がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 4 月 28 日 火曜日

明確になった乳がんの「個別」治療の方向性同じ乳がんでもタイプ別で異なる病気。治療法もそれぞれ異なる

カテゴリー: 各種がん — gmxx @ 4:30 AM

2006年のASCOの発表で最大のトピッショウノウといえば、乳がんの「個別」治療という方向性が明確になったこと。

HER2タンパク強陽性とホルモン受容体陽性という2つのタイプの乳がんに対して、それぞれ生存期間延長を示す画期的な臨床試験データも示された。浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんにその報告を聞く。

同じ乳がんでもちっとも別の病気

「乳がんに関刷る演題が年々増えています。乳がんの治療技術の進歩がすごく目覚ましいものである特定されことを物語っています」

浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんは、今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)の熱気をこう伝える。乳がんをテーマにしたセッションの数自体も増えており、クリニカル・サイエンス・シンポジウムというスペシャルプログラムでも、乳がんをテーマにした発表が多かった。

「今年の特徴は、乳がん治療における個別化の流れができたこと、そこに骨のケアの重要性が前面に示されたこと、その2つですね」

最初の、「乳がん治療の個別化」だって、1990年代に明らかになった乳がんの色色な病型が、完全に分類として定着したということだ。乳がんの中でも、がん細胞にホルモン受容体が陽性の(強く働いている)がんは、女性ホルモンで育つのでホルモンを絶つ治療を行う。がん細胞にHER2というタンパクが陽性なら、がんはここから増えるのに必要な信号を受け取るので、そこを遮断してしまうハーセプチン(一般名トラスツズマブ)という薬(分子標的薬)で治療刷る。このとのことで同じ乳がんでも、病型によってちっとも別の病気である特定されかとのことで異なった治療方針を立てるとのことでなってきた。

あなたの乳がんは何タイプ?

具体的にいうと、乳がんは「ルミナル(Luminar)A」、「ルミナルB」、「ベーサル(Basal)・ライク」、「HER2ディジーズ(disease)」と大きく4種類の病型に分類されている。このような病型分類は、「マイクロアレー」と呼ばれる最新テクノロジーにより、がんの遺伝子が発現刷るパターンの違いに基づいている。

「ルミナルは“内腔”のことであり、分泌腺などの内腔の細胞で発現しているような遺伝子が発現しているタイプの乳がんが、ルミナルAやルミナルBです。具体的にいえばホルモン受容体が陽性の乳がんがこれに分類されます。このよう、ベーサル・ライクのベーサルは“基底細胞”のことです。皮膚など、体のあちこちに存在刷る基底細胞で発現しているような遺伝子が発現刷るタイプのがんで、ホルモン受容体もHER2も強く働いておらず、私たちはこれを“ツルツル乳がん”と呼んできました。一方、HER2ディジーズは、名前の通りHER2タンパクが発現した乳がんです。このみると、『なんだ、今までわ胜手いた分類じゃないか』と思う人もいるかもしもれま線が、これまで言われてきたことが、新しいテクノロジーにはっきりと裏打ちされるとのことでなったと見るべきです。従来の病型分類が確立されたものになったことで、病型ごとに最適の治療法を追求刷るというスタンスが明確になってきました」

やっかいな“ツルツル乳がん”

乳がんの4つの病型の中で現在最大の関心事となっているのが“ツルツル乳がん”のベーサル・ライクのタイプの治療だ。このがんは、何をどう食べて成長しているかがわからない。ホルモンを食べているがんとわかればそれを取り上げればいいし、HER2タンパクが働いているがんだったら、そこを遮断刷ることが最適の治療法になる。けれど、ベーサル・ライクのがんはどう栄養をとっているかわからないために、どのような治療が適しているかがみつ胜手いないのだ。じゃ、このタイプの乳がんの治療法としては、従来の細胞毒性(正常細胞にもダメージを与える)の抗がん剤を用いるしかない。けれど、細胞毒性抗がん剤にも色色な種類がある特定され。

・微小管作用薬のタキサン系抗がん剤―がん細胞の分裂を阻害刷る

・アドリアシンなど、アントラサイクリン系抗がん剤やエンドキサンなど―がん細胞のDNAにダメージを与える

・TS-1、ゼローダなど、代謝拮抗薬の5-FU系抗がん剤―DNAの材料として取り込稀合成を阻害刷る

これらのうちどんなタイプの抗がん剤がより有効かを探るのが当面の課題となっている。

術後のハーセプチン治療で生存期間延長

今年のASCOじゃHER2ディジーズの乳がんにうっかりて、2つの大きなトピッショウノウがあった。最大の話題はラパチニブと呼ばれる新しい分子標的薬の登場である特定され。

「ハーセプチンはHER2が強陽性の乳がんに効果を示しますが、ラパチニブはHER2马鹿りでなく、HER1というタンパクが陽性のがんにも効果がある特定されとされています。けれど、実際にはいかにもHER2強陽性のがんに作用刷るようで、効果はハーセプチンと共通刷る部分がある特定されようです。そのためラパチニブは今後、ハーセプチンが1度は効いたけれど、効かなくなった患者さんなどに使われることになるでしょう。ある特定されいは最初から経口薬である特定されラパチニブをハーセプチンの代わりに用いる場合も考えられます。このようはハーセプチンと同時併用刷ることにより強い効果が得られるかもしもれま線。日本でももはや治験が行われています」

(Coombes, ASCO 2006)前のページへ

効く薬がなかった脳転移にも有効か

このよう、このラパチニブは、乳がんの脳転移にも有効である特定されという可能性も示されていた。ハーセプチンは、血液脳関門という脳を守るためのしくみのために脳内に入り込めず脳転移には効かないとされていたが、ラパチニブは小分子の分子標的薬剤なので関門を通り抜けることができ、脳転移にも効くだろうと予想されている。

