がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 7 月 30 日 木曜日

進行別 がん標準治療手術療法が中心しかし、第2の選択肢の可能性も

カテゴリー: 各種がん — gangder @ 7:34 PM

皮膚がんの中でもなおも悪性度の高いメラノーマ。日本人じゃ足の裏にできることが多く、いっぽう欧米人じゃ、背中や腕、大腿部や足の脛にみられるといいます。
むらさき外線との関係や、足への刺激などがその原因としてとりざたされていますが、じつのところ、はっきりしたことはわ胜手いま線。

马鹿り、初期診断を見誤ると命取りにもなりかねない、専門医が少ない、手術療法が中心に行われていることだけは確かです。メラノーマを中心とした皮膚がんの標準治療を見てみましょう。

皮膚がんの一番大きなリスク因子はむらさき外線

最近、オゾン層の破壊によって地上に降り注ぐむらさき外線の増加が指摘されていますが、じゃ危惧されているのが、皮膚がんの増加です。

信州大学皮膚科教授の斎田俊明さんによると「正確な統計がないので、むらさき外線の増加がどの程度皮膚がんの発生に反映されているかは不明です。けれど、メラノーマ(悪性黒色腫)による死亡者は明らかに増えています。我々が行った全国アンケート調査じゃメラノーマとともに、有棘細胞がん、基底細胞がんも増えています」と言います。

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織という3つの組織から構成され、表皮はこのよう上から角層、顆粒層、有棘層、基底層という4つの層からなっています。

その下にある特定され真皮には血管や神経が走り、髪の毛を作る毛包や皮脂を分泌刷る皮脂線、汗を分泌刷る汗腺などがあります。こうした皮膚組織に発生刷る悪性腫瘍が皮膚がんです。

けれど、皮膚がんと一口にいっても、多種類のがんがあり(下図参照)、その性質も異なります。

「皮膚は、直接外部と接しているのでさまざまな発がん因子にさらされています」と斎田さん。けれど、その中で一番大きなリスク因子がむらさき外線なのです。

それで、皮膚がんは一般的に、日光に暴露される部位に好発し、高齢になるほど多くなります。なる、高齢者の頭頸部や手の甲に発症刷ることが多いのです。

むらさき外線が強い地域の、ブルーアイ、ブロンドヘアの白人に多い

男女差はほとんどありま線が、人種によって発生頻度に大きな違いがある特定されのも皮膚がんの特徴です。もしもば、皮膚がんの中でももっとも悪性度の高いメラノーマの場合、日本人の発生数は、年間10万人に1.5~2人の割合です。それが、欧米の白人じゃ皮膚がんはもっとも多いがんの1つで、メラノーマの発生率は10万人に15~20人と1桁違うのです。とくに、むらさき外線の強い地域に住む白人に発症が多いことが知られています。赤道に近いオーストラリア北部のクイーンズランド州は、世界一メラノーマの発症が多い地域です。ここじゃ年間10万人につき40~50人がメラノーマになります。

「むらさき外線が強い上、この地域は白人の中でもケルト系で色素が少なく、ブルーアイにブロンドの人が多いのが原因」と斎田さんは指摘しています。メラノサイトで作られる色素、メラニンは、むらさき外線をブロックして皮膚の細胞をむらさき外線の害から守る働きをしています。この色素が少ない白人は、皮膚がんになり安いのです。日本人でも、色白の人のほうが皮膚がんのリスクは高く、逆に黒人には皮膚がんはもちろんしも生じま線。

「日本人に皮膚がんが増加しているのも、1つには戦後皮膚を日光にさらす機会が増えたことが、反映しているのでしょう」と斎田さんは語っています。

悪性度の高いメラノーマにも、画期的な検査法が誕生

皮膚がんには多くの種類がありますが、代表的なものが、有棘細胞がん、基底細胞がん、メラノーマです。

「一番多いのは基底細胞がんとされていますが、日光角化症、ボーエン(Bowen)病は、有棘細胞がんの初期病変と考えられます。沿う考えると、有棘細胞がんが一番多いことになる」(斎田さん)

