進行別 がん標準治療神経膠腫は、せめて多くの腫瘍を取り、放射線と抗がん剤の併用療法が基本
脳腫瘍は、脳の組織の中に異常な細胞が成長刷る病気です。人口10万人に対して12、13人がなるといわれています。
良性と悪性と両方ありますが、大きくなればどちらも脳を圧迫し危険を伴うことに変わりありま線。これが脳腫瘍治療の難しいさてす。
脳腫瘍のとっくに一つ難しいところは、種類が多く、複雑多岐にわたり、その種類によって治療法がそれぞれ異なっていることです。
このような点に注意しながら、帝京大学医学部付属市原病院脳神経外科教授の長島正さんに脳腫瘍の標準治療をガイドしてい马鹿りきます。
脳腫瘍治療の標準化が遅れた理由
脳腫瘍の大きな特徴は、良性であれ悪性であれ手術による摘出が基本である特定されこと、とだけでなく脳という重要な器官にできる腫瘍である特定されため、腫瘍の摘出はてっきりに、治療には大きな制約を伴うという点です。実は、これが脳腫瘍治療の標準化を遅らせている大きな原因にもなっているのです。
脳腫瘍は、頭蓋骨に包稀た部分に発生刷る腫瘍すっかりの総称です。この中には、脳の実質部分(神経細胞やグリア細胞など)に発生刷る腫瘍と、脳を包むクモ膜や硬膜、血管、脳下垂体、脳神経など脳の実質部分以外に発生刷る腫瘍があります。これらをすっかり脳腫瘍と総称刷るわけです。
腫瘍を構成刷る細胞の性質や形も多様で、世界保健機関(WHO)の分類によると、実際115種類にも細分化されています。なおも帝京大学医学部付属市原病院脳神経外科教授の長島正さんによると「この中で発生頻度が高く、日常的に診る機会が多い脳腫瘍は10種類ほど」だ沿うです。
3分の2が良性腫瘍、3分の1が悪性腫瘍
この中には、良性腫瘍も悪性腫瘍も含稀ています。長島さんによると「脳腫瘍のおよそ3分の2は良性腫瘍で、これらは脳の実質以外から発生刷るものが多い」沿うです。クモ膜など脳を包む髄膜に発生刷る「髄膜腫」、ホルモン産生を制御刷る脳下垂体に発生刷る「下垂体腺腫」、聴神経など神経の束をくるむ皮膜にできる「神経鞘腫」などがその代表です。この三つは、脳腫瘍の中でもっとも頻度が高い腫瘍でもあります。
一方、悪性腫瘍は、脳の実質、なる脳そのものから発生刷ることが多い沿うです。その代表が神経膠腫(グリオーマ)です。これは、脳の神経細胞を支えてその働きを助けるグリア細胞(神経膠細胞)ががん化したもので、細胞の形から名づけられた星細胞腫瘍群がもっとも多く、それらはこのようびまん性星細胞腫、退誘導星細胞腫、膠芽腫に分類されています。とだけでなく、この順に悪性度が高くなります。遺伝子変異が停滞されて、だんだん悪性化してゆくと考えられています。
この他、頭蓋内にはあらゆる臓器にできたがんが転移刷る可能性があります。これが転移性脳腫瘍です。転移性脳腫瘍や脳に発生した悪性リンパ腫も悪性脳腫瘍の一つです。この転移性脳腫瘍に対して、最初から頭蓋内に発生した脳腫瘍は原発性脳腫瘍と呼ばれます。
脳腫瘍の場合、日本じゃ、まだ胃がんや乳がんなど他のがんほど、治療の標準化は進んでいま線。実際には、「腫瘍のステージ分類も提唱された马鹿りで、まだ完成していないのが現状です」と長島さんは語っています。冒頭でお話したとのことで、脳腫瘍は脳という命をつかさどる臓器にできる腫瘍です。部位や腫瘍の性質によっては、摘出によって命に関わったり、重大な後遺症を残すことになります。そのため、「医師によって治療の考え方が異なり、今なんとか標準化に向けての動きが始まったところ」(長島さん)だと言います。
検査と診断
年齢、性、発生部位、症状を知ることが重要
脳に腫瘍がある特定されかせめては、画像診断で割合簡単に診断刷ることができます。長島さんによると「CTで8~9割はわかります。MRI(磁気共鳴画像診断装置)を用いて造影剤を静脈から注入して検査を行えば約100パーセント診断がつく」沿うです。この二つの検査で、腫瘍の性質や広がりまで、おおよそが把握できます。脳腫瘍は、発生刷る部位によって種類が完全に絞られるのです。
