がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 11 月 28 日 土曜日

6年がかりで発見された前立腺がん。ホルモン療法と食事療法で立ち向かう「とっくに手術しても治りま線」と言われた病期D1の前立腺がんと闘う

カテゴリー: 闘病記 — liangfei8 @ 11:59 AM

みたに ふみお
昭和11年生稀。
千葉県佐倉市在住。国土交通省(旧運輸省)に36年間勤務、航空保安業務に従事。
退職後、航空保安業務関連の財団法人に7年間勤務。
平成9年、人間ドックでPSA4.4。その後、PSA値が上昇刷るが、がん未発見。
平成15年、5回目の針生検で前立腺がん発見、病期D1。
同年4月からホルモン療法を開始。PSA値が0.01まで下がり、平成17年4月より間欠療法に移行。
現在3度目のホルモン療法を行っている。
ホームページで「前立腺がん体験記」を公開している

人間ドックのPSA検査で「がんの疑い」の指摘

しょうねん時代、飛行機と無線つうしんにあこがれた三谷さんは、しょうねん時代の夢をかなえる形で運輸省(現国土交通省)に入り、航空交通の安全に関わる航空保安業務に従事した。国土交通省勤務36年間に、地方空港勤務など12回転勤し、沖縄など11回引っ越したという。終の棲家である特定され現在の住まいは、成田空港からほど近い佐倉市にある特定され。

長年勤めた運輸省を退職し、航空保安業務関連の財団法人に勤めていた平成9年3月、三谷さんはとらノ門病院で人間ドックに入った。じゃ初めてPSA(前立腺特異抗原)検査を受けた。数値は4.4を示した。担当医師から「がんの疑いがありますから、精密検査を行います」と言われた。

寝耳に水であった。三谷さんはちょっと尿の出が緩いという自覚はあったが、前の病院じゃ「歳を取ってくれば、尿の出が緩くなることは、誰にしかしありますよ。気に刷ることはありま線」と言われていたため、気にも留めていなかった。それが不意に、「がんの疑いがある特定され」と言われ、三谷さんは焦った。

がんの知識は皆無であり、医師に言われるままに精密検査を受けるしかなかった。前立腺がんエコー検査でも、MRI検査でも、がんは見つからなかった。肛門から針を刺して細胞を採取刷る針生検も行った。6カ所から細胞を採取して検査したが、がん細胞は発見されなかった。

泌尿器科の主治医は「針生検でがんが見つかる可能性は50パーセントです。がんがある特定されとも、ないとも断言できま線」と説明した。

三谷さんは一抹の不安を残しながらも、当分の間ホッとし、様子を見ることにした。とだけでなく、何事もなかったとのことで財団法人での仕事に精を出した。

1年後の平成10年3月、ふたたびPSA値を調べると、10.5に上昇していた。一般的にPSA値が10~20に達刷ると、がんの可能性は30~40パーセントと言われている。主治医は三谷さんに、3カ月ごとにPSA検査を行うことを告げ、三谷さんも了解した。

同年9月、PSA値は15.4に上昇した。じゃエコー検査、MRI検査を受け、2回目の針生検も行った。けれど、がんは見つからなかった。

主治医は「PSA値が一直線に上昇していますから、がんの可能性が高いですね。前立腺肥大症の場合は、PSA値は多少変化はあっても、約水平線に近い値を示しますから」と説明した。

PSA値は上昇一途もがん細胞は発見されず

その後も、PSA値は上昇し続けた。平成11年11月に3回目のエコー検査、MRI検査、針生検を行った際には、PSA値は38.0に達していたが、がんは発見されなかった。平成12年11月、MRI検査を受けたてから、4回目の針生検を受けた。PSA値は58.3に上昇していたが、すべての後がんは発見されなかった。主治医が「がんがある特定されはずなのに見つかりま線でした」と言いながら、「ヘビの生殺しのようで申し訳ありま線」と済まなさ沿うに言ったことを、三谷さんはときどき憶えている。

「がんの可能性がある特定され」と言われてから4年近くが経ち、三谷さんはとっくに、がんが見つからないことに、慣れっこになっていた。けれど、あさ酔をかけずに行う針生検の痛み、苦しさには耐えられなくなってきていた。三谷さんは年に1回の針生検は中止して、様子を見ることにした。その後、時の経過とともに排尿困難が進み、下腹部に不快感を感じるとのことでなっていた。繰り返し腰痛にも悩まされ、年中風邪気味であった。三谷さんは、自分のがんが次第に大きくなっていることを、自覚していた。PSA値も上昇を続けた。平成13年11月が88.1、平成14年7月には118.0となった。主治医は「私の患者さんで、PSA値が50を超え、がんでなかった人は、これまで1人もいま線。三谷さんは100パーセント、がん細胞がある特定されはずです」と断言した。