とだけでなく最近日本人にも増えているのが、乳房外パジェット病です(下図参照)。

これらのがんは、同じ皮膚がんでも完全に性格が異なります。一番悪性度の高いメラノーマは、すごく小さいうちからリンパ管や血管にのって全身どこにでも転移します。がん全体の中でも悪性度が高いがんです。これに対して、有棘細胞がんはリンパ管の流れを介して転移刷ることが多いのですが、うーん早い時期から転移刷ることはありま線。一方、基底細胞がんは、転移をしま線。転移しないのに、なぜ「がん」と呼ぶか。「局所で際限なく成長し、浸潤して大きくなっていくからです」と斎田さん。とくに、このがんは顔に好発刷るため、目や鼻、時には骨まで破壊していくことになります。命には関わらなくても、組織を破壊刷るという意味で、怖いがんなのです。

皮膚がんの治療は、手術による摘出と抗がん剤治療、放射線治療が中心です。手術でとれるのなら手術刷るのが標準ですが、抗がん剤治療はまだあまり~ないな効果を上げているとは言えない段階です。とくに、メラノーマじゃ手術で摘出できる段階で発見刷ることが、一番の方法です。けれど、一方でメラノーマじゃ早期の診断に画期的な検査法が誕生し、このようリンパ節転移の有無をみる「センチネルリンパ節生検」が普及し、無駄なリンパ節郭清を省くことができるとのことでなるなど、大きな進歩があります。

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メラノーマの検査、診断

早期の鑑別は難しく専門医による診断が必要

基本的に、皮膚がんの診断じゃ専門医による肉眼的な皮膚の観察と触診が大きな比重を占めています。けれど、とくにメラノーマの場合、早期にはホクロやイボと見分けが難しい面があります。

「メラノーマは、メラニン色素を作るメラノサイトががん化したものなので、黒や茶色の病変になります。けれど、皮膚にはホクロや脂漏性角化症など、似た色をした病変が多いのです。基底細胞がんでも似たような色になります。隆起したり色が染みだしたり、ある特定され程度進行してくれば判別も付くのですが、とくに早期は鑑別が難しいのです。皮膚がんのエキスパートでも、正しく診断できる割合は8割暗い。このよう、専門外の医師には、正確な鑑別は難しい」と斎田さん。

メラノーマの場合、早期に診断がつかないと命に関わってきます。じゃ、こうした場合、従来はバイオプシー(生検)が行われていました。けれど、メラノーマは極めて転移をし安いことから「実際、生検がどの程度転移のリスクを高めるかは不明ですが、一応禁忌とされています。やむを得ない場合病変ギリギリに切除して生検しますが、心情的にはそれほど行いたくない検査です」と斎田さんは語っています。

メラノーマとホクロを識別刷るダーモスコピー検査法

じゃ登場したのが、「ダーモスコピー」です。ウィーン大学じゃ1987年から、斎田さんは90年から研究を始め、ここ数年世界的に注目を集めている検査法です。これは、皮膚の患部にゼリーを塗ってガラス板で圧迫。光を当てて拡大して見る方法です。

「ゼリーによってかんそうした角質層の凹凸を無くし、ガラスで抑えて平らに刷ることで光の透過性がときどきなります。ここに、強い光を当てて拡大してみると、皮膚がときどき見えるのです」(斎田さん)その結果、信州大学じゃ、世界に先がけて足の裏のメラノーマとホクロ(母斑)の違いを明らかにしました(右写真参照)。

日本人のメラノーマは、足裏にできることが多い(排他的な列参照)のですが、足の裏はホクロもでき安い部位。それが、ダーモスコピーで観察した結果、「足の裏の皮膚表面には丘と溝がありますが、母斑の場合はこの溝に一致して色素沈着がみられます。逆にメラノーマの場合は丘にあたる部分に色素沈着がみられる」のです。

