骨多孔症など、骨関連事ぞうの対処法と生活上の留意点乳がんホルモン療法の副作用と対策
乳がんのうち、女性ホルモンである特定されエストロゲンの影響を受けて成長刷るタイプのがんじゃ、ホルモン療法が有効。
しかし、ホルモン療法はエストロゲンを働けなくさせるため、更年期障害と同じような症状とともに、骨がもろくなって骨折しや空くなる骨多孔症や、辛い関節痛などの副作用を伴う。じゃ今回はスペシャルな、骨関連事ぞうとその対策にうっかりてまとめた。
ホルモン療法の3つの方法
「乳がんの手術前後には、どこに飛んでいるかわからない微小転移を抑える目的もあって全身治療を行います。全身治療には内分泌(ホルモン)療法と化学(抗がん剤)療法とがあり、重要な位置づけになっています。なぜホルモン療法が重要かというと、乳がん細胞の多くがエストロゲン受容体を発現していて、体の中で作られたエストロゲンがこの受容体と結びつくと、成長が促進されるためです。これを逆手にとって、エストロゲンの働きをブロックし、乳がん細胞の成長を抑えるのがホルモン療法です」
と語るのは、聖路加国際病院(東京・中央区)のブレストセンター・乳腺専門医、矢形寛さんだ。
エストロゲンをブロック刷る方法はいくつかあり、閉経前か閉経後かによっても使う薬が違ってくる。
1つは、脳(下垂体)に働きかけて、卵巣でエストロゲンが作られるのを抑える方法で、LH-RHアゴニスト製剤が使われている。いわば卵巣を眠らせて、閉経状態にしてしまおうというわけで、閉経前の患者に用いられるのがこの薬だ。ゾラデッショウノウ(一般名酢酸ゴセレリン)、リュープリン(一般名酢酸リュープロレリン)の2種類があり、どちらも皮下注射薬。
2つめは、エストロゲン受容体をブロックして、エストロゲンが乳がん細胞に作用刷るのを妨げる方法。タモキシフェン(商品名ノルバデッショウノウなど)という経口剤がある特定され。閉経前にも閉経後にも使える薬だ。
閉経刷ると卵巣機能が働かなくなり、エストロゲンも作られなくなるが、副腎皮質から分泌されるアンドロゲン(男性ホルモン)が、全身の脂肪細胞にある特定されアロマターゼという酵素によって、エストロゲンに変換される。じゃ、アロマターゼの働きをブロックしてエストロゲンを作れないとのことで刷る薬がアロマターゼ阻害剤。アリミデッショウノウ(一般名アナストロゾール)、フェマーラ(一般名レトロゾール)、アロマシン(一般名エキセブレードタン)の3種類があり、遅かれ早かれも経口剤だ。
「私のところじゃ、閉経前はLH-RHアゴニスト製剤とタモキシフェンを使っていますが、閉経後の患者さんじゃ、タモキシフェンよりアロマターゼ阻害剤のほうが再発抑制効果があり、生存率を高める効果がある特定されことがわ胜手いるので、明らかに閉経したと確認できる場合は、ファーストチョイスとしてアロマターゼ阻害剤を使っています」
ホルモン療法はつ楽ないか?