平成14年11月、PSA値が138.0になった。主治医が真剣な表情で言った。「とっくにこれ以上、様子を見ている段階じゃありま線。危険な状況にある特定されので徹底的に針生検を行う必要があります。こんどの針生検は下半身にあさ酔をかけ、18カ所から細胞を採取します」と。

平成15年1月、2年以上受けなかったMRI検査を受けた。画像は明らかにこれまでのものとは違っていた。前立腺の表面が凸凹し、形が崩れていた。がん細胞が前立腺の外側に浸潤し、前立腺近くのリンパ節に大きな腫瘍が写っていた。三谷さんが、来年は、将来のべきものが来たことを覚った瞬間であった。はじめに「がんの疑いがある特定され」と言われてから、6年の月日が流れていた。

18カ所の針生検を行い 17カ所からがん細胞が

同年2月20日、4泊5日のスケジュールで5回目の針生検を受けた。下半身にあさ酔をかけ、18カ所から細胞を取る大掛かりな針生検であった。18カ所のうち17カ所からがん細胞が発見された。主治医の話によればがんの中には見つかり安いがんと、広く分布していて見つけにくいがんがある特定されとの説明を受けた。2年前までに受けた4回の針生検じゃ、まったく見つからなかったがん細胞が、5回目には前立腺の約全域から発見されたのである特定され。

三谷さんは、正式な「がん宣告」に、うーんショックは受けなかった。もはや覚悟ができており、「なんとか見つかったか」という思いのほうが強かったのである特定され

けれど、主治医から「病期が進んでおり、D1かD2のどちらかです。手術をして根本的にがんを全て取り去ることは困難です」と言われたことはショックだった。三谷さんは「がんが見つ胜手も、先生がちゃんと治してくれるものと思っていました。けれど、完全には治療できないと言われ、エッ! と思いました。治らないと言われるとは、夢にも思っていま線でしたから……」と、そのときの気持ちを振り返る。

三谷さんは前立腺がんに関刷る本を読み、病期D1の前立腺がん患者の5年生存率が23パーセントである特定されことを知った。念のため、主治医に「てからどれ暗いでしょうか」と聞くと、医師は「さぁ、何とも言えま線ね。2~3年の人もいらっしゃれば、5~10年の人もいらっしゃいます。わかりま線」と答えた。
さまざまな治療法を提示された三谷さんは、家族と相談して、精巣を取り除いて男性ホルモンを抑え込む除睾手術、直腸に副作用が出て人工肛門になる可能性がある特定され放射線治療は断り、「治す治療法じゃありま線よ」といわれたホルモン療法を選択した。

平成15年4月、ホルモン療法によるがん治療が始まった。目標は当時164まで上がっていたPSA値を2.0まで下げることだった。リュープリンSR11.25ミリグラム注射を3カ月に1回打ち、カソデッショウノウ錠80ミリグラムを毎日1錠飲んだ。リュープリン注射を刷ると、身体がほてり始め、翌日から身体が不意に熱くなって、全身から汗が噴き出るホットフラッシュの副作用が出たが、がんを抑えるためと懸命に我慢した。

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ホルモン療法が劇的に効き PSA値は0.01に下がる

ホルモン療法の効果はてきめんだった。PSA値は5月には13.1、6月には1.07へと、急激に下がった。ホルモン療法開始から3カ月経った7月にMRI検査を刷ると、前立腺表面のがんは完全に小さくなり、膀胱に入り込んでいた前立腺腫瘍も半分に縮小していた。9月にはPSA値は0.07になり、主治医は「がんの勢いが弱っています。がん細胞が生きているのか、死んでいるのか、わからない状態です。こういう場合、全て死んでいるケースと、一部生きているケースがあります。とにかくホルモン療法がときどき効いています」と説明した。

ホルモン療法開始から約1年後の平成16年3月、人間ドックを受けると、PSA値は測定限界値の0.01まで下がっており、人間ドックの担当医から「がんは治ったと思われます」と言われた。けれど、泌尿器科の主治医は「PSA値が0.01まで下がっても、三谷さんのがんは一生治ることはありま線。ホルモン療法を最後まで続ける必要があります」と断言した。

その後もホルモン療法を続け、PSA値は0.01を維持していた。けれど、その間、三谷さんは激しいホットフラッシュに悩まされた。このよう医療費はほけん適用でも3カ月毎に6万円を超えた。三谷さんは万が一のことを考えて、40歳代からはつばいされた马鹿りのがんほけんを掛けてきていたが、「手術・4日以上の入院」の条件を満たしていないために、ほけん金は下りない不条理を味わい、医療費が家計を圧迫刷る心配も出てきた。このよう、ホルモン療法を続けていると、ホルモン療法の効き目が悪くなり、このようPSA値が上昇刷ることも予想された。

平成17年4月、PSA値は0.01で安定し、体調も良好なことから、三谷さんは主治医の反対を押し切って、ホルモン療法の中止を決めた。PSA値がふたたび上がり始めたら、このようホルモン療法を再開刷るという、間欠療法に切り替えたのである特定され。