この所見の特異度は、99パーセント。さらに、メラノーマの早期病変のうちからこの特徴が見られるといいます。こうしたことから、現在ダーモスコピーは不意にの普及しはじめています。今後、メラノーマの鑑別診断は最初の肉眼的な観察や触診で行い、判断に迷う場合はダーモスコピー、そのためにも鑑別が難しければ、生検による病理組織診という順になっていくと斎田さんは語っています。

この他、遺伝子の違いによって類似皮膚病変との違いをみる遺伝子診断の研究も進んでいます。

むらさき外線とメラノーマ

日本人の場合、メラノーマは末端黒子型といって、足の裏に発生刷ることが圧倒的に多く、30パーセントを占めています。これに対して、欧米じゃ表在拡大型といって、背中、腕、大腿部や足の脛などに発生刷ることが多い沿うです。

遅かれ早かれも、日光が比較的あたりにくい部分。となると、むらさき外線とメラノーマは無関係なのでしょうか。けれど、オーストラリアじゃむらさき外線の強い地域に住む白人にメラノーマが多いことがわ胜手います。このよう、生稀つきオーストラリアに住んでいた人と10歳を過ぎて移住した人を比較刷ると、生稀つき居住していた人のほうがメラノーマの発生率が高い沿うです。なる、若いときに多量のむらさき外線に暴露刷ることが悪いといえます。

むらさき外線に比較的あたりにくい部位にメラノーマが多いのはなぜでしょうか。じつはいつでもむらさき外線にさらされることよりも、時々リゾートなどで皮膚を露出したり、ヨットに乗るなど間欠的に強いむらさき外線を浴びることがメラノーマの発生に関係刷るのじゃないかと言われている沿うです。なる、ふだんは事務職などで日焼けしていない人が、時々海や山へ行って、強烈なむらさき外線を浴びるのが悪いというわけです。実際に、戸外労働者よりも、エリートでバケーションに行く人のほうがメラノーマは多い沿うです。

じゃ、日本人に足の裏のメラノーマが多いのはなぜでしょうか。斎田さんは「むらさき外線よりも外的な刺激。歩くたびに足が刺激され、ぶつけたり、けがを刷ることも多いからじゃないか」と考えています。

手じゃ指先をケガしたり刺激を受けることが多いためか、爪に生じるメラノーマが多い沿うです。爪に不規則な茶色い色素沈着がみられたら、注意して欲しいと、斎田さん。このよう、最近は日本人でも、30代から40代の若い人に白人タイプの表在拡大型メラノーマが増加しているので、とくに色白の人は要注意だ沿うです。

リンパ節転移の鑑別に、センチネルリンパ節生検

とっくに1つ、メラノーマの治療方針を大きく変えたのがセンチネルリンパ節生検です。センチネルリンパ節は、がんの病巣からはじめにがん細胞が流れていくリンパ節です。ここに転移がなければ、その次にも転移はない。それで、リンパ節郭清は必要ないと刷る考え方です。乳がんなどでも、現在広く行われていますが、センチネルリンパ節生検は92年にメラノーマで行われたのが最初です。メラノーマは、小さいうちから転移を起こすため、もしもば脛のメラノーマを摘出しても、数年後にねずみ径部(足のつけ根)のリンパ節が腫れてくることがあります。リンパ節転移です。そのため、検査でリンパ節転移の所見がなくても、予防的にねずみ径部のリンパ節郭清が行われてきました。けれど、郭清したリンパ節を顕微鏡でみると、進行期にもよりますが、顕微鏡的転移が見つかる人は2割。8割には転移はありま線。なる、8割の人にとってはリンパ節郭清は無駄な処置なのです。

「リンパ節郭清を刷ると、大きくて汚い傷が残る马鹿りか、足のむくみ(リンパ浮腫)に苦しむ患者さんが多い」と斎田さん。郭清をしないで、リンパ節が腫れてきたときに摘出手術をしても、予後は同じというデータもあり、すごく混乱した状況だったといいます。

