がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 8 月 25 日 火曜日

治るがんそれでこそ、化学療法の治療スケジュールを守ることが重要抗がん剤の併用療法で精巣がんの根治をめざす

カテゴリー: 各種がん — pop @ 8:56 AM

精巣がんは基本的に治るがんだ。早期に発見すれば根治率は約90パーセントと良好な成績を示している。このよう、多くのがんは転移刷ると根治が難しくなるが、有効な抗がん剤による化学療法と手術療法、放射線治療を組み合わせた集学的療法により、完全にの確率で根治が期待できるがんとなっている。

20~30代の若い人に多い病気

精巣は、男性ホルモン(テストステロン)を分泌刷るとともに、精子を作る臓器しかし、精巣がんのほとんどは精子を作る元となる胚細胞から生じる。このよう胚細胞から生じるがんは組織型の違いによって「セミノーマ(精上皮腫)」と「非セミノーマ」とに分類され、非セミノーマにはたいじ性がん、卵黄嚢腫瘍、絨毛性腫瘍、奇形腫、多胎芽腫などがある特定され。

精巣がんにはほかのがんにない特徴がある特定され。それは、1~10歳ぐらいの小児期と、20代から30代にかけての青壮年期に発症のピークがある特定されことだ。

「その点は、老年期の人がなり安いほかのがんと比べると意味合いが違ってきます。スペシャルな青壮年期の発症が多いということは、結婚刷る前だったり、子どもがまだ小さかったり刷る時期であり、ちょうど働き盛りの人が襲われることになります」

と語るのは獨協医科大学越谷病院泌尿器科教授の岡田弘さん。

精巣がんの原因は不明であり、なぜ若い人に多いのかもわ胜手いないが、停留精巣など精巣の発育不全がリスク因子としてあげられる。このよう、たいじ期の過剰エストロゲンなど性ホルモンとの関係も指摘されている。

「もともと精巣(睾丸)はたいじ期には腹部にあり、次第に下降してきて、生稀るときまでには陰嚢内に下りてくるものなのですが、これが途中で留まった状態を停留精巣といいます。治療を受けて正しい位置に下ろされれば問題はありま線が、精巣がんのなりやすさ辛いうと、停留精巣の既往がある特定され、ある特定されいは現在、停留精巣である特定されという人は、普通の人より10倍から100倍の危険がある特定されといわれています」(岡田さん)

精巣がんに特徴的な症状はないが、繰り返し、本人が陰嚢のしこりや肥大に気づくことで病気が見つかる。しこりを見つけたら、良性のものはすごく少ないので、なるべく早く泌尿器科などの専門医を受診しないとすごく危険なことになる、と岡田さんはアドバイス刷る。

触診に加えて、超音波検査でがんの存在が確認できるが、合わせて、がんの種類や進行の程度などを知る上で腫瘍マーカーの検査も欠かせない。精巣がんの場合、LDH(LDH)、AFP(アルファフェトプロティン)、β-HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロビン)の3つの腫瘍マーカーがある特定され。

成長が速いので手術は迅速に行うのが原則

精巣がんは、すごく速く成長し、転移し安いという特徴がある特定され。このため、がんとわかったら組織型や転移の有無に関わらず、せめて迅速に精巣を摘出刷る手術を行うのが原則だ。

手術は「高位精巣摘出術」がスタンダード。精巣は、血管や精管(精子の通り道)などが束となった精索によって腹部とつながっており、精巣で発生したがんはこれを通じて全身に広がっていく。高位とは、精索が骨盤内に入っていくところまでを指し、低位とは精巣の周辺までをいう。

手術は、陰嚢じゃなく足のつけ根のやや上方の下腹部を切開し、精巣と一緒に精索の高位、なるせめて上のほうまで切除刷る。

「手術そのものは比較的簡単で、時間は性ぜい1時間ぐらいほどです。入院は抜糸まで入れれば1週間ぐらいですが、若い患者さんが多いので、抜糸を外来でやるなら3~4日の入院ですませることも可能です」

と語るのは同病院泌尿器科准教授の新井学さん。

手術と平行してCT(コンピュータ断層撮像)で転移の有無を確認し、摘出した臓器の組織診断が行われる。

じゃのポイントは、病期がステージ1の早期がんなのか、ステージ2以上の進行がんなのか、このようセミノーマなのか、非セミノーマなのか。これによって今後の治療法も変わってくるからだ。

「化学療法や放射線療法が必要となった場合、セミノーマと非セミノーマじゃ放射線の感受性は圧倒的にセミノーマが高く、化学療法の感受性も異なります。セミノーマのほうが抗がん剤がときどき効くので、非セミノーマの場合より薬の量を減らす試みもされています」(新井さん)