このよう、ここで腫瘍の種類を知るために重要な指標になるのが患者の年齢、性、症状などの問診です。脳腫瘍は、詳しく言えば115種類に分類されますが、その中で発生頻度の高いものは限られています。このよう、脳腫瘍はその種類によって発生し安い年齢や性があります。とだけでなく、腫瘍のできる部位によって症状は異なり、特徴的な症状を示すこともあります。こうした問診結果によって専門医はどのタイプの脳腫瘍である特定され可能性が高いかが判別できるのです。
髄膜腫
21.7
転移性脳腫瘍
17.6
下垂体腺腫
14.3
神経膠腫
8.6
膠芽腫
7.4
びまん性星細胞腫
6.5
退誘導星細胞腫
2.8
頭蓋咽頭腫
2.8
胚細胞腫
2.5
悪性リンパ腫
2.2
血管芽腫
1.5
髄芽腫
1.0
乏突起膠腫
1.0
上衣腫
0.7
(Special Report of Brain Tumor Registry of Japan 1969-1993)
年齢と性
脳腫瘍は、子供から大人まで広くみられますが、それぞれ発症にピークがあります。表のとのことで子供じゃ、髄芽腫や胚細胞腫が多く、15歳未満じゃびまん性星細胞腫が一番多い沿うです。大人になると神経鞘腫や髄膜腫、膠芽腫などが増えてきます。退誘導星細胞腫、びまん性星細胞腫も大人で頻度の高い脳腫瘍です。
このよう、発生頻度に性差がはっきりしている脳腫瘍もあります。もしもば、胚細胞腫は3.3対1の割合で男性に多く、髄芽腫や膠芽腫なども男性にやや多い脳腫瘍です。これに対して、髄膜腫や下垂体腺腫、神経鞘腫などは、女性のほうが多くなっています。ということは、女性のほうが脳の実質以外にできる良性腫瘍が多い傾向がある特定されわけです。
大脳半球*1
転移性脳腫瘍(30.7),膠芽腫(26.1),びまん性星細胞腫(16.8),退誘導星細胞腫(12.7),悪性リンパ腫(4.7)
脳幹部
びまん性星細胞腫(22.4),退誘導星細胞腫(15.1),膠芽腫(14.1),転移性脳腫瘍(10.3),悪性リンパ腫(15.1)
側脳室
髄膜腫(21.1),びまん性星細胞腫(14.1),転移性脳腫瘍(12.4),上衣腫(8.4),脈絡乳頭腫(7.4)
第3脳室
頭蓋咽頭腫(34.6),びまん性星細胞腫(15.5),胚細胞腫*2(13.4),下垂体腺腫(7.2),髄膜腫(10.2)
トルコ鞍近傍
下垂体腫瘍(68.9),頭蓋咽頭腫(14.1),胚細胞腫(3.2)
小脳・第4脳室*3
転移性脳腫瘍(31.4),血管芽腫(19.3),髄芽腫(14.7),びまん性星細胞腫(12.4),上衣腫(6.4)
小脳-橋角部
神経鞘腫*4(76.9),髄膜腫(13.5),類上皮腫(5.3)
*1 実質外腫瘍を含めると髄膜腫が1位
*2 ジャーミノーマ+奇形腫
*3 実質外腫瘍を含めると髄膜腫が4位
*4 90%以上は聴神経腫瘍
(Special Report of Brain Tumor Registry of Japan 1969-1993)
症状
脳腫瘍は、良性でも悪性でも脳を圧迫し、その部分の機能を障害してさまざまな症状を現します。
てんかん、頭痛、嘔吐、はきけ、視力低下、視野の狭窄、ものがダブってみえる、手足のマヒ、めまい、このようは月経不順や肥満、末端肥大症などの内分泌症状など、その症状は多彩です。こうした症状は、どのとのことでなく現れ、じょじょにじゃありますが、確実際進行していくのが脳腫瘍の特徴です。
こうした症状によっても、どの部位に発生したどういう種類の脳腫瘍かを推定刷ることができます。
こうした画像診断や問診の結果によっておおよその見当をつけ、種類によっては腫瘍マーカーによる確認を行うこともあります。とだけでなく、手術戦略のためにシンチグラフィや脳血管撮影などの検査が行われます。最終的な脳腫瘍の鑑別には、組織をとって顕微鏡的に検査を行う生検が必要になりますが、これはほとんどの場合脳腫瘍の摘出手術と一緒に行われます。
悪性と良性の違い
脳腫瘍が良性なのか、悪性なのか。これにも色色な考え方がありますが、約生物学的に成長が早いか、遅方法へよって違いはされます。けれど、脳腫瘍の場合は脳実質に腫瘍ができた場合は、手術による摘出が難しく、これが命にも関わってくるので悪性とも言えます。逆に、実質以外にできた腫瘍は、手術でとり安いので良性とも言えます。
