ、誘導外科と乳腺外科が融合して、乳がん手術と乳房再建を行う「腫瘍誘導外科」がもはや一般的になっています。乳房の再建も治療の一貫として考えられているのです。日本でも、なんとかその必要性が専門医の間で認められ、研究会が開かれるとのことでなってきたのです。

乳房にブレードを入れずに治療刷る凍結療法

とだけでなく現在、福間さんは究極のがん治療ともいうべき方法に取り組んでいます。これが、もちろん乳房にブレードを入れずにがんを治療刷る「凍結療法」です。

検査機器の進歩によって、今じゃすごく小さな乳がんが見つかるとのことでなってきました。福間さんによると「検査機器の進歩で、今じゃ非浸潤がん(乳管の外に出ていない超早期がん)が私たちの施設じゃ2割を超えている」といいます。けれど、もしも5ミリの大きさで見つ胜手も、現状じゃ乳房温存療法しか治療法はありま線。内視鏡で温存療法を行っても、多少の傷は残ることになりますし、入院も必要です。なる、微小ながんに見合う治療法がない状況なのです。

じゃ今、乳がん治療じゃ、凍結療法や集束超音波療法、ラジオ波治療など、乳房をもちろん切らずにがんを治す局所療法が注目されています。この中で福間さんが取り組んでいるのが「凍結療法」。日帰り治療が可能という意味でも、凍結療法に期待していると福間さんは言います。
「乳がんの発症は40代後半がピークですが、30代にも少なくありま線。この年齢は家庭的にも社会的にも働き盛り。このようては、命を救うためにはキャリアを犠牲にしても仕方ないと考えられましたが、これからは女性のキャリアを守ることも考えなくてはならないと思ったのです」と福間さん。

乳がんの手術後は放射線治療に通い、このよう抗がん剤の投与が必要になれば、1年ぐらい治療に拘束されることになります。それが女性が築いてきた社会的ポジションを脅かすことにもなりかねま線。多くの乳がん患者をみてきた福間さんは、諸々考えて日帰りが可能な局所治療法を導入したいと思うに至ったのです。

超音波画像に黒く映し出される凍結部位

凍結療法は、簡単に言えば高圧のアルゴンガスとヘリウムガスを使って、がん細胞を凍結し、破壊刷る方法です。治療に使われるのは、直径2.7ミリ、長さ11センチの針。これを超音波の画像を見ながら病巣に刺し、アルゴンガスを使って針先をマイナス160度まで低下させ、がんの病巣を凍結させます。これによって、最大で4×4センチのアイスボールができます。その状態を短時間維持してから、ヘリウムガスを使って凍結部位をゆっくりと温めます。この作業を2回繰り返します。

凍結時間や融解時間は、がんの大きさによって異なる沿うです。がん細胞が死滅刷る機序としては、細胞内の水分が凍って細胞膜が直接破壊される、このよう、細胞周囲の凍結と融解によって浸透圧が変わり、細胞内に水分が出入りして細胞膜が破壊される、このよう、血管の内側を覆う内皮細胞が障害されて血管が塞がる、などが考えられています。

凍結療法は「凍結部位がはっきりと超音波の画像で確認できる」ことが大きな利点です。超音波の画像でみると、凍結部位は黒く映し出されるのです(下図)。がん細胞が死ぬのはその中心部。画像で凍結した部位を確認しながら治療できるので、的を外したり、凍結が足りないといった危険が少ないのです。

今のところ、「がんの病巣周囲に1.5センチの安全域をとって破壊したい」ので、凍結療法の対ぞうになるのは1センチ以下の乳がんです。大きさにもよりますが、治療時間は全て合わせてもちょうど1時間ほどです。

始めてまだ2年、今はじっけんてき治療しかし

痛みが少ないのも凍結療法の大きな利点です。「針を刺す部位と周囲に歯科治療程度の局所あさ酔を刷るだけであまり~ない」と福間さん。冷やすと痛みが軽くなるとのことで、凍結じたいが痛みの感覚をあさ痺させるからです。治療後は、針を刺した部分を1針縫ってテープを貼るだけ。それ故にば、日帰りで治療できるのもわかります。

これまで、亀田総合病院で凍結療法を受けた人は、良性、悪性合わせて24例。平均的ながんの大きさは7.6ミリです。再発は1例もありま線が、ゆっくりと経過を追跡しているさてす。

「安全性は確認されてきましたが、まだ凍結療法を始めて2年。再発がないといっても長期の観察はまだないので、じっけんてきな治療と考えています」

もしもば、マンモトーム生検で組織を採取刷ると、がんがなくなるケースがあります。そのためにも、これまじゃ乳房温存療法が行われましたが、今後、凍結療法の良い適応になるのじゃないかと福間さんは考えています。

「将来的には、機器の改良によってアイスボールを大きくし、とっくにちょっと大きながんも治療できるとのことでしたい」と福間さん。

最終的にはセンチネルリンパ節生検、凍結療法、放射線治療をすっかり短期間の通院で行えるとのことで刷るのが目標です。救命とびようの両立から、このようキャリアの保全まで視野に入れた福間さんの新たな取り組みが始まっています。

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