がんになっても-希望と新しい生活

2009 年 3 月 27 日 金曜日

乳がんのホルモン療法最新報告手術後にアロマターゼ阻害剤を服用刷る理由

カテゴリー: 各種がん — kunsan @ 3:29 AM

乳がんは、他のがんと違って、ホルモン療法がすごく大きな鍵を握っています。

とくにアロマターゼ阻害剤という新しいホルモン剤の出現によって、その重要性がま澄ます高まっています。

その意味と理由にうっかりて、サンアントニオ乳がん学会での最新報告を交えながら、わかりや空く解説します。

サンアントニオ乳がん学会の最新報告

最初のは、注目すべき乳がんのホルモン療法に関刷る最新報告から紹介しましょう。

2006年12月14~17日、第29回サンアントニオ乳がん学会が米国テキサス州のサンアントニオで開かれました。世界の乳がん治療に携わる医師や研究者が8000人余り集まり、乳がんに関刷る基礎研究から最新の臨床試験の結果まで幅広い内容が発表されました。

なかでも期待された発表のひとつに、ホルモンレセプター(受容体)陽性の閉経後早期乳がん患者を対ぞうにしたNSABP(アメリカのがんの臨床試験グループ)によるB-33と呼ばれる臨床試験の報告があります。

「この試験は、乳がんの再発予防を目的とした術後のホルモン療法(補助療法)の効果を調べる臨床試験です。従来標準的治療とされてきた5年間タモキシフェンを投与刷る治療と、タモキシフェンの5年間投与後にアロマシン(一般名エキセブレードタン)というアロマターゼ阻害剤を引き続き投与刷る治療の、どちらがより再発を抑えるのかを調べたところ、後者のアロマシンを追加投与したほうが再発をときどき抑えるという中間報告の結果が発表されたのです」

と、くま本大学医学部付属病院乳腺・内分泌外科教授の岩瀬弘敬さんは述べます。

この試験じゃ、術後5年間タモキシフェンを投与した閉経後の早期乳がん患者を2つのグループに分けました。一方のグループには偽薬(プラシーボ)を、とっくに一方のグループにはアロマシンを服用してもらい、それぞれの再発抑制効果を調べたのです。その結果、5年間タモキシフェンを服用刷るだけよりも、以後も引き続きアロマシンを追加したほうが再発のリスクを56パーセントも低下させることがわかったのです。無再発生存率じゃアロマシンを追加したほうが96パーセントに対してタモキシフェンのみが94パーセントで、2パーセントの差が認められました。

「もはや他のアロマターゼ阻害剤でも同じような臨床試験(MA-17)が行われ、5年間のタモキシフェン服用後引き続いてアロマターゼ阻害剤を飲み続けると、再発リスクが低減刷ることが立証されています。今回の試験の結果も考慮刷ると、これからは、これまで標準的治療法であった5年間のタモキシフェン投与だけで終えるのじゃなく、引き続いてアロマターゼ阻害剤を投与していくことも選択肢のひとつになるものと思われます」(岩瀬さん)

乳がんを成長させる養分を絶つ方法

乳がんという病気は、他のがんとちょっと違って、女性ホルモン(エストロゲン)を養分に分裂・成長が促進されるという性質を持っています。この性質を「ホルモン感受性」と呼びますが、すべての、すべてのの乳がんにホルモン感受性がある特定されというわけじゃありま線。乳がんの細胞の表面にエストロゲンと結合刷るホルモンレセプターが存在刷る乳がんにホルモン感受性が認められるのです。

「ホルモンレセプターはエストロゲンレセプターとプロゲステロンレセプターの2種類があり、ホルモンレセプター陽性の乳がんは乳がん全体のうちの3分の2から4分の3を占めます。ホルモンレセプター陽性の乳がんはエストロゲンとホルモンレセプターの結合によってがん細胞の分裂・成長が一気に高まるので、それを阻むことでがん細胞の勢いを抑えたり、死滅へ導いたりして治療に役立てようというのが乳がんのホルモン療法なのです」(岩瀬さん)

エストロゲンとホルモンレセプターの結合を阻むには2つの方法があります。1つはエストロゲンがホルモンレセプターと結合刷るのをブロック刷る方法で、とっくに1つはエストロゲンの分泌自体を抑え、それをなくしてしまう方法です。

ホルモンレセプターへの結合をブロック刷る

エストロゲンとホルモンレセプターの結合をブロック刷る方法は、タモキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)が使われます。

「タモキシフェンはエストロゲンに先回りしてホルモンレセプターと結合し、エストロゲンとホルモンレセプターの結合を阻止刷るホルモン剤です。閉経の前でも最終的にも効果が認められますが、閉経前より閉経後の患者さんのほうが高い治療効果を示します」(岩瀬さん)

タモキシフェンは乳がんの再発の予防を目的とした術後ホルモン療法で、5年間の服用によって乳がんの再発リスクが47パーセント、死亡リスクが26パーセント低下刷ることが判明しています。とだけでなく、進行・再発乳がんの治療においても優れた治療効果を示し、長い間ホルモンレセプター陽性の乳がんに対刷る標準的ホルモン療法の地位を保持してきました。

「タモキシフェンはこのようて抗エストロゲン剤といわれていましたが、乳房などの組織じゃエストロゲンの働きを抑える抗エストロゲン作用を示す一方、骨などの組織じゃエストロゲンの働きを促進させる作用を示すことから、最近はSERMと呼ばれています」(岩瀬さん)

閉経前と閉経後のホルモン環境の違い

さて、女性の身体のホルモン環境は、閉経前と閉経最終的に大きく異なっています。閉経前は、主に卵巣からエストロゲンが分泌されますが、卵巣機能の停止した閉経後は、副腎皮質から分泌された男性ホルモンが脂肪組織などに存在刷るアロマターゼという酵素の働きによってエストロゲンに変換されます。