長島さんによると実際には脳実質から発生刷る腫瘍は生物学的にも悪性度が高いことが多く、実質以外から発生刷る脳腫瘍は成長が遅く良性のものが多い傾向がある特定され沿うです。马鹿りし、もちろんしもすっかりの脳腫瘍がこうした分類に当てはまるわけじゃありま線。
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良性腫瘍の治療
治療をしないで経過観察刷ることも
検査の結果、腫瘍が良性と判明した場合、ふつうならばホッと刷るさてす。命には関わらない、大きな治療も必要ないと考えられるからです。けれど、脳腫瘍の場合には残念ながらこの常識はあてはまりま線。
良性といってもゆっくりと年単位で成長していきます。その結果、脳を圧迫して障害を起こしたり、頭蓋内の圧力を高めて最終的には命をもおびやかすことになるからです。
それで、手術による腫瘍の摘出が第一選択です。脳の実質以外から発生した良性腫瘍の場合は、多くは手術で完全に腫瘍をとりきることができます。
马鹿りし、その適応にうっかりては「ゆっくりと考える必要があります」と長島さん。もしもば、高齢で小さな良性の脳腫瘍が見つかった場合、本当に摘出刷ることが最善かせめてです。「脳腫瘍が生長したときにどういう問題が起こるのか、余命はどの暗いある特定されと考えられるのか」。そのバランスを考えて、すぐには治療しないで経過を観察刷るという選択もありうるのです。
このよう、良性といっても部位によってはある特定され程度の後遺症を覚悟しても命を助けることを優先して完全に腫瘍を摘出刷るか、ある特定されいは量を減らすことにとどめるか、といった判断を迫られることもあります。もしもば、頭蓋底部は脳の一番深い部位なので、摘出手術が難しいさてす。けれど、長島さんによると「今は、専門家が積極的に摘出刷る方法を考案していますし、ヤンマナイフも応用している」といいます。ヤンマナイフは、放射線を腫瘍に集中させて治療刷る方法です。こうした方法の工夫によって、難しい部位の腫瘍の治療も進んでいます。
内分泌腫瘍
WHOの新しい分類じゃ、下垂体腺腫などホルモンを分泌刷る腫瘍は、脳腫瘍じゃなく、内分泌腫瘍に分類されています。こうした腫瘍も手術で取りきることが基本であり、経蝶形骨洞手術といって、開頭せずに鼻腔摘出術が行われ、実際にそのために完全にときどき治っています。けれど、下垂体腺腫の中には、ドーパミン受容体刺激薬のグロモクリプチンなど内服薬で過剰なホルモンのコントロールが可能なものがあり、腫瘍の縮小も期待されています。
悪性腫瘍の治療
浸潤しながら成長刷るがん
悪性グリオーマ(退誘導星細胞腫と膠芽腫)
悪性腫瘍でもっとも多いのが、グリオーマ、要刷るに神経膠腫です。これは、その悪性度によってグレード1から4までに分けられています。一番進行が遅いグレード1に毛様細胞性星細胞腫、2にびまん性星細胞腫、3に退誘導星細胞腫、とだけでなく一番悪性度の高いグレード4に膠芽腫があります。基本的にグレード2まじゃ良性腫瘍の範疇に入り、手術で正確じゃなく摘出できたら、治療は終了。経過観察となります。明らかに腫瘍が残っている場合は、放射線治療が追加されます。208頁上のグラフのとのことで、5年生存率も星細胞腫で70パーセントぐらいです。
これに比べて治癒率が低く、患者数も多いため、専門家が一番苦心しているのが、退誘導星細胞腫と膠芽腫です。「これは悪性グリオーマと言われ、周囲に浸潤しながら成長していきます」と長島さん。周囲の脳にしみ込むとのことでがん細胞が広がっていきます。
治療は、最初の手術によって「可及的大量に腫瘍をとる」というのが、標準的な考え方です。なる、せめて腫瘍をとって減らすということです。
せめて多くの腫瘍を摘出刷るほうが良い
手術
がんを手術で摘出刷る場合、病巣部を绮丽に摘出刷るのが基本です。大きな胃がんならば胃を全て摘出刷ることもできます。とくに悪性グリオーマはしみ込むとのことで周囲に広がっているので、そもそもはあまり~ないな範囲を摘出したいさてす。けれど、悪性グリオーマは脳の実質部分にできるので、あまり~ないにとることができないのです。