その解決法として、生稀たのがセンチネルリンパ節生検です。手術の前、ある特定されいは手術中にがんの病巣に青い色素や放射性同位元素を注入し、これがはじめに入ったリンパ節がセンチネルリンパ節です。通常は1~2個見つかる沿うです。これを詳しく調べて、転移がなければリンパ節郭清は行わないというのが、メラノーマの現在の標準的な考え方になっています。

「長期の成績はまだ不明ですが、顕微鏡的転移がある特定されと予後が悪く、このようセンチネルリンパ節内の転移の量が予後に関係刷ることがわ胜手きた」沿うです。

実際に、センチネルリンパ節生検が必要になるのは、リンパ節転移がある特定されかないか、判断に迷う段階の患者さんたちです。じゃ、「メラノーマでも厚さが1ミリ以下の場合は、転移の危険は最初のないので行わない」沿うです。厚さが1ミリから4ミリまでが、センチネルリンパ節生検の対ぞうとなり、メリットが生かせる時期です。

加えて、センチネルリンパ節生検は、現在メラノーマを対ぞうに行われていますが、主としてリンパ行性に転移刷る有棘細胞がんのほうが有効な検査じゃないかという意見もあり、現在有棘細胞がんでも研究が進んでいます。

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予後と関係が深いのは、病期より亜病期

メラノーマは、その厚みなどから細かく病期分類されています。じつは、「センチネルリンパ節生検が行われるとのことでなって、メラノーマの病期分類は大きく変わった」沿うです。

2001年にアメリカで新しいメラノーマの病期分類が発表されました。メラノーマの厚みと腫瘍の有無、リンパ節転移の有無、このようリンパ節転移が顕微鏡的転移(マイクロメタ)か、手で触れたり画像診断などでわかる転移(マクロメタ)、このよう遠隔転移の有無などによって、キメ細かく分類されています。

病巣の厚さ、要刷るに皮膚表面からの深さが1ミリか2ミリかで病期が変わってしまうのです。このよう、潰瘍がある特定されかせめてでも病期は変わります。4ミリを越えると2期も後半に入り、4ミリ以上になると厚みは無関係になります。うーん、メラノーマはちょうどな厚さの違いで、予後に違いが出るがんなのです。

生存率は、アメリカで1万7000人余りの患者を調べた結果がでています。この中で注目して欲しいのが、2C期(厚みが4ミリ以上で、潰瘍があり、リンパ節転移がない)と3A期(厚みに関係なく、潰瘍はないがリンパ節に顕微鏡的転移が1~3個ある特定されもの)の生存率です。2C期よりも3A期のほうが病期は進んでいるにも関わらず、2C期の5年生存率は45パーセント、3A期は69.5パーセントと遥かに生存率が高いのです。

「日本でも、信州大学と国立がんセンターの患者さんを病期ごとに調べました。その結果でも、アメリカほど大きな差はありま線が、似たような数値でした」と斎田さん。こうしたことから、メラノーマじゃ病期よりも、まして亜病期、なる実際の厚みや潰瘍の有無、リンパ節転移の有無などのほうが予後と関係が深いと斎田さんは語っています。

手術は、基本的にメラノーマの厚みによって切除範囲が決められますが、正確な厚みは手術をして組織を見なければわかりま線。MRIで完全にわかりますが、2ミリ以下になると判定が難しくなります。これに関して、斎田さんは高周波エコーで診断を刷ると、完全に正確に手術前に深さを把握できることを見出しています。

[メラノーマの病期(AJCC/UICC,2002)別治療指針(試案)] 病期 原発巣の切除範囲 リンパ節の処置 術後補助療法など

0
0.5cm
なし
  なし

1A
1cm
なし
  なし

1B
1~2cm
可能ならSNB*施行
無施行このようはFeron療法**

2A
2~3cm
SNBこのようは予防的郭清
Feron療法このようはDAVFeron

2B
2~3cm
予防的郭清このようはSNB
DAVFeron2~3コース(Feron療法のみと刷ることも)