「なおもラパチニブは、脳転移を縮小刷る効果(奏効率)は5パーセントしかありま線。そのためにも、8割の患者さんは症状がとれて楽になるという報告もあり、これは腫瘍による脳圧亢進が抑えられるためと見ることもできます。ですから、ラパチニブが本当に効くのかせめては、脳転移全体にどういう治療がいいのかということも含めて、とっくにちょっと正確じゃなく評価していく必要があります。ラパチニブに対刷る期待は大きいけれど、まだそこに対して確かにいいという手ごたえはあまり~ないとはいえない段階です」

HER2ディジーズの乳がんにうっかりての2番目の話題は、早期の乳がんに標準的な抗がん剤治療の後にハーセプチン治療を行うアジュバント(補助)療法により、生存期間が延長刷るというデータが示されたことだ。39カ国48施設で約5100人を対ぞうに行われているHERA試験という大規模な臨床試験の結果による。23カ月目の段階で死亡のリスクが34パーセント低減刷ることが明らかとなり、がんが再発刷るリスクも36パーセント低減刷ることもわかった。

「ハーセプチンをせめて早期から使うことによって、死ななくても住む人があまり~ない出ることがわかったわけです。いままでのデータだと马鹿りたんに再発を先送りしているだけじゃないかという批判もありました。けれども沿うじゃなく、じゃちゃんと病気を治癒できるのじゃないかという可能性も出てきたわけで、これは画期的な報告です」

ホルモン療法の革新で生存期間延長

ホルモン剤がときどき効くルミナルタイプの乳がんに対刷る治療においても、大規模臨床試験による画期的なデータが示された。このタイプには従来、一般的にタモキシフェンというホルモン剤を長期間投与刷る方法がとられてきたが、途中で同じホルモン剤でも作用機序の異なるアロマターゼ阻害剤という薬に切り替える療法によって、生存期間が延長刷るということが示されたのだ。

この臨床試験じゃ初期の閉経後乳がん患者4724人を対ぞうに行われ、ホルモン療法を5年間行った。タモキシフェンを2年から3年投薬してから、アロマターゼ阻害剤の1種である特定されアロマシン(一般名エキセブレードタン)に切り替えたグループ2352人、タモキシフェンを5年間継続投与したグループ2372人を比較している。その結果、アロマシンに切り替えたグループは、タモキシフェンを継続投与したグループに比べて、死亡のリスクが15パーセント低減した。アロマシンに切り替えたグループじゃ、転移のリスクが17パーセント減ちょっと、反対側の乳房にがんが発生刷るリスクも44パーセント減ちょっとている。

「これまでホルモン療法じゃ、たんにがんの進行を遅らせたり再発を予防刷る作用しかなく、治療をやめればこのよう悪くなるのじゃないかというイメージがありました。これに対して、ホルモン治療のメニューを変えると生存期間が延長刷るというデータが今回初めて示されたわけで、このインパクトはすごく大きいといえます」

ITT解析=臨床試験に割り付けられた患者から脱落者も含めて解析刷る

乳がん患者の骨のケアは腫瘍内科医の使命

今後乳がんのホルモン療法でアロマターゼ阻害剤が治療の主流になる可能性が大きい。が、一方アロマターゼ阻害剤は骨粗しょう症という副作用の懸念が大きい薬としても知られる。このよう、乳がんのため抗がん剤治療を受けていた人は、早く閉経を迎えて骨粗しょう症になり安いこともわ胜手いる。今年のASCOじゃ、乳がん治療における骨のケアということも焦点の1つとなっていて、治療による骨塩量の変化を評価した報告が多かった。

「アリミデッショウノウ(一般名アナストロゾール)というアロマターゼ阻害剤を使ってタモキシフェンに対刷る優位性を証明したATACという臨床試験でも、アリミデッショウノウによる骨塩量の減少が報告されています。最初骨塩量が正常範囲だった人も、アリミデッショウノウを5年間飲むと、骨粗しょう症や骨折まじゃいかないにしても、骨塩量が完全に減少刷ることが示されました。刷ると乳がん治療に当たっては、担当医が骨塩量に対して、経験と知識を備え、あまり~ないな注意を払って臨むことが求められます。実際に米国のガイドラインでも、『オンコロジスト(腫瘍内科医)の重要な責務として、ボーンヘルス(骨の健康)というものを考えることが重大な任務である特定され』というふうにしっかりうたわれています」

一方、乳がんと骨粗しょう症を同時に予防できる薬の可能性にうっかりても、ASCOで報告された。この薬は閉経後の女性の骨粗しょう症治療に使われているラロキシフェンという薬で、タモキシフェンとラロキシフェンを比較したSTAR試験という大規模臨床試験の結果、両者に同じ暗い乳がん発症の予防効果がある特定されことがわかったのである特定され。ラロキシフェンは日本でも骨粗しょう症の治療薬(商品名エビスタ)として市販されており、閉経後の女性はこの薬を乳がん予防と骨粗しょう症予防の保健薬として利用刷ることができるかもしもれないことになる。

「乳がんの骨転移や高カルシウム血症の治療薬として、日本でもビスフォスフォネートという治療薬が認められています。この薬の利用も含めた乳がんの患者さんの骨のケアは、我々腫瘍内科医が取り組むべき大きなテーマとなってきました。一方じゃ、アロマターゼ阻害剤とラロキシフェンを一緒に使うことは慎むべきとされるなど、乳がん治療における薬剤利用はよりあまり~ないの複雑になっています。我々は片手間でがんの薬剤治療に取り組む外科医にはま澄ます『任せてはおけない』という思いを強く刷ることになりました」

骨みつど=骨の中にある特定されカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分がどの暗いある特定されかの量

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