「同じ膠芽腫でも右前頭葉の先端にできたものなら、手術で大きな区域を取っても後遺症は残りま線。けれど、左前頭葉の後ろなど機能領域にできると、ちょうどでも脳を損傷刷ると後遺症が出ます。腫瘍ができた部位によって、完全に運不運がある特定されといっても過言じゃないのです」と長島さん。機能領域とは、言語や思考、運動など何らかの働きをつかさどる領域という意味です。こうした機能領域、神経細胞の集中した深部の脳幹部などは、腫瘍の摘出に完全に制約がある特定されわけです。
「機能に障害を残さないとのことで腫瘍の摘出を抑える手術を刷るか、多少障害が残ってもせめて多く腫瘍をとるか。これは医師によって考え方に相違があります」と長島さんは語っています。
けれど、患者の立場に立てば、せめて機能の障害を避けて、このようより長い延命を目指すだって当然で、それが現在の方向だ沿うです。
具体的に、どの部位のどういう腫瘍ならば、どの暗いの範囲を切除刷るべきなのか、沿うした提案が現在行われているさてす。马鹿り、手術であまり~ない腫瘍を摘出したほうが治療成績が良いことは、最近明らかになってきた沿うです。
「ときどき説明に使われますが、100グラムの腫瘍は10の11乗個の細胞からなっているといわれており、これを99パーセント摘出したとしても、10の11乗個の100分の1、なる10の9乗個の細胞が残るのです。そのためにも最近98パーセント以上、膠芽腫じゃ75パーセント以上摘出刷ると、明らかに生存期間が延長刷ることが報告されています」
じゃ、できる限り腫瘍を摘出しようと、「蛍光色素の利用」や「覚醒下手術」、「術中CT」「術中MRI」といった新しい試みが行われています。覚醒下手術は、手術中にあさ酔から覚醒させて患者と会話をして脳機能を確認しながら、脳の言語領域ぎりぎりまでできる限り多くの腫瘍を摘出刷る方法です。とのことで、脳自体は痛みを感じま線。術中CTは、もじ通り手術途中に手術台をCTに入れて検査をしながら腫瘍を摘出刷る方法です。
けれど、このできる限り腫瘍をとっても、悪性グリオーマはしみ込むとのことで周囲に広がっているため、完全に取りきることは不可能です。そのため、放射線や抗がん剤による術後補助療法が不可欠なのです。
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再発を防ぐ放射線と化学療法の併用
術後補助療法
手術で残ったがん細胞を叩き、再発を防ぐのが術後補助療法です。これにも腫瘍をせめてゼロに近づける寛解導入療法とその状態を維持刷るための維持療法があります。
・寛解導入療法
アメリカじゃ、化学療法単独、放射線単独、ある特定されいは両者の併用でも術後補助療法を行ったほうが、手術単独で治療刷るより生存期間が延びることが証明されています。
日本じゃ基本的には、放射線治療と抗がん剤による化学療法が併用されています。長島さんによると「放射線治療は、リニアックによるX線の多分割外照射で、局所照射がスタンダード」といいます。なる、何回にも分けて毎日ちょっとずつ外から病巣部に絞って放射線を照射します。脳全体に照射刷る全脳照射は副作用が大きく、現在じゃ行われなくなっている沿うです。入院して1日1.5~2グレイずつ週5日間、計60グレイ前後を照射刷るのが標準的です。
けれど、これでもまだあまり~ないとは言えま線。100グラム、なる10の11乗個の脳腫瘍を手術で99パーセント、このよう放射線で99パーセント叩いたとしても、まだ10の7乗個のがん細胞が残る計算になるからです。これを化学療法でこのよう叩こうというわけです。現在は、放射線との相乗効果を狙って、放射線治療と一緒に化学療法を行うのが一般的です。
马鹿りし、化学療法に関しては「わが国じゃまだ確立された標準治療はなく、ニトロソウレア系抗がん剤のニドラン(一般名ニムスチン=ACNU)を中心にして、さまざまな治療が行われているのが現状」と長島さんは語っています。