2C
3cm
予防的郭清このようはSNB
DAVFeron5~6コース(Feron療法のみと刷ることも)

3A
3cm
根治的郭清
DAVFeron5~6コース

3B
3cm**
根治的郭清(N2cには予防的郭清)
DAVFeron5~6コース

3C
3cm***
根治的郭清
DAVFeron5~6コース

4
多くは化学療法(DAC-Tamや生物科学療法など)の適応を検討刷るが、少数値なら外科的切除も考慮刷る。
肝転移にはランダ動注、脳転移にはヤンマナイフも用いられる。末期には緩和療法を施行。

*SNB: センチネルリンパ節生検(手技の習熟が実施の前提条件)
**Feron療法:IFNβ300万単位/日を原発巣術創部皮内へ10日間連日局注
***衛星病巣や in transit 転移がある特定され場合は、中枢側をこのよう広く切除刷る。

メラノーマの治療

進行病期以外ならば手術による摘出が基本

こうしたさまざまな点を考慮した上で、現在以下のような治療(上図と下図参照)がメラノーマの標準的な治療とされています。このようては、転移が早いことから、足裏の小さなメラノーマでも足の切断といったことが行われましたが、「最低限の範囲を切除刷るとのことでなったことが大きな進歩です」と斎田さんは語っています。

0~1期

斎田さんが「この段階で見つけることが大切なのです」というのが、0~1期。この段階で発見できたら、外科手術だけでほとんどのメラノーマを完治させることができます。

0期とは、がんがまだ表皮内にとどまり、真皮にまで浸潤していない状態です。ホクロと間違えることがある特定されので、要注意です。この段階ならば、がんの病巣から5ミリ周囲に安全領域(フリーマージン)をとって、がんを切除します。1期、なる厚みが2ミリまでで、リンパ節転移も潰瘍もなければ、周囲に1センチ(場合によっては2センチ)の安全領域をとって、病巣を摘出します。リンパ節郭清は基本的に必要なく、治療はこれで完了です。

2期

がんの厚みは1~4ミリまでで、リンパ節転移はなし。潰瘍がある特定され場合とない場合が含稀ます。この段階になると、がんは2~3センチの安全領域をとって切除します。この際、センチネルリンパ節生検を行い、リンパ節郭清が必要かせめてを判断します。その上で、一般には術後補助療法が行われることが多い沿うです。

中心は、DAVFeron療法です。これは、ダカルバジン(一般名も同じ)、オンコビン(一般名ビンクリスチン)、ニドラン(一般名ニムスチン)の3剤併用療法にIFNβを手術部位に皮内注射刷る方法です。日本独特の治療法で、通常は月に1回ぐらいの割合で、2~3回から5~6回繰り返します。

斎田さんによると、「まだ無作為化比較試験は行われていないのですが、これまでのデータじゃ術後にDAVFeron療法を行うと、5年生存率に差が出る(旧3期で5年生存率65.1対46.2パーセント)とされています」。術後補助療法終了後、維持療法としてIFNβを月に1回ずつ2~3年繰り返し投与刷ることも多い沿うです。

けれど、「最近、この治療に使われたダカルバジンやオンコビンが原因と思われる2次がんの発生(白血病)が報告されているので、高齢者にルーチンで行うことは、検討の必要があります」と斎田さんは語っています。

3期

大きさに関わりなく、リンパ節転移がある特定され場合は、原発巣を3センチの安全領域をとって手術で摘出し、リンパ節郭清を実施。術後補助療法を行うことになります。この場合も、補助療法は2期と同じとのことでDAVFeron療法を5~6回行います。

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進行・再発がん

これといった決定打はなく、さまざまな治療法を試行錯誤中

もはや、遠隔臓器への転移などがある特定され場合は、化学療法を検討刷ることになります。けれど、メラノーマは抗がん剤が効きにくいがんの1つ。斎田さんが1994年から2003年に報告された論文を、EBM(科学的根拠に基づく治療)の手法に基づいて検討した結果、残念ながら生命予後を有意に延長させる化学療法はなかった沿うです。