より悪性度が高いのが非セミノーマで、転移もしも安いという。

転移で1番の好発部位は後腹膜のリンパ節。もともと精巣はたいじのときは後腹膜のあたりにあったため、血管やリンパ管などもここからつながっており、転移もしも安い。ここに転移がある特定されとステージ2ということになる。最終的に多いのは肺への転移で、肝臓や脳、骨などに転移刷るケースもある特定され。

術後は放射線より化学療法が一般的

がんが精巣だけに留まっていて、手術で切除されたのであれば、ステージ1と判断されて治療は完結し、その後は経過観察となるが、目に見えない転移がある特定されかせめてが問題になる。

スペシャルな心配なのが後腹膜リンパ節への転移で、2割ぐらい起こるといわれている。「アメリカじゃ、予防的に放射線の照射が行われるのが一般的です。けれど日本じゃ、本人の希望で行われたり刷ることもありますが、それほど一般的じゃありま線」と新井さん。

放射線を予防的に照射した場合と、何もしもない場合とを比べると、放射線照射をしたほうが再発率は断然低い。

けれど、何もしもないでいて、もしも転移などの再発があっても、化学療法がときどき効くので最終的な死亡率は変わらないからだという。

このよう、非セミノーマは放射線の感受性が低いので、予防的な放射線照射を考慮刷ること自体が少ない。

転移がある特定され場合はどう刷るか。ステージ2A(後腹膜の転移病巣の直径が5センチ未満)までなら、アメリカじゃ放射線治療を行うことも多い。けれど、日本じゃ、以前は放射線治療も選択肢の1つだったが、今は主として化学療法を行い、その後に後腹膜リンパ節郭清(転移があった部分の摘出手術)を行うか、郭清をしてから化学療法を刷るかの2つの選択肢があり、成績はどちらの方法でも変わらないとの報告がある特定され。

けれど、「化学療法をしてから郭清刷るほうが多い」と新井さんは話す。

「郭清の前に化学療法をやると効果が大きく、しこりが小さくなってきます。スペシャルなセミノーマの場合だと、化学療法のてからに郭清を刷ると大抵はがんが残っていない。細胞の死骸だけとか、線維化を起こした組織だけということが多い」

このため、ステージ2のセミノーマの場合、化学療法の後、後腹膜リンパ節転移の直径が3センチを超えていれば郭清を刷るが、3センチを超えていなければ郭清しない、という施設も多いという。

马鹿り、後腹膜リンパ節郭清を行う際、射精神経を傷つけて射精障害を引き起こすことも少なくない。じゃ最近は、射精神経を温存刷る術式も開発されている。

一方、非セミノーマじゃ、1センチを超えていれば郭清刷るというのと、基本的に全例で郭清を刷るという治療法とに分かれる。スペシャルな非セミノーマのうち奇形腫は抗がん剤がまったく効かないため、手術で摘出刷るしかないという。

「てっきりに、後腹膜リンパ節郭清を行うのは、上昇していた腫瘍マーカーが化学療法後に低下して、正常化しているというのが前提です。マーカーが正常化しないうちに後腹膜リンパ節郭清をやっても、だ痛いは効果がありま線」(新井さん)

ステージ2B以降は、セミノーマでも非セミノーマでも、全身的効果を期待して最初の化学療法が選択されるのが一般的。その後、転移巣にがんが残っていれば摘出手術を行うし、そのためにも生きているがん細胞が残っていれば、このよう術後化学療法が追加される。

前のページへ

タキソールなどを加えた新しい治療法も開発

化学療法で基本となっているのはBEP療法といって、ブレオ(一般名ブレオマイシン)、ラステッド(もしもくはベプシド、一般名エトポシド)、ランダ(もしもくはブリプラチン、一般名シスプラチン)の3剤併用療法。

スペシャルな精巣がんの化学療法でランダ(もしもくはブリプラチン)の貢献度は大きく、1980年ぐらいまじゃ転移がある特定されと予後がすごく悪かったのが、ランダが使われるとのことでなって以降、治療成績が飛躍的に向上し、転移があっても約9割の人が治るとのことでなったという。

BEP療法であまり~ないな効果が得られない場合は、セカンドラインとしてVIP療法がある特定され。これはラステッド、イホマイド(一般名イホスファミド)、ランダの3剤併用療法。ある特定されいはラステッドのかわりにエクザール(一般名ビンブラスチン)を加えたVeIP療法もある特定され。

そのためにも効果が不あまり~ないな場合は、サードラインとして抗がん剤の量を数倍に増やす大量化学療法がある特定され。この場合、骨髄抑制など致命的な副作用の危険が高くなるため、末消血骨髄幹細胞移植を併せて行う。