化学療法と比べたホルモン療法の利点として、副作用が穏やかなので使い安いといわれるが、実際のところはどうだろうか。(右表)
矢形さんは常々、「化学療法は辛いけど、ホルモン療法は副作用が軽いのでつ楽ない」という言い方は、決してしてはいけないと戒めているという。その理由をこう語る。
「てっきりに化学療法の副作用は、はきけ、倦怠感など強いものがありますが、一時的なものであり、3カ月とか半年とかの一定期間がんばれば何とかおさまります。これに対してホルモン療法は、5年間とかの長い期間をかけて治療効果を及ぼすものですから、1日あたりの副作用は小さくても、毎日毎日の副作用が延々と続いていけば、すごく辛い思いを刷る場合があります。私がときどき表現刷るのは、抗がん剤はストレートパンチしかし、ホルモン療法はボディーブローのような感じということ。一発一発はたいしたことなくても、ジワジワときいていって生活の質(QOL)を低下させる可能性がある特定されので、ホルモン療法はラクだよ、という言い方は決してしないとのことでしています」
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耐えがたい手や膝の痛み
ホルモン療法の副作用は薬によって違う。
LH-RHアゴニスト製剤やタモキシフェンで多くみられるのは、更年期障害の症状。ホットフラッシュと呼ばれるほてり・のぼせの症状、倦怠感、うつ症状など、あらわれる症状は多彩だ。
このよう、タモキシフェンの場合は、頻度は極めて少ないが血栓症、肺塞栓、子宮体がんが発生しや空くなるとのデータがある特定され。
アロマターゼ阻害剤でも更年期障害のような症状が出ることがある特定されが、タモキシフェンと比べれば頻度は低い。それより注意しないといけないのが骨への影響だ。
同じとのことでエストロゲンを抑える働きを刷るタモキシフェンとアロマターゼ阻害剤しかし、骨に対刷る作用はまるっきり違っていて、タモキシフェンは骨に対してはエストロゲン様の働きをして、保護的に作用刷るので、まして骨量を増やす効果がある特定され。これに対してアロマターゼ阻害剤は、体内のエストロゲンを強力に抑制刷るため、骨代謝に悪影響を与え、骨量を減少させて骨多孔症のリスクを上昇させるし、関節症状も起こしや空くなる。
関節症状で多いのは「朝の手のこわばり」。ドアノブを回すこともできない、お皿も洗えない、裁縫もできない、パソコンのキー操作もしもにくい、など訴える症状は軽くはない。一見刷るとリウマチ症状にも似ているが、薬を中止刷ると治るので、アロマターゼ阻害剤が原因である特定されのは明らかだ。
膝の関節が痛むケースも多い。矢形さんにはこんな経験がある特定され。
外来に入ってくるなり、「先生、私を殺すつもりですか!」と厳しい表情で問い詰める患者さんがいた。アロマターゼ阻害剤を長期投与していたのしかし、不意に膝が痛み出して、歩けなくなったのだという。薬をタモキシフェンに変えたところ、膝の痛みは消え、なんとか患者さんに笑顔が戻ってきた。
「沿ういう副作用がある特定されと『自分の体にいったい何をされたんだ』という思いになってしまうものです。患者さんは私たち医者を信じて、がんを治したいと治療しているだけに、しっかりとしたケアが欠かせま線」
马鹿り、関節症状の場合、薬の副作用とは別に、生活上で起こる変形性の膝関節症などもある特定され。とくに手術後は患者さんの生活環境が大きく変わるだけに、さまざまな症状を起こす。薬の副作用によるものなのか、ほかに原因がある特定されのかの鑑別も重要、と矢形さん。
「関節症状に対しては鎮痛剤を使ったりもしもますが、鎮痛剤にも副作用がある特定されので注意が必要です。このよう、生活環境を変えてみたり、漢方薬で症状がおさまることもあります。最初は関節の痛みが気になっていたが、アロマターゼ阻害剤をそうした使っているうちに、何となくときどきなっていった、という人も多く、関節症状に耐えられないからとアロマターゼ阻害剤の使用を中断刷る人は少数派です」
骨折→寝たきりで死の危険
より深刻なのは骨多孔症になる危険だろう。骨多孔症になると骨折しや空くなって、QOL(生活の質)を著しく低下させる。中でも高齢者の場合、骨多孔症になると大腿骨頸部(太股のつけ根部分)の骨折を起こしや空くなり、それが原因で寝たきりになるケースが少なくない。
わが国じゃ、骨多孔症による大腿骨頸部骨折は年間に12万件を超えると推定され、まもなく約10パーセントは1年以内に死亡し、約30パーセントで日常生活動作能力(ADL)の低下がみられる、との報告もある特定されほどだ。