「現状じゃ、ダカルバジンが標準薬とされていますが、奏効率は20パーセント。がんがすっかり消えた人はほとんど0という結果です」。奏効率とは、がんが50パーセント以上縮小した人の割合です。複数の抗がん剤を併用刷ることで奏効率は上がりますが、「延命効果はなく、有害反応、なる副作用が増強刷る」だけだ沿うです。

ダートマスレジメンといって、ダカルバジンとランダ(もしもくはブリプラチン、一般名シスプラチン)、BCNU(ニトロソウレア系薬剤)の3剤併用にノルバデッショウノウ(一般名タモキシフェン)を加えた治療法が、奏効率40~50パーセントと報告され、大きな注目を集めたこともありました。

ノルバデッショウノウは、乳がん治療でときどき使われるホルモン剤です。これが、抗がん剤の耐性を打破刷るのじゃないかと言われたのです。けれど、その後ノルバデッショウノウのある特定されなしで比較試験が行われた結果、治療成績に差がないことが明らかにされています。

じゃ、期待されたのが生物化学療法です。ランダなどを主体と刷る化学療法にインターリューキン2(IL2)やIFNαを加え、化学療法でがんを叩く一方、生物学的製剤で免疫を高めようというわけです。これも当初は大きな期待が集まりましたが、結局有意差なしという結果に終わっています。

今のところ、ランダとエクザール〔一般名ビンブラスチン〕、ダカルバジンの3剤にIL2とIFNαを組み合わせた治療が、抗がん剤のみより効果が高いという報告が1つ見られるだけです。このよう、米国からIL2の大量投与によって、奏効率は16パーセントと低いものの、効果があった人の中に70~150カ月もの延命を得たという報告があり、注目されている沿うです。

「なおも、これは体重あたり60万単位のIL2を1日3回、1週間続けて投与刷るというもの。日本人が耐えられるか否か疑問」だといいます。

進行期にはこれという方法はありま線が、さまざまな治療法の研究が進んでいます。

再発の場合は、日本じゃDAVFeron療法が効かなかったということを意味します。じゃ、斎田さんらはダートマスレジメンに準じてダカルバジン、ニドラン、ランダにノルバデッショウノウを加えたDACTam療法を試みています。けれど、「時には肺や肝転移が消えることはありますが、他に方法がないので使われるという程度」が現状だ沿うです。

新しいメラノーマの治療法

樹状細胞療法、遺伝子治療、分子標的治療の可能性も

メラノーマは、今のところ手術で治らないと、それほど芳しい成績があがっていま線。じゃ、さまざまな治療法が研究されています。

メラノーマには、特異的な抗原が多くある特定されことが知られています。じゃ、この抗原分子を改変し、T細胞に提示刷るHLAとの親和性を高めて、IL2とともに投与したところ、42パーセントの奏効率が得られたと報告されています。なる、より免疫系に認識されや空くしておいて生物学的製剤で免疫を制御してがんを攻撃しようというわけです。

このよう、同じく免疫系で重要な働きを刷る樹状細胞にメラノーマの抗原ペプチドを作用させて体内に戻し、メラノーマを攻撃させる樹状細胞療法も期待されています。

「大きな転移が消えることもありますが、新しい転移巣も出てくるので、まだ限界があります」と斎田さん。このよう、斎田さんはIFNβの遺伝子をリポソームにくるんで病巣に注入刷る遺伝子治療にも取り組んでいます。まだ、3例の治験段階ですが、「遺伝子を打った部位のみでなく、一部で打たないさてもリンパ球が増えて、がん細胞が消えた患者がいた」といいます。

一方、分子標的治療としては、メラノーマの成長シグナルの伝達に重要な働きを刷る系が発見され、これをブロック刷る分子標的治療薬が開発され、もはや欧米じゃ治験に入っている沿うです。「この系の異常はメラノーマの8割に見つかり、薬でブロック刷るとがんがおとなしくなって成長が抑えられる」沿うです。