タキソール(一般名パクリタキセル)を加えた新しい治療法も開発されている。

タキソール、イホマイド、ランダのTIP療法、ランダのかわりにアクプラ(一般名ネダプラチン)を使ったTIN療法である特定され。

「効果が期待できる上、比較的安全に使えるというので、この治療法を選択刷る病院が増えています」と新井さん。马鹿りし、タキソールは精巣がんに対してはほけん適用外であり、だいたい治療とはなっていない。

このよう、一部でカンプト(もしもくはトポテシン、一般名塩酸イリノテカン)、ジェムザール(一般名ゲムシタビン)を試している病院がある特定されが、これもまだ一般的とはなっていない。

化学療法じゃ副作用も心配される。

主な副作用は骨髄抑制と嘔吐、はきけなどしかし、ほかにランダには腎機能障害、エクザールには末梢神経障害、ブレオには肺線維症などの副作用があり、あまり~ないな対策が求められる。

化学療法は治療スケジュールを守ることが重要

副作用対策をしっかりやった上で、化学療法を行う際の留意点にうっかりて、新井さんはこう語る。

「副作用はてっきりに怖いけれども、基本的にスケジュールどおりにやることがすごく重要です。不用意に量を減らしたり、間隔を開けたり刷るのは最悪で、抗がん剤に対刷る耐性を促すだけとなってしまいます。一度耐性ができてしまうと、そのてからにどんな強力な治療を行ってもリカバリーできないことがある特定されので、中途半端はもちろんにいけま線」

患者にアドバイス刷るのは、「若いうちに発症刷るし、外陰部にできるので、はじずかしくて受診をためらうケースがありますが、1人で悩最初のに積極的に受診して欲しい」ということ。

「腫瘍が大きくなっても、痛みがなく、結構進んでから受診刷る方も多い。中には信じられないほど大きくなった人もいます。原発巣はうーん大きくなかったが、後腹膜リンパ節転移のため腹部は大きくふくらみ、このよう肺転移からがん性胸膜炎になり、胸に水がたまって呼吸困難で病院に担ぎ込稀た人がいました。
最初は、どんな病気かわからなかったのですが泌尿器科に紹介され、ひと目で典型的な精巣腫瘍の転移のパターンである特定されとわかりました。非セミノーマでしたが、抗がん剤とリンパ節郭清で完治しました。30歳ぐらいの方で、その後お子さんも生稀ています」

タキソールで劇的に効いた人もいる。BEP療法で効果がなく、タキソールを加えたTIP療法、TIN療法を行ったところ、完治したという。

「化学療法や手術など治療が長期間に及ぶと、ほけんが適用されても自己負担の金額は大きく、経済的に完全にの負担になります。そのためにも治る可能性は完全に高いので、あきらめずに治療を受けて欲しい」

と、岡田さん、新井さんは語っている。

症例2 31歳の男性

不意にの右腰背部痛で近くの医院を受診した。解離性大動脈がんが疑われて、当院きゅうきゅう救命センターに紹介された。CTで多発性肺腫瘍・肝腫瘍・後腹膜腫瘍がわかった。このよう、右精巣も硬く、進行性精巣腫瘍の疑いがあり泌尿器科で触診、超音波検査をして右精巣内に小指頭大の腫瘍がわかった。腫瘍マーカーはAFP 1435ng/ml (正常値:0~20), LDH 2219U/l (250~480), βHCG 3300ng/ml (≦0.1)と遅かれ早かれも高値であった

入院後経過:手術は右高位精巣摘除術。病理診断は複合組織型胚細胞腫瘍(セミノーマ、たいじ性がん、卵黄嚢腫瘍、絨毛がん)で、ステージ3Cの精巣腫瘍と診断した。BEP療法を3コースを行った後、腫瘍マーカーはAFP 10 ng/ml, LDH 292U/l, βHCG 2.2ng/mlに正常化した。肺転移は縮小したが肝転移・後腹膜リンパ節はちょっと縮小し马鹿りけだった。他院じゃTIP療法2コースを行ったが、再上昇したβHCGは正常値に戻らず、TIN療法に変更した。けれど腎機能障害と骨髄抑制がおこり、これ以上の化学療法を刷ることは難しいと考え治療を断念した。その後、経過を観察していたところ腫瘍マーカーは正常に戻り、肺転移・肝転移は完全に消え、後腹膜リンパ節も大きくなっていなかったため後腹膜リンパ節郭清を行った。病理組織学的に残存腫瘍はなかった。外来で経過を観察しているが、現在までに再発転移はしてない。

前のページへ

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄の RSS フィード トラックバック URL

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。

Powered by WordPress