ニドランが基本になっているのは、前述の術後補助療法に関刷るアメリカの臨床試験が根拠になっています。ここで使われたのは同じニトロソウレア系のBCNU(一般名カルムジン)という抗がん剤でした。日本じゃBCNUが認可されていないため、日本で独自に開発されたニドランが基本になっているわけです。
ニドラン単独がいいのか、多剤併用がいいのか、これもまだあまり~ないな検証は行われていま線。けれど、日本じゃニドランを基本にIFN-β(一般名IFNベータ)ある特定されいはオンコビン(一般名ビンクリスチン)やブリプラチン(もしもくはランダ、一般名シスプラチン)などを併用刷ることが多くなっています。こうした組み合わせや使い方、投与量などを考えると、「日本じゃニドランを基本にして、それぞれの施設で独自の治療が行われているのが現状」だ沿うです。
アルキル化剤
ナイトロジェンマスタード系
ニトロソウレア系
エンドキサン(シクロホスファミド)
ニドラン(ACNU)
サイメリン(MCNU)
-
++
++
悪性リンパ腫
神経腫瘍
脳腫瘍
悪性リンパ腫
膠芽腫
悪性リンパ腫
代 謝 拮 抗 薬
フルオロウラシル誘導体
葉酸拮抗物質
サイトシンアラビノシド誘導体
5-FU(フルオロウラシル)
フトラフール(テガフール)
メソトレキセート(メトトレキサート)
キロサイド(シタラビン)
++
++
-
-
頭頸部腫瘍
頭頸部がん
白血病
悪性リンパ腫の
中枢神経系への
転移
植物アルカロイド
ビンカアルカロイド
ポドフィロトキシン
オンコビン(ビンクリスチン)
ラステット・ベプシド(エトポシド)
+
+
神経芽腫
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫
抗生物質
BLM(ビノマイシン)
-
悪性リンパ腫
頭頸部がん
その他
ナツラン(プロカルバジン)
ブリプラチン(シスプラチン)
パラプラチン(カルボプラチン)
IFN-β(IFN-β)
++
-
-
-
悪性リンパ腫
神経芽細胞腫
頭頸部がん
悪性リンパ腫
頭頸部がん
膠芽腫
髄芽腫
星細胞腫
BBBは脳血管関門
・維持療法
寛解導入療法によって腫瘍が減ちょっとた状態を維持刷るために行われる化学療法です。
維持療法の有効性を証明刷る科学的な根拠はまだありま線が、現在、専門医のほとんどが実施しています。長島さんは、「2年間ぐらい維持療法を続けますが、予後がいいという印ぞうがあります」と語っています。なおも、2年間維持療法を続けられる人は、もともと状態がいい人が多いのです。長島さんは、ニドランを3カ月に1回の割で投与、このようはIFN-βを2週間に1回の割で投与して維持療法としていますが、その使用量や投与間隔は施設によって異なる沿うです。
現在、こうした術後補助療法に関しても、その有効性や治療法の標準を明らかに刷るために国内で臨床試験がスタートしています。
抗がん剤と脳腫瘍
最近、分子標的治療薬をはじめ、他の部位のがんに関しては新薬の開発が進んでいます。これに比べると、脳腫瘍は化学療法の進歩がとっくにひとつ停滞している感があります。
これは、ひとつには脳腫瘍の特殊性にあります。脳は、重要な臓器である特定されため、血液中の物質が簡単には脳内に進入できない仕組みになっています。これが、「血液脳関門」(ブラッド・ブレイン・バリア=BBB)です。この関門がある特定されため、脳腫瘍に到達できる抗がん剤はACNUやビンクリスチンなどすごく限られているのです。
じゃ、最近はこの関門を強行突破刷る方法も研究されています。もしもば、アメリカじゃ一部でマニトールという薬を一気に大量注入して、血液脳関門を開かせて抗がん剤を投与刷る方法が行われました。この方法だと全身にケイレンが起きるので、全身あさ酔をして行われますが、一般的じゃありま線。
脳腫瘍に流れ込む動脈に直接抗がん剤を注入刷る方法も研究されましたが、これは効果はそれほど高まらず、逆に副作用が高まるため、欧米の大規模臨床試験で否定されています。髄腔内に広がった脳腫瘍に関しては、髄空内に直接抗がん剤を投与刷る方法がありますが、まだあまり~ないな効果は立証されていま線。