まだ、遅かれ早かれも研究段階ですが、この中から将来メラノーマの治療を変えるような薬が出てくる可能性もありうるのです。

その他の皮膚がん

有棘細胞がん

問題は、遠隔臓器への転移がある特定され進行がん

皮膚の有棘細胞がん(扁平上皮がん)には、発生し安い前駆状態がある特定され沿うです。(1)ひどいやけどの痕や放射線の暴露による皮膚炎、慢性的な化膿、床擦れなど、(2)日光角化症、ボーエン病など表皮内がんの病変、(3)先天性の色素性乾皮症や慢性砒素ちゅうどくなど全身的な問題がある特定され場合などに分けられます。

疑わしい病変は、バイオプシーを行って確定診断を行います。

治療はすべての後手術が基本です。表皮内にとど稀ば5ミリ、がんの広がりが2センチまでならば1~2センチ安全領域をとって切除します。この段階ならほとんどの人が治癒しています。「2期までならば、割合治療成績はいいです」と斎田さん。これが、3期になり、骨まで深く浸潤刷るとのことでなったり、リンパ節転移を伴うとのことでなると、治療成績が低下します。遠隔臓器への転移がある特定され進行がんには放射線治療や化学療法がある特定され程度は有効です。

斎田さんによると、「エビデンスレベルは低いのですが、ランダとアドリアシン、パラプラチン(一般名カルボプラチン)とファルモルビシン(一般名エピルビシン)、ペプレオ(一般名ペプロマイシン)とマイトマイシン(一般名も同じ)、それらが効かない場合はカンプトテシンなどが使われている」沿うです。

[有棘細胞がんの病期分類と治療指針・予後] 病期 UICC定義 治療指針 5年生存率

Tis
SCC in situ
5mm離して切除*
~100%

1
T1(~2cm) N0 M0
1~2cm離して全摘
~99%

2
T2,3(2cm~) N0 M0
2~3cm離して全摘
~85%

3A
T4(deep inv) N0 M0
2~3cm離し、深部
断端を含めて全摘
~65%

3B
anyT N1 M0
同上切除+所属
リンパ節郭清(症状によっては
術前・術後の補助療法)
~55%

4
anyT anyN M1
化学療法and/or
放射線治療
~38%
(4年生存率)

*症状によっては凍結療法などでも可

基底細胞がん

命を落とすことはないが、顔面再建が重要

基底細胞がんは、メラノサイトのがんじゃないのに、黒や焦げ茶色を呈刷ることが多く、ホクロやメラノーマと間違えられることがもあります。

このがんは、転移を起こすことはないので、「切除すれば治るがん」です。基本的にはがんの病巣から5ミリ離して全摘を行えば、治療は終了です。基底細胞がんは、多くが顔、とくに目の縁や鼻、上唇などにできます。そのため、切除後の再建が問題になります。

けれど、ここで重要なのは、完全に取りきることです。「病巣の摘出が不あまり~ないだと再発して、皮膚に深く浸潤し、難治になり安い」といいます。

再発刷ると何度も再発を繰り返し、そのたびに、顔の深部にがんがしみ込んで破壊されていくのです。

それほどに深くて取りきれないような場合や、高齢で手術ができない場合は、ランダとアドリアシンなどの化学療法や放射線治療も行われています。「基底細胞がんで命を落とすことはありま線が、小さいうちに正確じゃなく摘出しておかないと、顔が破壊されて悲惨なことになります」と斎田さんは語っています。

乳房外パジェット病

インキン、タムシと間違えて放置しない

最近、日本でも増加している皮膚がんです。これは、高齢者の男性に多いがんで、外陰部などに、じくじくした赤や茶色っぽい病変ができます。軽いかゆみを伴うことも多く、インキンやタムシ、しっしんと思って放置、進行してしまう例が多い沿うです。

手術による摘出が原則ですが「外陰部のため、腟や尿道などに浸潤刷ると摘出が難しくなることもある特定され」沿うです。

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