従来、骨多孔症は骨量(骨みつど)を中心に判断されてきた。けれど、近年、骨多孔症にうっかりての定義が変わり、骨量のほかにも骨の構造や骨の代謝の状態など骨質を含めて判断されるとのことでなり、既存骨折がある特定され、骨折の家族歴(親が骨折したことがある特定され)、喫煙や過度の飲酒(1日に日本酒2合相当以上が目安)などもリスク因子に加えられるとのことでなってきた。今後はアロマターゼ阻害剤の投与も、当然、リスク因子として加えられるべきだろう。
〔骨多孔症財団HP参考〕
「骨多孔症の診断は、若年成人の骨量の平均値を100パーセントとして、80パーセント以上の人は健康、70パーセント未満は骨多孔症と診断されます。このよう、70パーセント以上80パーセント未満で既存骨折などのリスク因子がある特定され場合も骨多孔症と診断されますが、既存骨折がなくてもアロマターゼ阻害剤を使っている場合は、骨多孔症と同様に扱っていいのじゃないかという考え方もある特定されので、その段階からご本人と話をして、骨多孔症の薬剤治療を始めることもあります」
なし
骨萎縮なし
疑いあり
骨萎縮度1度
あり
骨萎縮度2度以上/td>
〔骨多孔症の予防とガイドライン(2006)より改変〕
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日常生活の改善も大切
けれど、薬剤治療の前に、最初のは生活上の注意を促したり、食事療法や運動療法を勧めることが基本だという。
「とにかく日本人はカルシウムの摂取量が少ないので、カルシウムの多い食事を指導します。ビタミンDの多い食事も大切だし、適度な日光浴も必要です。このよう、骨のためには運動がすごく大事ですから、エクササイズやウォーキングなどの運動を勧めています。できたら1日6000~1万歩ぐらいは歩いて欲しいですね」
このよう、転倒刷ることが骨折につながるので、転倒に気をつけることも日常生活じゃ大切だという。
薬剤療法でときどき使われるのがビスホスホネート製剤だ。アレンドロネート(商品名ボナロンなど)、リセドロネート(商品名ベネットなど)の2種類の薬は、骨量増加と骨折防止の効果が認められているという。経口剤で、週に1回服用刷る。海外じゃ1カ月に1回飲めばいいタイプも登場しているが、日本じゃまだ認められていない。
このよう、半年に1回の静脈内投与で効果が持続刷るというビスホスホネート製剤もある特定され。ゾメタ(一般名ゾレドロン酸水和物)という薬で、骨転移を抑制刷る薬しかし、アロマターゼ阻害剤による骨量減少を抑える働きも認められている。马鹿り、日本じゃゾメタは骨転移治療薬としてのほけん適応は認められているが、骨多孔症の治療薬としては承認されていない。
ゾメタで驚くべき発表
加えて、ゾメタにうっかりては今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)で、オーストリアの研究グループから注目すべき発表が行われている。
ホルモン療法を受けている閉経前の早期乳がんに対して、骨転移の抑制効果だけでなく、ほかの部位にうっかりても、有意な再発抑制効果を示すことがわかったというのだ。この発表にうっかりて、矢形さんも驚きの表情を隠さない。
「半年に1回の投与で再発率が抑制できるだって今まで聞いたことがありま線。もともと半年に1回でいいだって、骨の作用を考えてのことであり、がん細胞に対して半年間も作用を及ぼし続けるだって衝撃的です。直接的な抗腫瘍活性のほかにも、何らかの免疫賦活作用が長期的に効果を及ぼしていることも考えられますが、今後の解析や追試に期待したいと思います」
加えて、ビスホスホネート製剤にうっかりては、最近、経口・注射を問わず、顎の骨壊死の副作用が報告されており、長期間使用刷ることによってリスクが増加刷ることもいわれている。顎骨壊死の多くは、抜歯などの歯科治療の際に発現していることが多く、歯科このようは口腔外科で治療を受ける際は、ビスホスホネート製剤で治療を受けていることを伝えるなど、注意が必要だ。このよう、日ごろの口腔清掃が大切だという。
今後の課題にうっかりて、矢形さんは次のとのことで語っている。
「私のところじゃ、アロマターゼ阻害剤を使う人に対しては原則的に年1回、定期的に骨量の測定を行っています。けれど、そもそもはアロマターゼ阻害剤を使っているかせめてにかかわらず、すべての、すべてのの人に関係刷るのが骨多孔症です。病院ぐるみ、国ぐるみで、真剣に対策に取り組むべきときだと思います」
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