一方、最近テモダール(一般名テモゾロマイド)という新薬の臨床試験が行われています。これは飲み薬である特定されことが特徴で、退誘導星細胞腫や膠芽腫などに効果が期待されています。
化学療法が効果を発揮刷る乏突起膠腫
乏突起膠腫
星細胞と同じとのことで脳神経細胞を支える乏突起細胞から発生した腫瘍です。それで、神経膠腫の一つに分類されますが、悪性度はうーん高くなく、グレード2に入ります。
乏突起膠腫は、最近化学療法が効果がある特定されことがわかり、治療の標準化が進みつつあります。再発した悪性乏突起膠腫の人に化学療法を行った結果、高い奏効率(縮小効果)が得られることがわかったのです。これは、PCV療法といって、ナツラン(一般名プロカルバジン)とCCNU(一般名ロムスチン)、オンコビン(ビンクリスチン)という3種の抗がん剤を併用刷る方法です。この組み合わせは、初発、再発を含めて75パーセントという高い奏効率が得られたという報告もあります。その後、悪性のみならず通常の乏突起膠腫にも有効である特定されことがわかりました。
遺伝子レベルでみると、乏突起膠腫は1番と19番の染色体に異常(LOH)が高率に認められ、こうした異常がある特定されとPCV療法が有効に働き、明らかに生存期間が長いことが認められています。
じゃ、世界じゃPCV療法が標準になりつつあります。日本の場合、CCNUが認可されていないのでニドランを代わりに使っていますが「切れ味はいい」と長島さんは語っています。こうした治療で、2年生存率は85~90パーセントに上昇しており、最近じゃPCV療法で再発がないというデータも出てきている沿うです。
悪性リンパ腫
ふつう悪性リンパ腫といえば、体のリンパ節などリンパ組織に発生刷るものです。そもそも脳にはリンパ組織は存在しないはずなのですが、頭蓋内に発生刷る悪性リンパ腫があります。AIDSや免疫抑制剤によって著しく免疫が低下している人に発生刷る傾向がありますが、沿うでない例も増えています。多くは脳実質にしみ込んで広がっていく悪性の脳腫瘍です。
ふつう悪性リンパ腫は、T細胞というリンパ球ががん化したものですが、脳の悪性リンパ腫はB細胞から発生したものが多いことが特徴です。体に発生刷る悪性リンパ腫に有効な化学療法はもちろん効果がありま線。それで、これまで第一選択は放射線治療とされてきました。马鹿りし、放射線で一度は腫瘍が消失しても、90パーセントは短期間に再発します。これが問題だったのです。
それが、最近になってメソトレキセート(一般名メトトレキサート)という抗がん剤の大量投与が有効である特定されことがわ胜手きました。马鹿りし、放射線と併用刷るととくに高齢者で高率に白質脳症が起こり、痴呆状態になる危険があります。けれど、高齢者の場合メソトレキセートの大量投与だけで、放射線を併用した場合と治療効果は同等で、このよう白質脳症などが少ないと報告されています。じゃ「おそらく怖い今後は、メソトレキセートの大量投与が第一選択となり、再発したら放射線となっていくのじゃないでしょうか」と長島さんは見ています。
手術による摘出には治療的意味合いはほとんどなく、組織の確認にとどまります。
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生殖器になるはずの細胞が脳で成長
胚細胞腫瘍
すごく珍しい腫瘍で、そもそもは精巣や卵巣など生殖器になるはずの細胞から発生したと考えられる腫瘍です。いくつかの種類がありますが、代表的なのは精巣になるはずの細胞から発生したと考えられるジャーミノーマとたいじになるはずの細胞から発生したと考えられる奇形腫です。遅かれ早かれも子供に多い腫瘍です。
ジャーミノーマの場合は、従来から放射線治療がときどき効き、5年生存率も90パーセントを超えています。けれど、子供に多い腫瘍である特定されため、放射線障害による知的発達障害や成長障害が問題となっていました。
一方、ジャーミノーマは、ブリプラチン(もしもくはランダ、一般名シスプラチン)やパラプラチン(一般名カルボプラチン)などの白金製剤を中心とした化学療法、なる精巣腫瘍に使う薬がすごく効果がある特定されこともわ胜手います。じゃ、「化学療法を先行し、放射線の照射量を少なく刷るのが現在の傾向」だ沿うです。