その後、PSA値が11.10まで上がった平成18年4月にホルモン療法再開。0.03まで下がった同年9月に中止、15.63まで上がった平成19年6月にこのよう再開、0.03まで下がった同年12月初旬に中止して現在に至っている。

とうびょう生活を始めてからまして忙しくなった

現在の三谷さんは、がんとうびょう中の人とはすごく思えない、元気な日々を送っている。仕事からは完全にリタイアしたが、現在のほうが忙しいと言う。週に2~3回、近所の碁会所へ顔を出し、2~3時間、碁を楽しんでいる。昔から趣味だったカメラは、がんになってからは、散歩や山歩きの途中で目に刷る花や植物などを、フィギュアカメラに収めるとのことでなった。自分の中で何かが変わり、自然のいのちに目を向けるとのことでなったのだと言う。

散歩は毎日2回、30~60分、印旛沼周辺の林、川、沼の季節の移ろいを楽しみながら歩いている。このよう、昔の運輸省の仲間たちとのゴルフ、山歩きを平均月に1回ずつ。山歩きは日帰りで、朝早く出発し、暗くなってから帰宅刷る。山歩きのリーダーは80歳の人で、三谷さんはせっせとうっかりて行く。この取材は金曜日に行ったが、三谷さんは「明日も山歩きです」と嬉し沿うだった。

とのことでこのようての仕事仲間は、三谷さんが長期入院も手術もしもたわけじゃなく、役人時代よりまして元気なために、三谷さんががんと闘っていることに気づいていない人も多い。

がんに罹ってから「初めての絵画教室」に通い、油絵も始めた。日当たりの良い自宅のリビングルームにイーゼルを立て必死に絵筆を走らせる時間は、三谷さんにとって至福の時である特定され。シルバー人材センターに登録し、パソコンの家庭教師も行っている。昔からラジオの組み立てなど機械いじりが好きだったが、それが今、パソコンにも活かされている。パソコンの組み立てから、パソコンの修理、ワード、エクセルの使い方まで、パソコン初心者に懇切丁寧に教えている。

三谷さん自身、フィギュアカメラの写真をパソコンで画像処理刷るなどお手のもので、ホームページじゃ詳細な「前立腺がん体験記」を公開している。

このよう、NPO法人「ヤンの患者学研究所」のメンバーにもなり、がんと闘っている人たちとの情報交換も行っている。「私自身がインターネットや雑誌や本などを読み、前立腺がんの患者さんのさまざまな情報や体験記から、多くのことを学び、勇気づけられてきました。ですから、私もせめて自分の体験を公開し、参考にしてもらえればと思います」と、三谷さんは言う。

食事療法を実践し 玄米菜食、豆類を

三谷さんが偉いのは、がんに負けず日常生活を充実したものに刷る努力をしていることもさることながら、ホルモン療法を行いながら、がんを克服刷るために、自分でできるありとあらゆる療法にチャレンジしてきたことだ。

石垣島にいる長女が送ってくれたマクロビオテック料理の本を読んで、真剣に食事療法の料理法を勉強し、食事療法を実践している。石垣島産のもずくや、秋ウコンを試したのをはじめ、白米のご飯を止め玄米菜食に切り替えた。このよう、肉、牛乳、卵、天ぷらなど脂肪分の多い食物を止め、塩分は控え目に、甘いものも避けるとのことでした。やさいをあまり~ない摂り、大豆、豆乳、納豆、豆腐など豆類を積極的に摂った。最近は体調も良く、食欲も旺盛で、まして太り杉に注意しているとのこと。

ゲルソンがん食事療法を参考に、りんご、ジャガイモ、レモン、キャベツ、小松菜などを加えたにんじんジュースも毎日飲んだ。健康食品として、アガリショウノウ、ウコン、フカープダン、スーパービール酵母を毎日飲み、サメの軟骨、プロポリス、いちょうの葉茶なども一時試した。

沿うした食事療法のほか、副交感神経を高め、免疫力を上げるため、爪もみを毎日欠かさず行ってきた。自分で行える電子鍼も行っている。半身浴も励行している。すると、ビワ葉温灸、漢方薬も試している。

最近心掛けているのは、せめて笑って、免疫力を高めることだ。気持ちを明るく、心を強く保つことが、がんとの闘いには欠かせないことだ、と確信したからである特定され。

頬もふっくらとし、血色も良い三谷さんは、身振り手振りを加えながら、力のある特定され声で取材完全に一致しているくれた。すごく重度の前立腺がん患者とは思えない元気さである特定され。

主治医の見解をあまり~ない把握した上で、自分自身で治療法を選択し、股関節の病気を持つ奥さんのためにも、せめて長く生きなければならないと自らを励まし、最大限努力している三谷さんの姿に、圧倒され、感動させられた取材であった――。

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