味覚も言葉も損ねない舌がんの小線源治療知って欲しい!手術よりも遥かにQOLが高いことを
がんの治療じゃ、命が助かるのそれでと、思い切った治療が施されることも多い。けれど、術後に後遺症が残ったり、抗がん剤の副作用に苦しんだり、場合によっては合併症が原因で命を落とすこともある特定され。
がんが治る時代に入った今、医療の視点は、より快適な治療後の生活に向けられ始めている。
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舌の形態も機能も維持できる小線源治療
近年、舌がんに対刷る放射線の小線源治療が大きな注目を浴びている。放射線を出すイリジウムなどの線源をがん病巣に刺し入れるだけで治癒可能で、舌の形態と機能がそうした温存できるからだ。舌を切除刷るという手術が9割近くにのぼる舌がん治療の現状に対し、患者の生活の質(QOL)の維持という観点に鋭く切りこんだ画期的な治療法といえる。
舌がんに対刷る小線源治療のメッカは、東京医科歯科大学病院放射線科(渋谷均教授)だ。月に6~7人、年間80人以上の舌がん患者に小線源治療を行い、日本はてっきりに、世界でなおも数多い治療実績を誇っている。
「小線源治療のメリットは、味覚や会話などの舌の機能と形態が残せるため、これまで通りに食事を楽しんだり、会話ができることです。唾液腺の分泌や顎の関節運動などにも障害を起こさないので、患者さんは治療の前と約変わらない生活を送ることができるところに大きな特長があります」(渋谷さん)
舌の再建術は形だけの手術
舌は、(1)味を感知刷る味覚機能のほか、(2)言葉をつくる機能、(3)ものを呑み込む機能、(4)ものを噛むための機能の四つがある特定され。手術で治療刷る場合、がんの進行程度によって切除範囲(部分切除、半切除、亜全摘、全摘)は異なるが、遅かれ早かれにしても舌にブレードを入れるので先の四つの機能が大きく損なわれる。
「最近は手術で切りとった舌の欠損部に腕の皮膚や腹の筋肉・皮膚を移植して再建しますが、再建したところの舌に味覚機能や構音機能、嚥下機能、咀嚼機能はなく、いわば形だけの再建なのです」(渋谷さん)
再建手術で舌の形は戻せても、味はわからなくなるし、言葉も不明瞭になる。ものを飲み込んだり噛んだり刷ることも、これまでとは異なった違和感を覚えるとのことでなる。
いまや「がんが治り、命が助かれば良い」という時代じゃない。がんを治すことはてっきりに、治療によってもたらされる障害や副作用を最小限に抑え、快適な生活を送れる治療法が求められている。舌がんに対刷る放射線の小線源治療は新たな時代にふさわしい治療法それでこそ、患者とその家族から熱い関心が寄せられているのである特定され。
具体的にどんな治療か
放射線源のセシウム針(左)と金粒子
イリジウム針
舌がんの小線源治療は、低い線量を照射刷るのと高い線量を照射刷るのと二つの方法がある特定され。前者はイリジウムなどの放射線源を直接がん病巣に7日間刺し入れる方法で、後者はチューブ(線源誘導管)を入れ、その中に放射線源を通して照射刷る方法だ。
「東京医歯大病院の舌がん治療じゃ、正常組織に放射線障害を与えることが少ない低線量率照射を行っています」(渋谷さん)
低線量率照射は局所あさ酔で行う。がん病巣に刺し込む放射線源は、セシウム針、イリジウムピンと金粒子の3種だ。
セシウム針は長さ4センチ、直径1.8ミリの針状で、腫瘍の厚みが8ミリ以上の場合に使用刷る。後述のイリジウムピンより、刺入箇所からちょっと離れたさても放射線量が低下しにくいからだ。
イリジウムピンは長さ4センチ、脚間12ミリの門型で、直径は約1ミリ。曲げることもできる針金状の線源だ。腫瘍の厚みが8ミリ未満の場合に使用刷る。
「遅かれ早かれも7日間刺しっぱなしで、がん病巣に70グレイの放射線量が当たるとのことで刺し入れます。治療期間中は隔離病室で生活してもらいます。その間、口から食べるのは難しいので、鼻から胃の中に挿入した経鼻胃管で栄養を補給します。イリジウムピンの場合は、口から流動食を流し込むこともできます」(渋谷さん)
金粒子は長さが2.5ミリ、直径0.8ミリの円柱状の放射線源だ。一度、がん病巣に刺し入れたら、異物感がないので治療後も入れたままに刷る。
「隔離病室での生活は同じですが、こちらは食事も会話も普通にできます」(渋谷さん)
がん病巣に1週間で70グレイの放射線が当たるとのことで埋め込むが、治療成績はセシウムやイリジウムピンより若干落ちる。けれど、患者の肉体的負担がほとんどないので、体力のないお年寄りや、心身に不安があり、セシウム針などを入れたままでいるのが無理な患者に使用刷る。
顎の骨を守ることが大切
小線源治療で重要なのは、顎の骨を守るパンファイバー製のマウスピース(スペーサ)だ。放射線源を舌のがん病巣に刺し入れている期間、装着し、顎の骨を放射線から守り、顎における放射線障害を防止刷るための必須アイテムである特定され。
舌は通常、下顎骨に接している。加えて、下顎骨は筋肉がほとんどなく、皮が被っているだけで粘膜の血流も少ない。そのためスペーサを付けないと、舌へ入れた放射線源からがん病巣にあたるのと同じ量の放射線が下顎骨にも照射され、放射線潰瘍が起こり、骨が露出したり、このよう下顎骨の壊死から放射線骨髄炎が高頻度に起こる。