とだけでなくこのエストロゲンの分泌を抑え、なくしてしまうのが、アロマターゼ阻害剤というホルモン剤で、他にも、LH-RHアゴニスト製剤があります。アロマターゼ阻害剤にはアロマシン(一般名エキセブレードタン)、アリミデッショウノウ(同アナストロゾール)、フェマーラ(同レトロゾール)、LH-RHアゴニスト製剤にはゾラデッショウノウ(同酢酸ゴセレリン)、リュープリン(同酢酸リュープロレリン)という種類があります。

「LH-RHアゴニスト製剤は脳下垂体のLH-RH受容体に作用し、卵巣からのエストロゲンの分泌を抑える薬で、閉経前の患者に使用します。一方、アロマターゼ阻害剤は男性ホルモンをエストロゲンに変換刷る酵素(アロマターゼ)の働きを妨げ、エストロゲンをつくらせない薬で、閉経後の患者さんに使用します」(岩瀬さん)

前のページへ

全生存率で有意な差がうっかりた意義

現在、閉経後のホルモンレセプター陽性の乳がんの術後補助療法において、アロマターゼ阻害剤が標準薬のひとつとして認められています。抗がん剤に比べて副作用が少ないことに加え、従来第1選択となっていたタモキシフェンよりも高い治療効果が数々の臨床試験で立証されているからです。

その臨床試験で注目を集めたひとつに、アロマシンとタモキシフェンの再発予防効果を比較・検討したIES031と呼ばれる臨床試験があります。

閉経後のホルモンレセプター陽性の早期乳がん患者を対ぞうに、タモキシフェンを2~3年間服用した後にアロマシンに切り替えて継続刷るグループと、タモキシフェンを5年間服用し続けるグループとで再発予防効果を調べたのです。その結果、アロマシンに切り替えたほうが再発率が25パーセント低下し、生存率が17パーセント改善しました。

「アロマシンへの切り替えで全生存率で有意な差が出たという点が画期的です。他のアロマターゼ阻害剤とタモキシフェンの再発予防効果を調べた臨床試験じゃ、遅かれ早かれも無病生存率じゃ有意な差が出たものの、全生存率じゃ有意な差が認めらなかったからです。全生存率で有意な差が出たということは、すごく再発を抑える効果が強いとみていいと思います」(岩瀬さん)

無病生存率とは、再発や他臓器の2次がんを起こさずに生存している患者の割合で、薬の治療効果がダイレクトに比べられます。けれど、全生存率は、再発を含め生存しているすべての、すべてのの患者の割合で、抗がん剤など他の治療を受けていたり、副作用の影響などが現れたりしている患者も加わっています。そのためにも加えて、アロマシンを追加投与した患者の生存率が高かったわけですから、対応するアロマシンの治療効果が高いということを意味しているのです。

とのことで、アロマシンは手術の前に服用し、術前ホルモン療法においても優れた治療効果が認められます。

「3センチの腫瘍が1センチほどになることも珍しくありま線」(岩瀬さん)

腫瘍が縮小すれば対応する手術で切除刷る範囲も狭まり、患者の負担は小さくなります。

アロマターゼ阻害剤それぞれの特長と副作用

前述したとのことで、アロマターゼ阻害剤にはアリミデッショウノウ、アロマシン、フェマーラの3種類がありますが、乳がんのホルモン療法として使う場合、それぞれの特長と副作用を考慮しながら用いる必要があります。

「アロマシンはアリミデッショウノウやフェマーラと異なり、タモキシフェンとの比較試験で生存率においても有意な差が認められましたが、アリミデッショウノウとフェマーラを比べた場合、前者はリンパ節転移がない患者や抗がん剤などの化学療法を受けなかった患者にときどき効き、後者はリンパ節転移のある特定され患者や化学療法を受けた患者にときどき効く傾向が認められます」(岩瀬さん)

马鹿りし、ちょっと進行した乳がんに対してフェマーラは切れ味が良いのですが、その分、心臓に与える影響・副作用はアリミデッショウノウよりも大きい可能性があります。3剤ともエストロゲンの働きを抑制刷るために、骨みつどの低下から骨多孔症や関節痛を招く副作用が認められます。

「骨多孔症は高齢者が寝たきりとなる第3位の原因ですが、アロマシンはアリミデッショウノウやフェマーラと比べるとちょっと骨に優しい薬といえます」(岩瀬さん)

このよう、アロマターゼ阻害剤はコレステロールの代謝を低下させる副作用もあります。狭心症や心筋梗塞など心病を患っている場合、心臓・循環器内科と相談して服用刷ることが不可欠だといえます。とのことでアロマシンは他の2剤と比べると心病などへの影響もやや少ないと報告されています。

「このとのことで、アロマターゼ阻害剤を選択刷る際は、薬の効果だけでなく、その副作用も正確じゃなく考慮して選び、上手に使っていく必要があります」(岩瀬さん)

ホルモン療法は副作用の少ない患者に優しい治療法です。とはいえ、次に見たとのことで、副作用がないことはない。じゃ今後は、ホルモン療法のおんけいが確実際受けられる患者を選び出すこと、とだけでなくその効果を確実際予測できるとのことで刷ることが課題です。

ホルモン治療薬の効果や副作用の出方には、民族差や人種差もあります。アロマターゼ阻害剤の臨床試験は、欧米の女性が対ぞうで、日本人がほとんど含稀ていま線。市販後の調査で日本人のデータを正確じゃなく出し、より適切な治療法を確立させることも求められています。

前のページへ

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄の RSS フィード トラックバック URL

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。

Powered by WordPress