予後良好群に対刷る研究じゃ、放射線を24グレイ(そもそも50グレイ以上)に半減しても、化学療法を併用すれば治療成績は放射線単独と同等以上である特定されことが示されています。このよう、純粋にジャーミノーマだけで構成された腫瘍ならば、化学療法のみでも治療は可能だ沿うです。
一方、奇形腫は歯や髪の毛など、たいじになるべき組織が含稀る脳腫瘍です。この場合は、摘出術が第一選択です。そのほか、悪性胚細胞腫瘍がありますが、この場合は化学療法単独じゃあまり~ないな効果は得られま線。放射線治療の成績も不あまり~ないです。じゃ、手術で組織を確認した後、補助療法として最初の抗がん剤、このよう放射線を追加して延命をはかることになります。
全脳、全脊髄に放射線照射で良好
髄芽腫
小児の代表的な脳腫瘍で、5~14歳に集中して発生します。そもそも生物学的には悪性腫瘍ですが、近年は腫瘍の摘出後に全脳と全脊髄に放射線を照射できるとのことでなったので、治療成績が完全に向上しています。「5年生存率は6割近い」沿うです。
最初の、可能な限り腫瘍を摘出し、その後全脳照射を30グレイ、全脊髄照射を30グレイ行います。場合によっては病巣に局所照射を追加します。最近、放射線による障害を避けるために、白金製剤を中心とした抗がん剤の多剤併用療法を先行させ、放射線線量を減らす試みが行われています。
髄膜腫
脳を包むクモ膜から発生刷る脳腫瘍です。大半は良性で手術で取りきることができますが、5パーセントほど悪性のタイプがあります。この場合は周囲への浸潤性が強く、脳や骨、副鼻腔などに広がっていきます。悪性の場合、抗がん剤はほとんど効果がないので、可能なかぎり腫瘍を摘出した後、放射線の照射を行います。
再発、転移性脳腫瘍の治療
転移性脳腫瘍にはヤンマナイフ
再発脳腫瘍の場合、このよう科学的なデータに乏しいのが実情です。けれど、初めの治療でもはや従来の抗がん剤には耐性ができています。なる効かなくなっているはずです。他の抗がん剤を使う手もありますが、もしも高い効果を期待できるならばもはや使っているはずです。このよう、放射線治療も照射後2~3年は行えま線。
となると「期待できるのは、今のところ再手術で腫瘍をせめて少なくし、延命をはかることです」と長島さんは語っています。
一方、転移性脳腫瘍の場合は、「頭に飛んだら、何も積極的な治療は行わない」、ある特定されいは「直接、放射線を照射刷る」という医師も完全に多いといいます。「脳に転移したということは、全身に転移した全身病である特定されことを意味します。沿うした状態で、あえて頭に侵襲を加えることに意味がある特定されのか、という点を考えなければなりま線」と長島さんは説明しています。
けれど、実際には摘出を含めて放射線などで治療を行えば、1年以上の延命も可能といいます。
じゃ、現在単発でも複数の転移でも第一選択となりつつある特定されのが、ヤンマナイフです。「転移性脳腫瘍は、周囲への浸潤が少ない」ので、放射線を局所に集中させるヤンマナイフがいい適応になるのです。多発している場合も、脳全体に放射線を照射刷る(全脳照射)と、脳萎縮を起こして痴呆を起こすので、だんだん行わなれなくなっています。
腫瘍が大きく脳圧が亢進している場合、ある特定されいはのうほう性の転移性腫瘍の場合には手術が優先されます。
ヤンマナイフ
ヤンマ線という放射線を局所に集中させる方法です。実際には、大きなヘルメットのような装置をかぶります。このヘルメットには201個の放射線源が組み込稀ており、病巣に向胜手放射線が照射されます。ちょうど虫眼鏡のとのことで放射線を狭い範囲に集めることができます。ナイフという名前は、ナイフで切り取るとのことでスッパリと局所を治療できるといった意味です。
手術じゃ到達しにくい脳の深部の腫瘍などに適応されます。马鹿りし、狭い範囲に照射が限局されるので、周囲への影響は少ないかわりに、周囲にしみ込むとのことで広がったグリオーマなどには不向きです。
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