実は、舌がんの小線源治療じゃ、放射線潰瘍や下顎骨壊死を予防できるか否かがQOLの維持の決め手となる。予防できないと生涯、患部が膿み、痛みや不快感などに悩まされる。それを防ぐのがスペーサである特定され。
「スペーサは下の歯に装着し、舌と下顎骨の間に10ミリの隙間をつくります。放射線の被爆量は距離が離れるほど減るから、とくにスペーサの中に鉛などの放射線遮蔽材料を挟まなくても、10ミリの隙間ができたら5分の1以下に減少させることができます。なる、照射量70グレイの5分の1以下の線量しか下顎骨に当たらないので、放射線障害を予防できるのです」(渋谷さん)
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放射線障害を防ぐコツは歯科医の存在
放射線源の刺入期間中、スペーサを付けない場合、25カ月目(2年1カ月目)で約19パーセントの患者に放射線潰瘍によって下顎骨の露出がおきてしまう。50カ月目(4年2カ月目)で約28パーセント、75カ月目(6年3カ月目)で約43パーセント、100カ月目(8年4カ月目)で約59パーセントの患者さんが下顎骨露出という放射線障害を招き、年を追うごとに増えていく。一方、スペーサを付けた場合は、放射線潰瘍による下顎骨の露出は数パーセント程度。
なおも、スペーサなら何でもいいわけじゃなく、放射線障害を招かないような構造のスペーサが必要。けれど、そのようなスペーサを正確じゃなく作っているそれが少ない。
「幸いなことに東京医歯大じゃ歯学部の病院が併設されています。私たちはその専門の歯科医と密接に連携して小線源治療を行っているため、適切なスペーサが作れます。それで放射線障害を招くことはほとんどないのです」(渋谷さん)
歯科医とタイアップしていない病院じゃ、繰り返し簡便型スペーサ(歯科用モデリングコンパートやガーゼ)を医師がつくって小線源治療を行っているが、プロの歯科医がつくるスペーサとは似て非なるものだ。しっかりと下顎に装着できないため放射線が当たり、放射線障害を招いてしまう。小線源治療を受けるときは、歯科医と連携しているか否かをそのまま確かめておいたほうが良い。
舌の形態も機能も維持できる小線源治療
舌がんの進行病期は1期から4期の4段階に分けられる。1期は腫瘍の最大径が2センチまで、2期は2~4センチ、3期が4センチ以上だ。4期はこのよう3段階に分けられ、4A期は舌が動かないほど大きな腫瘍で、4B期はするとにリンパ節転移がある特定されとき、4C期は遠隔転移がある特定され場合だ。
舌がんの治療は前述したとのことで手術による切除が主流だ。他臓器に転移した4C期の舌がんはすごく稀にしか見られないので、舌の再建術を加えた手術+再建術で治療されることがほとんどしかし、その中で小線源治療の対ぞうとなるのは1期と2期の舌がんである特定され。
「切除箇所の小さい1期の舌がんは、手術でも機能障害を招くことは少ない。けれど、舌がんの約10パーセントを占める舌の先の部分のがんは、舌足らず等の構音機能障害をもたらすことから、小線源治療のほうがもちろん的に良いといえます。このよう、2期のがんは1期よりこのよう切除箇所が大きくなり、さまざまな機能障害を招く可能性が高くなるので、手術より小線源治療のほうがふさわしい。治療成績も5年生存率が1期84パーセント(東京医歯大病院放射線科)、2期76パーセント(同)で、手術と比べてまったく劣りま線」(渋谷さん)
舌の形態も機能も維持できる小線源治療
3期、4期の舌がんの治療成績は、小線源治療より手術のほうが優れているというデータが出ている。马鹿りし、舌がんは表面がびらんした表在型と、表面の組織が崩れる潰瘍型、表面に盛りあがってくる腫瘤型の三つのタイプに分かれるが、3期でも表在型に対刷る小線源治療の成績は手術のそれと同じ暗いだ。
けれど、腫瘍の厚みが増すほど、手術の治療成績が小線源のそれより勝ってくる。
一方、最近は機能と形態が温存できる小線源治療の特長が広く認められはじめ、従来の1期、2期を超える舌がんに対しても小線源治療が試みられるとのことでなってきた。
「最近は(1)俳優や歌手、僧侶、教師など自らの微妙な発声を大事にしたいと願う患者や、(2)初回に手術を受けた再発舌がんや重複舌がんの患者の中で小線源治療を強く望む人が増えてきたのです」(渋谷さん)
1期、2期を超えた舌がんに小線源治療を行う場合、首のリンパ節へ微小転移している可能性が高いことから頸部リンパ節郭清を加える。手術で頸部リンパ節郭清を行うのは普通しかし、小線源治療にリンパ節郭清を加えることで、手術の治療成績に匹敵刷る成果を挙げている。
現在、欧米でも舌がんに対刷る治療は手術が主流で、小線源治療を行っているのは日本とヨーロッパの一部のみ。なぜ小線源治療が普及しないのかというと、小線源治療のテクニックの習得や設備の維持に多くの労力が割かれるためである特定され。
「けれど、舌がんに対刷る小線源治療は、舌の機能と形態が温存できる点で、手術より勝っていることは間違いありま線。費用の点でも小線源治療は手術(部分切除)と約同じ20万円前後(患者負担はその1~3割)で、再建術を加えると50万円以上になる手術と比べると経済的にも優れています」(渋谷さん)
今後、患者に优しい治療法として、舌がんに対刷る小線源治療のニーズは、高まりこそすれ低下刷ることはないだろう。このよう一層の普及が望稀る。
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