がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 11 月 28 日 土曜日

大腸がん検診

カテゴリー: 検査 — rootzz @ 11:59 AM

近年国内大腸がん患者は急増し,死亡者数は男性では肺がん,胃がん,肝臓がんについで第4位で,女性では胃がんに続いて第2位です。


 大腸がん急増の原因は戦後,欧米型の動物性脂肪を多量に摂取するようになった食生活の変化によるものであると言われています。

 動物性脂肪の多量摂取は消化・吸収される過程で悪玉菌を増加させ,発がん物質を生成し,腸の粘膜をがん化させると考えられています。

 食物繊維は発がん物質が粘膜に接触することを減らし,またそれを吸着して体外に排出しやすくし,発がんリスクを低下させますが,この食物繊維の摂取量の低下も大腸がんの増加に関係していると言われています。 

 大腸がんに特有の症状はありませんが,血便や便通異常(便秘や下痢),腹痛などがあげられます。
 2cm以下の早期がんは無症状のことが多いのですが,便に少量の血液がまじることもあります。

 肛門からの距離がある盲腸がんや上行結腸がんでは排泄までの長さがあるため血便を自覚することは少なく,腹部のしこりや貧血症状があらわれてはじめて気がつくこともあります。




●注腸造影検査
 注腸造影検査は胃のバリウム検査と同様,バリウムを造影剤としてエックス線で撮影するの検査です。この検査では下剤を飲んで腸内を空にした後,肛門からバリウムと空気を注入し撮影します。


 この検査では胃のバリウム検査のように撮影台の上で体の向きを変え,大腸内部にバリウムをコーティングする必要があります。

 この検査で異常が発見された場合,内視鏡で検査をする必要があり,悪性が疑われた場合,生検が行われます。



●便潜血検査

 
便潜血検査は,スクリーニング検査として集団検診などでも広く利用されています。便潜血検査の有効性は証明されています。



 
この便潜血反応による早期がんの陽性率は29~52%,進行がんでは76~87%であり,がんがあっても100%発見できるわけではありません。



 
また,便潜血反応検査は痔などによる出血でも陽性となってしまいます。集団検診での陽性率は約7%ですが,陽性と反応がでても実際にがんであることは少なく,陽性者の約2.1%が,がん患者であるというデータが示されています。



 
近年,便潜血検査と腫瘍マーカー検査の組み合わせにより,検診の精度も向上しました。
●大腸内視鏡検査 
 
大腸内視鏡検査は下部消化管内視鏡検査とも呼ばれ,直接腸管内を検査するファイバースコープと,内視鏡の先端にCCD(小型撮像素子)を取り付け,モニターで確認する電子内視鏡があります。
 
こ検の査では事前に腸を空にする必要があり,最近では非吸収性腸管洗浄液を服用する方法が行われます。

 この内視鏡検査では人によっては,なかなか奥までスムースに入らず,苦痛を感じる場合もあります。特に以前に手術をした人は腸管が癒着しているため,挿入が困難な場合があります。

 この検査で病変が確認された場合,組織を採取して生検が行われます。発見された病変が2.5cm以内であれば,内視鏡の先端から,スネアと呼ばれるリング状の針金に高周波電流を流し,その場で切除します。このように内視鏡検査は検査と治療が同時にできるというメリットがあります。

●手術・治療後の検査
 大腸がんの手術後は再発がないか,定期的に検査する必要があります。一般的に進行がんの場合,2~3ヶ月に1回程度は通院して検査します。

 この検査では腫瘍マーカーのCEA(がん胎児性抗原)の血液検査の他,CT,超音波,MRI,PET検査などが行われています。

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